みなさんの力にちょっとでもなれるようなものであったらいいなと思います

 

 

flumpool

 

──歌を聴いても、今のお話を聞いても、前に向かう力強さを感じたんですが、なぜタイトルが「フリーズ」なんでしょう?

 

山村:これは「フリーズ」という言葉の本来の意味とは違う話なんですけど、自分の中で鬼が目を閉じたら誰かが動きだす『だるまさんが転んだ』的なイメージがあって。自分自身が目を閉じたら、人目を気にすることなく自分の中で何かが動き出すんじゃないかっていう、僕の中の裏テーマからきてるんです。ちょっと伝わりづらいかもしれないんですけど。

 

──いえ、それでイメージが沸いて納得できました。尼川さんはこの曲ではどういうアプローチをされましたか?

 

尼川:この曲は一生も言ってましたが、『ザ・flumpool』みたいな感じがあるので、非常にやりやすいです。すでにライブでもやってるんですけど、すごく馴染みのあるコード進行とリズム感と、ちょっと気を抜けば「星に願いを」になるような…

 

阪井:待て待て!

 

山村:アハハハハハハハ!

 

尼川:それぐらい既視感のある曲です(笑)。サビだけ変えたらまったくわからんよ。

 

阪井:なかなかおらんで、新曲のプロモーションで自分のバンドをけなす人。

 

尼川:けなしてないよ!めちゃめちゃやりやすかったっていう話(笑)。「ディスタンス」とは違いがすごい。こっちは実家に帰ってきた、みたいな気持ちでやってます。

 

──「フリーズ」が実家だったら「ディスタンス」はどこですか?

 

尼川:「ディスタンス」は月ですかね。

 

──遠いとこ行きましたね(笑)。小倉さんはいかがですか?

 

小倉:一緒です(笑)。スタジオ入ってレコーディングの前に一回練習しただけで、「あ、もうこれね」っていう感じ(笑)。体に馴染んでいる感じです。他の曲は体に馴染んでないから練習しないとっていう感じですけど、いい意味ですっと体に入ってくる、体が覚えてる、みたいな感じです。

 

──3曲目の「大丈夫」は山村さんの作曲ですね。

 

山村:アルバムでも多保さんと一緒に2曲作っていたのでその流れもあったのと、去年大阪で一人でラジオ番組をやらせてもらっていて、そこでいろんな方のメッセージを聞く中で、自分でもその想いを曲に落とせたらいいなと思って書いた曲なんです。それで、メロディができた時点でラジオに流して、リスナーのみなさんに歌詞を募集して。それがちょうど去年のGWが明けて少し自粛が緩和されて、久しぶりにいろんな人に会えるようになった頃で。僕が人と会えたことで一番感じたのは、安心感だったんですね。寄り添っている感じというか。同じ空間で、同じ時間で、同じものを共有するって、すごく安心することだなっていうことを、リスナーのみなさんから集まった言葉からも感じられたので、こういう歌詞ができました。

 

阪井:この曲はすごいややこしいチューニングの曲なんですよ。昔のカントリーで使われるような感じで、コードを見ても弾けない。めっちゃ難しかったです。難しいというか、覚えるのが大変。

 

山村:それが多保さんのこだわりなんですよ(笑)。

 

尼川:ベースはレギュラーチューンなんで、普通に簡単な曲というか(笑)。構成はすごくシンプルなんで、同じことを繰り返してるみたいな感じです。あと、ライブでやった時にはコーラスの気持ちよさを感じましたね。

 

山村:コーラスが三声なんですよ。

 

尼川:三声も好きなんですよ、多保さんが。

 

小倉:そういうところも多保さんらしいと言えば多保さんらしい。ドラムもドラマーじゃない人のドラムフレーズだなって思うんですよ。ギターのコードやカッティングに合わせた感じなんで、最初は個人的にはやりづらかったなっていうのはありましたね。

 

尼川:うん、ちょっと変わっているし、こだわりもすごいから、ちょっと違うことやったら「そこ違う」って言われたり(笑)。

 

小倉:そうそう。でもライブでやってみると、アンサンブルとしてすごい気持ちがいいんですよ。レコーディングはドラム単体なのでやりづらさや難しさがあったんですけど、ライブでやるとはまりが気持ちいいですね。安心感のある曲ですし。

 

山村:最後は合唱が入ってるんですけど、それもいつかライブでできたらいいなと。

 

♪flumpool「大丈夫」Lyric Video

 

 

──山村さんの恩師がいる中学校の生徒さんだそうですね。

 

山村:そうなんです。中学3年生って、こんな状況の中で進路を決めないといけなくて大変だろうし、合唱コンクールも中止になってしまって、落ち込んでるだろうなと思って、励ますつもりで撮影に行ったんですけど、全然そんなことなくて。むしろ、大人よりも現実に向き合っていて、逆に励まされた感じでした(笑)。

