透明感あふれる歌声とシネマティックに日常を彩るような歌詞、クセになるサウンドが印象的なユニット・harha。レコチョクが独自の視点で、これからの音楽シーンで活躍を期待する注目アーティスト数組を選出し、サービスを通してPUSHしていく企画・Breakthroughでは、ダウンロード数・再生数、そして、ファンの投票を経て、harhaが7月のフィーチャーアーティストとして選ばれた。

今回「レコログ」では、harhaのハルハとヨナベの二人にインタビューを行い、彼らの音楽ルーツから意外な一面、さらに9月8日(金)にリリースされる新曲「おはよう人類」についても話を聞いた。

また、彼らが作ったオリジナルプレイリストやプロフィール帳なども展開されているので、楽曲と合わせてチェックしてほしい。

 

 

本当に深いところまで聴いてくれているんだなと感じました。感謝です!

 

──7月の【Breakthroughアーティスト】の中で「フィーチャーアーティスト」にピックアップされました。今のお気持ちをお聞かせ下さい。また、投票してくださったり楽曲を聴いたり購入してくださった方々へのメッセージをお願いします。

 

ハルハ(creator/rap):まさか自分たちが選ばれるなんて…!すごくありがたいです!めっちゃサンキュー!!という気持ちですね。今回の企画で想像以上に多くのコメントを頂けて、harhaっていう存在がちゃんとみんなのところまで届いているんだな、という実感が沸々と湧きました。

 

ヨナベ(vo):私も好きなアーティストさんにコメントやメッセージを応募したり書いたりするんですけど、実際頂くとすごく嬉しい気持ちになりますね!コメントに「ボーカルの声とビートがマッチしていて、聴いていて楽しい」というのがあって、注意して歌っているポイントなので、気づいてもらえて嬉しいです。愛の深いコメントが多くて…嬉しいです。

 

ハルハ:本当に深いところまで聴いてくれているんだなと感じました。感謝です!

 

──今回は「人生オーバー」と「争奪最前戦」をレコチョクのスタッフがイチオシとしてピックアップさせていただきました。この2曲に込めた想いや、制作当時のエピソードをお聞かせください。

 

ハルハ:harhaの楽曲デモは通し番号で管理しているのですが、「人生オーバー」はdemo34、「争奪最前戦」はdemo39で、実はリリースの順番と制作順番が全然関係なかったりします。

「争奪最前戦」は、すごくいろいろ考えて作ったポップスで、楽曲の修正も何度もして磨き上げた一曲だったので、当時の想いも入っている大好きな楽曲です。

「人生オーバー」はヨナベさんと出会った翌週に生まれた曲で、声をちゃんと想像しながら制作できたこともあり、すんなりと作ることができました。こういった曲調は初めてだったのですが、ヨナベさんの歌が入った時、楽曲とすごく合っていて、自分じゃ作り上げることのできない質感・色が出せたと感じたことが印象的で、覚えています。

 

ヨナベ:「争奪最前戦」のレコーディングの日は、めっちゃ雨が降っていて、ベロベロになった(靴が濡れて、くしゃくしゃになりべローンと曲がった)のを覚えています(笑)。

 

ハルハ:裸足でレコーディングしてたよね(笑)。ヨナベさんは カラオケ以外で、しかも人前で歌うということも初めてだったのに、歌もめっちゃ良いし、だいぶすごかった。

 

♪harha – 人生オーバー(Music Video)

 

 

──では、お二人が考える“harhaらしい音楽”とはどういったものでしょうか?その理由も教えてください。

 

ハルハ:子供心、素直さが鍵だと思っています。ありふれた日常の中で起きる心の機微みたいなものに注視して歌詞を書いていて、大人と子供の間でセンシティブな心を持つ方にとって、悩みを聞いて共感してくれる近所のおねーちゃん的存在になる音楽になれば良いなと思います。

 

ヨナベ:情緒が足りていないヨナベでも盛り上がりポイントがわかるぐらいサビが分かりやすい。めっちゃサビ!あと、言葉を大切にできるように、練習の時も朗読をするようにしています。でも、ボイトレの先生には女優には向いてないって言われます…(苦笑)。

 

──お二人が音楽活動を始めたきっかけや、影響を受けたアーティストを教えてください。

 

