人気アニメ「ユーリ!!! on ICE」「A3!」やゲーム「刀剣乱舞」などに出演し活躍する人気若手声優土岐隼一が9月16日(水)に待望の1stミニアルバム『True Gazer』をリリースする。今作のテーマは、自身のルーツミュージックである60年代~70年代洋楽。初の全編英語詞曲にも挑戦している。このアルバムやジャケット写真撮影、開催予定のリーディングライブについてなど話を聞いた。レコチョク公式Twitterでは本人サイン入り「土岐隼一特製トレーディングカード「GAZE」」があたるキャンペーンも実施、詳細も記載しているので、ぜひ最後まで読んでほしい。
“一歩踏み込んだ楽曲”が僕らしさに繋がっているんだと思います
――アーティスト活動を始めて1年が経過しましたが、どのような心境の変化がありましたか?
去年の5月にアーティストデビューをさせていただいて、今、振り返ってみると、活動の幅が本当に広がったなと思っています。というのも、声優としてのお仕事と、アーティストとしてのお仕事、両方をやることで新しい感覚が出てきたんですよ。スキル的な面でも、お互い活かせることも増えますし、ぐっと視野が広がったように感じています。すごくいい影響を与え合っていると思います。
土岐 隼一デビューシングル「約束のOverture」
――アーティスト活動をする中で、自分らしさとはどのようなものだと思いましたか?
まだ100%見つけられているわけではないんですが、簡潔に言うと、“一歩踏み込んだ楽曲”が僕らしさに繋がっているんだと思います。「約束のOverture」は民族楽器を使った曲ですし、「Party Jacker」はブラスバンドやスウィング系のビックバンドで始まるパーティチューンになっているんです。となると、決して王道のJ-POPではないんですよね(笑)。どちらもその枠からちょっとはみ出した、クセの強い曲になっているんですよ。今回のアルバムも、60年代から70年代のオールディーズと言われる洋楽に焦点を当てながら、現代っぽさも感じられる1枚に仕上がりました。
――たしかに、新曲5曲はかなりクセの強さを感じました(笑)。
ですよね(笑)。60年代から70年代の洋楽と言っても、すごく範囲が広いんですよ。なので、サイモン&ガーファンクルのこの曲が好き、イーグルスのこの曲が好き、レッド・ツェッペリンのこの曲が好きというように、本当にバラバラで、違う雰囲気の楽曲が並んでいるんです。
――それは聴いている側としても、すごくワクワクしますね。
そう思ってもらえたら嬉しいですね。以前ファンの方に、「土岐さんの曲たちってコンピレーションアルバムみたいですよね」って言われたことがあったんです。僕はそういった意識をしていなかったんですが、客観的に聴いたら、その言葉がピッタリだなと思って。ひとつの方向性を決めずに、いろんなところのクセが強い曲を集めて歌っているなら、それを極めたアルバムにしてもいいんじゃないかと思ったんです。
――となると、すべてが違う作曲家さんになるんですよね?
歌詞はRUCCAさんにお願いしているんですが、曲はほとんどが違う方の楽曲となりました。制作過程でみなさんとお話する機会もあったのですが、表現の仕方も雰囲気も全然違って面白かったですね。
――歌い方が違うのも、作曲される方たちが違うからなのでしょうか。
音楽が違えば、表現の仕方も違って当然だと思うんですが、今回はすべての楽曲の雰囲気が違うからこそ、歌い方や声の出し方からこだわっていこうかなと思いました。「True Gazer」と「Adolescence」は歌い方も全く違いますし、「Mr. Innocence」はそもそも全英語歌詞になるので、みなさんに与える印象がまったく違うと思います。
――それはキャラクターに声を当てていくのと似ている感覚ですか?
そうですね。お芝居も、意図して変えるよりは、キャラクターのしゃべり方を意識していくと変化していくんです。そこに似ているのかなと思いました。
――なるほど。「True Gazer」はどのようにできていったのでしょうか。
この曲は、今の状況だからこそ、みなさまに元気を与えられる楽曲にしたいという想いから作っていったんです。そこで、「頭サビから始まる曲はどうだろう」という話になったんです。
――たしかに、最初の第一声から力強いサビの楽曲で、すごく元気になれる気がします。
ありがとうございます。僕の声優としてのお仕事の中で、元気はつらつとしたキャラクターって、実はあまりやったことがないんですよ。それもあって、今までのイメージもいい意味で払拭できるかなと思い、こだわって作りました。
土岐隼一「True Gazer」Music Video
――ライブでも盛り上がりそうですね。
そう思います。みんなで楽しく手を振りかざしながら歌う画が思い浮かんだので、落ち着いたらぜひ、みなさんの前で歌いたいと思っています。あとは、対照的な「明日の在処」という曲も聴いてもらいたいです。この曲は、静かなギターの音色から始まって、どんどん楽器や歌が増えていって、最後にすごく壮大な雰囲気で終わると言うダイナミックな曲になっています。「True Gazer」のはつらつとした歌い方とは全く違う、対照的な歌声になっているので、ぜひ聴き比べてもらいたいですね。
――今回のジャケット写真もアルバムのコンセプトに沿った作品になっていますね。
はい。60年代から70年代の洋楽がテーマなら、ジャケットもその時代からインスパイアしたものにしようと決まっていたので、どうなるんだろうとワクワクしていたんです。いざ撮影現場に行くと、アンティークなクラシックカーがあったり、ジュークボックスが置いてあって、すごくワクワクしました。僕自身、当時の音楽だけじゃなくて、当時の雑貨や車なども大好きなので、ジャケット写真やMVで使用することができてすごくうれしかったです。
――今回はこのアルバムに連動したリーディングライブも開催されるんですよね。
はい。まだ自由にライブができる状態ではないので、どうなるかはわからないんです。でも、この楽曲たちが物語に組み込まれていくリーディングライブになっているので、アルバムを聴いている時とは違う、新たな気づきがあると思うので、楽しみにしていてください!