 

──そんな3曲が詰まったシングル「ディスタンス」を楽しみにされているファンのみなさんに、最後にメッセージをお願い致します。

 

山村:みなさん、コロナで大変ですよね。今はトンネルのような長い暗闇から、ちょっとずつですが希望が見えてきました。それでも、まだまだ辛いこともたくさんあると思います。そんな時だからこそ、音楽でお互いに支え合いながら、みんなで乗り越えていけたらいいなと思っています。僕らも、ライブで救われているところもあったりします。今回のシングルも、みなさんの力にちょっとでもなれるようなものであったらいいなと思うので、一緒に頑張りましょう。応援しています。

 

flumpool

 

 

文:大窪由香

写真:平野哲郎

 

▼関連インタビュー(「encore」)

flumpool「ディスタンス」インタビュー――一人は楽だけど、それはそれで寂しい

http://e.usen.com/frontline/39278/

 

▼「ディスタンス」はこちらから

レコチョク:https://recochoku.jp/artist/2000021326/

dヒッツ:https://dhits.docomo.ne.jp/program/10016043

 

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flumpool「ディスタンス」をアルバム、ハイレゾアルバムのいずれかを期間内にご購入の上、ご応募いただいた方全員に、【flumpool オリジナルスマホ壁紙】をプレゼント!是非、楽曲をダウンロードしてご応募下さい!
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▼「空間の音楽 by flumpool――夏の夜のカフェで聴きたくなる曲」(OTORAKU)

https://otoraku.jp/playlist/curator.html?current=10#CATEGORY

レコチョクとUSENの協業による業務用BGMアプリ 『OTORAKU -音・楽- (オトラク)』 『OTORAKU -音・楽- (オトラク)』にて、オリジナルコンテンツとして、新たに「空間の音楽」プレイリストの提供を開始します。

第1弾のアーティスト・flumpoolによるプレイリスト「空間の音楽by flumpool」が公開。

 

「空間の音楽」は、現在、大変な状況下におかれている店舗を応援し、音楽の力で盛り上げていきたいという想いを込めた企画です。来店されたお客様にとって心地よく、くつろげるようなプレイリストをアーティストの皆様にセレクトいただくことで、BGMで店舗の空間演出をサポートしていきたいと考えています。

 

プレイリストのテーマは「夏の夜のカフェで聴きたくなる曲」。

メンバーそれぞれが、日頃好み愛する楽曲の中から今回は「夏の夜のカフェ」をイメージした音楽をセレクト。クローズまでの店内を明るさとくつろぎで包み込む、夏らしい煌びやかなサウンドを。

 

【プレイリスト楽曲】

・Rex Orange 「Country Sunflower」 (山村)

・ザ・ビートルズ 「Good Day Sunshine – Remastered」(山村)

・コブクロ 「君という名の翼」(山村)

・マルーン5, ミーガン・ザ・スタリオン 「Beautiful Mistakes(feat. Megan Thee Stallion)」(山村)

・ザ・スクリプト 「Hail Rain or Sunshine」(山村)

・ドージャ・キャット 「Say So」 (阪井)

・ジェイコブ・コリアー 「All I Need」(阪井)

・アリアナ・グランデ 「Test Drive」(阪井)

・マイリー・サイラス 「Midnight Sky」(阪井)

・Jazmine Sullivan 「Girl Like Me(feat. H.E.R.)」(阪井)

・ジョナス・ブルー「 Mama」(阪井)

・Dan +Shay 「10,000 Hours(with Justin Bieber)」(阪井)

・cero 「マウンテン・マウンテン」 (尼川)

・中村佳穂 「GUM」(尼川)

・フィッシュマンズ 「ナイトクルージング」(尼川)

・Kimonos 「Soundtrack To Murder」(尼川)

・ACIDMAN 「2145年」 (小倉)

・エド・シーラン 「Perfect」(小倉)

・米津玄師「 優しい人」(小倉)

・(K)NoW_NAME 「rainy tone」(小倉)

・Mr.Children 「HANABI」(小倉)

・flumpool 「ディスタンス」(flumpool)

・flumpool 「フリーズ」(flumpool)

・flumpool 「ディスカス」(flumpool)

・flumpool 「大丈夫」(flumpool)

 

  • flumpool

    flumpool

    山村隆太(Vo.)・阪井一生(Gt.)・尼川元気(Ba.)小倉誠司(Dr.)の4人組バンド。「花になれ」で2008年にデビュー。

    2020年10月からはデビュー以来10回目となる大型ツアー『flumpool 10th Tour「Real」』(全国31都市36公演)を開催中。
    2021年5月26日、「ディスタンス」をリリース。

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