ハルハ:中学1年生の頃、RADWIMPSさんのライブに行った時に、「ドリーマーズハイ」のライブアレンジを聴いて衝撃を受けて、自分もやりたいと思ったのがきっかけです。最初は楽器や機材がなくてもできるラップの歌詞を書き始めて、授業中に、ノートの切れ端に書いていました。

 

ヨナベ:私は音楽活動するなんて思ってもいなかったです。ハルハくんにSNSで声をかけてもらい、疑いのままレコーディングをして、気づいたら楽曲がリリースされていました(笑)。

 

──ヨナベさんとharhaを結成することになったきっかけを教えてください。

 

ハルハ:ヨナベさんが趣味でYouTubeにアップしていた“カラオケ直撮り”の映像を見つけて、井上陽水さんの「少年時代」を歌っていた歌声だったり、ヨナベさん本人の文章も愉快だったりで、単純にファンになりました。特に、アカペラで歌っていたヨナベさんの歌声に感動してお声がけしたのがきっかけです。声質的にも、自分の楽曲を歌える人だと直感的に思いました。良い意味で歌が主人公にならず、世界観の中に入ってきてくれて、楽曲と合わさる歌声を探している中で、ヨナベさんの歌声は見事にマッチしていました。

 

──9月8日(金)に新曲「おはよう人類」をリリース予定です。“世界滅亡の妄想の中で恋愛を謳歌する爽快青春コメディ楽曲”とのことですが、どんな作品になりましたか?

 

ハルハ:多幸感、充実感、音が満ちている、スタミナ料理・二郎系楽曲に仕上がりました。聴く人のちょっとした悩みも、その瞬間は忘れさせてしまえるような楽曲です!

 

──コンセプチュアルな楽曲に仕上がっていますが、楽曲の方向性を決めるまでの経緯や、発想に至ったきっかけなどをお聞かせください。

 

ハルハ:いろいろな楽曲を出してきて次に一体何を出そうかと悩んでいた時期で、ラッパー仲間と曲作りをしたりして、harhaから少し距離をとって俯瞰して考えていたタイミングだったんです。その時、ちょうど「人生オーバー」にたくさんのコメントや意見を頂けて、改めて自分の好きなものをシンプルにharhaで表現することができました。

授業中やふとした時に、突然窓の外から宇宙人が攻めてきたり、隕石が落ちてきたらどうするか?とか妄想することがあると思うのですが、「もしも世界が滅亡してしまう時でも、自分ならやっぱり恋愛するよな〜」と思い、この曲を作りました。

 

──作詞・作曲の際に意識されたことを教えてください。

 

ハルハ:疾走感を大事にしたメロディと日常的な部分+飛躍した非現実な妄想を歌詞に混ぜ込むことを意識して制作しました。特に「明日の晩飯」などで素敵な生活が浮かんでくればいいなと思います!

 

──今回のジャケット写真はタケウチ リョースケさんが手掛けています。ご相談されたことをお聞かせください。

 

ハルハ:先程のコンセプトを伝えつつ、タケウチさんが普段描かれている、びっくり箱から飛び出したようなはちゃめちゃなイラストがこの楽曲にすごく合うと思い、普段のそのままの雰囲気でお願いしました。

 

harha_ohayoujinrui

 

──レコーディング時のエピソードがありましたら教えてください。

 

ハルハ:みんなで合唱するパートがあるのですが、レーベルメイト(MeMe Meets/SDR)のあたしさん、monjeさんみんながレコーディング現場に駆けつけてくれて、合唱を録音することができました。非常に賑やかで楽しいレコーディングでしたね。みんなありがとう!

 

──中でもイチオシ / 注目ポイント・聴きどころを教えてください。

 

ハルハ:途中に入っている「YES!」の掛け声です!誰の声か当ててみてね!

 

ヨナベ:合唱のパートです!みんなの声が合わさって、賑やかで楽しい雰囲気になっています!

 

──コーラスや豪華バンドメンバーが参加しており、作品をより魅力的なものに押し上げていますが、どのようにして決まったのでしょうか?また、今回ご参加のメンバーの皆様と相談したことなどありましたらお聞かせください。

 

ハルハ:初めから合唱にしたいと思って作ったパートだったのですが、レーベルのみんなに相談したら快く参加してくれて、単純にみんなに会いたかったのもあり、お願いしました。小学5年生くらいのやんちゃな子供っぽい雰囲気で歌ってもらえるよう相談したところ、みんなわちゃわちゃして楽しかったです!

