2021127日(水)に7thシングル「SHAKESHAKESHAKE!」をリリースした内田雄馬。本作は2021年の幕開けにふさわしい、明るくポップな楽曲に仕上がっている。レコログでは、前作に続き今作についても内田雄馬にインタビューを実施。楽曲に込めた想いや制作時のエピソード、カップリング楽曲について、ファンへの想いや2021年にやってみたいこと、さらには彼のプライベートな一面まで、たっぷりと語ってもらった。楽曲と合わせて必読のロングインタビュー、是非最後まで読んでもらいたい。

 

 

 

自分の表現とみなさんに届けたいものがリンクしたかなって思います

 

 

 

ーーニューシングル「SHAKESHAKESHAKE!」は、内田さんにとって2021年最初の作品となります。本作を制作するうえで内田さんがイメージしていたものは何でしたか?

 

SHAKESHAKESHAKE!」はTVアニメ『怪病医ラムネ』のOPテーマとして制作させていただくものでもあったので、まずは作品のテーマをどう楽曲に入れるのかというのを第一に考えました。そのなかでアーティスト・内田雄馬の表現したい方向として、明るいポジティブな楽曲で制作をしていきたいという思いがあったんです。今までの表題曲でここまで明るいパーティーチューンというのはなかったですし、明るくて楽しい楽曲を作りたいというのはずっと考えていたのですが、今回は『怪病医ラムネ』のポジティブなテーマ性に寄り添える楽しいオープニングをということで、そこが内田雄馬の思いとマッチングして制作をしていったという感じです。

 

ーーポップでファンキーなダンスナンバーとなった「SHAKESHAKESHAKE!」ですが、最初に聴いた印象はいかがでしたか?

 

華やかなところがすごく印象的で、そこでビジョンがひとつ見えたんです。僕の演じるラムネ先生という主人公は基本的に明るくハジけた人で、何をするかわからないようなドキドキする感じもあり、そんなラムネの雰囲気も楽曲から感じられました。

 

ーーたしかに”何をするかわからない”というテイストは、Aメロ・Bメロ・サビと各パートごとに表情が変わっていく展開からも感じられますね。

 

そうですね。途中にあるラップもそうですけど、イントロからサビまでいろんな表情が出てくるんですよね。それが『ラムネ』の世界観に合っているなっていうのが最初に感じた印象です。

 

 

ーー歌っている内田さんも楽しそうな、非常にポップな歌唱ですが、レコーディングはいかがでしたか?

 

何より楽しんで、ストレートに届けてもいい楽曲だったので、聴いてくれるみなさんにダイレクトに届けようと思って歌いました。なので、歌っていて楽しかったですね。レコーディングも比較的スムーズに進みましたし、自分の表現とみなさんに届けたいものがリンクしたかなって思います。

 

ーーそのなかで内田さんが歌ううえでのポイントになったところは?

 

この歌は”心震わせる”というのが大事なワードなので、心震わせて自分の気持ちと向き合ったり選択していったり、そしてそれを奮い立たせるにはどうしたらいいだろう?ということを考えながら歌いました。ポジティブな方向にむかっていくからこそ、楽しい気持ちを奮い立たせるということは大事だと思いますし、それが自分のなかではポイントになっていたと思います。

 

ーー”楽しい気持ち”を自分のなかでどう生み出して放出していくか、という。

 

楽しいという感情はすごくシンプルだと思うんですよ。昔、「楽しいを伝えるときにいちばん大事なのは自分が楽しむことだ」という言葉をいただいたことがあるんです。もちろん自分だけが楽しんでいるのでは意味がないと思うんですけど、まずは自分が楽しまないと届けられないと思いますし、この楽曲に関しては心を明るい方に解放していくことがテーマになっていたので、まずは自分が楽しんで歌うというのが大切だと思っていました。

 

ーーそうした楽しくもさまざまな表情を見せる歌唱ですが、中盤のラップパートも短いバースながらいろんなフロウを聴かせるかっこいい仕上がりですね。

 

よかった……!(笑)。現場でどういうものがいいかなといろいろと試しながら、それらを組み合わせて構成していったという感じですね。いろいろと歌い方の表情を変えながらの収録だったので、これも楽しかったですね。

 

ーーそんな「SHAKE! SHAKE! SHAKE!」ですが、MVもまた内田さんとダンサーとの楽しい雰囲気が感じられるものとなりました。

 