バンドメンバーは、佐々木“コジロー”貴之さんと上原俊亮さんは「ステレオタイプライター」と「人生オーバー」でもお世話になったのですが、今回はさらに自分と同じ年のフレッシュなベーシストの山本修也さんにご参加いただきました。勢いのある力強い演奏をしていただき、感謝です。

 

──さて、harhaのお二人の中で、これまでリリースされた楽曲の中で1曲だけ紹介するとしたら、どの曲を選びますか?

 

ハルハ:「争奪最前戦」です。デビュー曲ということもあり、僕の想いと僕らしさがふんだんに歌詞に込められています!

 

ヨナベ:「アルテルテ」です。ヨナベが歌っていて楽しいからです!(笑)

 

♪harha – 争奪最前戦 (Music Video)

 

 

♪harha – アルテルテ (Music Video)

 

 

──音楽を作る際に最も大事にしていることや、こだわっていることを教えてください。

 

ハルハ:ポップスであることを意識しています。聞いてもらうことがまず大事だと思っていて、その上で、より自分の得意分野とヨナベさんの歌声が120%生きるように考えて作っています。また、歌詞に関してはある程度の余白感を残して、聴く人自身の生活や日常の想いがのせられるように意識して書いています。

 

──楽曲制作される際は曲先ですか?詞先ですか?

 

ハルハ:曲によって多少違うのですが、ほぼ同時です。「おはよう人類」は歌詞から書きました!

 

──どんなことからインスピレーションを受けて楽曲を制作されていますか?

 

ハルハ:元々は自分の出来事、気持ちをベースにしていましたが、最近はより広い目で世界や僕らを取り巻く環境をみられるようになったので、そこから改めて自分の思うことを歌詞に起こせるように作っています。

 

──ここからはパーソナルな面についてもお聞かせください。ご自身の「意外と●●なんです」という部分を教えていただけますか?

 

ハルハ:意外と理系なんです。歌詞の雰囲気から文系のように思われがちですが、数学がめっちゃ得意で好きでした!

 

ヨナベ:意外と偏食なんです。いつもハルハくんに食べてもらっています(笑)。

 

ハルハ:親子丼であの小さな三つ葉を避けていたのは衝撃でした…三つ葉なんてほぼ味ないよね?!?って思った(笑)。

 

──今回、オリジナルプレイリストを作成頂きました。プレイリスト名、楽曲のセレクト理由を教えて下さい。

 

ハルハ:プレイリスト名は「ボクラノ 宝物」です。入れたい曲が多すぎて、全部を紹介したかったので、それを内包できるこの素敵な言葉をつけました!

 

──今目指している目標をお聞かせください。

 

ハルハ:広島グリーンアリーナでのワンマンライブです!!中学生の頃にRADWIMPSのライブを観た、始まりの場所です。

 

──これから挑戦してみたいことを教えて下さい。

 

ハルハ:映像作品の主題歌をやってみたいです!音楽もよりポップスに迫っていきたいと思っています。あとは、生でオーケストラを録ってみたいですね。

 

──ありがとうございました。最後に、応援してくれる方へのメッセージをお願いします。

 

ハルハ:いつもたくさん聞いてくださってありがとうございます!友達とかにぜひオススメしてharhaリスナーを増やして欲しいです!よろしくお願いします!!

 

ヨナベ:いつもありがとうございます!これからも頑張ります!

 

文:レコログ編集部

  • harha

    harha

    力強くも圧倒的透明感のあるヨナベのボーカルとHIPHOPをバックグラウンドにしたハルハのリリックがシネマティックに楽曲の世界を彩る唯一無二のユニット"harha"

    ハルハ(creator)Rap/作詞/作曲/編曲
    HipHop&マイクバトルをバックグラウンドに感情的で繊細な音楽を特徴とする
    harha結成後他アーティストへの楽曲提供など作編曲家・音楽プロデューサーとしても活躍

    ヨナベ(singer)
    ボーカル唯一無二の透明感あふれる歌声が魅力
    ヨナベのYouTube歌唱投稿を発掘しハルハがその歌声に惚れ込んだことからユニット”harha”が生まれた