今回は“みんなで楽しんでいる映像を撮る”というのがテーマだったので、ライブなどでおなじみのダンサーチームにも参加していただいて収録したんですけど、本当にみんなの力が大きかったですね。まずは自分が楽しむことが大切ですが、楽しんでいる空間というのはひとりだけだと十分に届けきれないと思うので、今回はみんなで楽しいことを共有している空間を作りたかったんです。スタジオもすごく広いところで、いろんなシーンをひとつのスタジオで撮ることができて、すごく濃密な時間を過ごせたなって気がします。

 

 

 

内田雄馬「SHAKE!SHAKE!SHAKE!」MUSIC VIDEO

 

 

 

ーーダンスパートの編成は前作「Image」と同じですが、今回のダンスでめざしたものは?

 

前回は自己表現というか、頭の中を具現化するという感じだったんですけど、今回はよりポップさや”みんなと一緒に楽しむ”ということを想定していたので、サビの振り付けは一緒に踊れるような、手を振るというキャッチーさのある振り付けにしていただいています。ポイントは、みんなで踊れるし、歌えるし、覚えやすいというところですね。

 

ーーMVでは中盤に内田さんがサックスを吹くシーンにも注目が集まりましたね。

 

あれは僕のサックスなんです。高校時代にちょっとやっていたんですよ。ただあのサックスは4年ぐらい前に買ったのに、3回ぐらいしか吹いていないです(笑)。1年半ぶりぐらいに触ったんですけど、いつかちゃんと吹けるようになりたいなって思います。

 

ーー音源や映像からも楽しさが伝わる本作ですが、アートワークにも現れていますね。

 

SHAKE”ということで、いろんなものを混ぜていくようなイメージで作りました。僕の頭の中にあるものや好きなものといういろんな要素を絵で表現していただいて、それが僕の写真と組み合わさっている、すごく面白いものになっていると思います。それと、今回は完全生産限定盤のCDパッケージも大きいものになって、より大きく表現ができるようになっています。なかには僕が描いた絵も入っていたり、いろんな遊び要素がありますね。”SHAKE”なのでシャケが入っていたりとか(笑)、タイアップ作品に合わせてラムネを入れてみたり。今まででいちばんポップなジャケットになっています。

 

 

ーーカップリングについてもお伺いします。まずはメロディアスなハウス調の「Spin a Roulette」。

 

非常にかっこいい楽曲ですよね。メロディもすごく印象的だしスピード感のある楽曲なので、歌のアプローチとしては難しかったです。

 

 

内田雄馬「Spin a Roulette」Easy Listening Clip

 

 

 

ーーダンサブルなトラックではありますが、一方でボーカルは流れるような聴かせ方がまた印象的ですね。

 

そうなんです。サラッと聴こえるんですが、それは流れがあるから聴こえるわけで、その流れにつまづくと一瞬で歌がグズグズになってしまうんです。その流れをしっかり掴みながら歌うのは大変でしたが、楽しかったですね。

 

ーーそしてこちらもダンサブルながらバンドサウンドもパワフルな「Relax」では、また異なる、内田さんの自由なアプローチのボーカルが聴けますね。

 

この曲は力を抜いて表現するというのが大事でした。レコーディングをしていくうちにいろいろとアプローチを変えていって、最終的にいい力加減で表現できたかなと思います。

 

 

 

ーーリズムにカチッと合わせるというよりかは自然と乗るような、まさにリラックスした雰囲気が感じられますね。

 

この曲を歌うのにパワーは必要ではあるんですけど、適切なパワー感でアプローチしないと大変な曲なんです。僕自身、頭が固まってガチガチに詰まっているときにこの楽曲をいただいたので、歌詞と同じように僕自身もリラックスして肩の力を抜いて、自由にアプローチできたかなと。歌詞の中でも「楽に行こうぜ」と言っていて、やっぱり大切なところはそこだなと思いました。

 

ーーそんな異なる魅力を持つ3曲で2021年の内田さんがポップに幕を開ける、そんなシングルになりましたね。

 

明るい楽曲でスタートできて、いい年明けになるなと思っています。アーティスト・内田雄馬としてもそうですし、これを聴いてくださるみなさんにとっても2021年のスタートがポジティブなものになってくれたらうれしいですね。

 

 

 

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