今もう一度、初めてを経験しにいっているということも、僕にとってはとても大事なことなんです
――SNSなどで、ファンの方の声などよくチェックするほうですか?
SNSなどは、必ずしも好意的な声ばかりとは限らないので、検索したりして自分から積極的に読むことはしていないんです。通知が届いたときに、たまたま目にすることはありますけど。あ、誕生日のコメントは見ました。お祝いの言葉がたくさんあって、うれしかったです。ファンの声が聞こえやすいところにはいると思うので、自衛はしつつ、温かい声は素直にありがたく受け取っています。自分から書くのは、基本、後日談みたいな感じが多いんですけどね。今、何をしているとかは、言いたくないな(笑)。
――こうしたWIZYのような「限定」品というものに対して、錦戸さん自身はどういうスタンスですか?
ケースバイケースです。限定じゃなくて、あえて通常のものを選びたくなることもあれば、特別な映像でこれは観たいなと思ったら、限定のほうを選びます。コンテンツにもよりますが、楽しめる時間が長くなるなら、限定盤がいい。自分が出す側としても、みなさんにとってそれだけの価値がある、魅力的なものを作るしかないと思うので、この限定盤もそうであってくれたらいいなと思います。
――錦戸さん、以前はよく“恥ずかしい”と口にしていましたが、今年は何度も、“さみしい”と言っていました。
もうそのまま、さみしかったんでしょうね。観客がいないとか、バンドがいないっていうのが。さみしいんだよってアピールするというよりは、そのまま感情が素直に出ただけ。でも、さみしいって感じて、さみしいって口にできるのは、いいことやと思います。
――1stツアーを経て、喉が鍛えられたと言っていましたよね。
喉もだけど、ペース配分を覚えたんです。今はずっとひとりで歌い、しかも、曲ごとにテンションも変わってくる。それを繰り返すうちに、ペース配分が身についてきたんじゃないかな。そもそも、ソロになって1年の間に新たに経験したことより、それまでの年数に経験したことのほうが圧倒的に多いんです。はじめてのことに触れてきたのも、独立前のほうがたくさんあったとは思う。でも、今もう一度、初めてを経験しにいっているということも、僕にとってはとても大事なことなんです。
――最後に、来年のアルバムのリリースイベントについてもお聞かせください。
今は世の中全体として本当に大変な状況ではあるけど、それは誰しもがみんな感じていることで、僕ひとりに限ったことではない。その上で、やれることを一生懸命やって、必死に生きていくしかないんですよね。現実問題、ツアーはまだ難しいと思うので、リリースイベントだけでもできたらと。声が出せないとしても、同じ空間で大きな音を出して、それがビリっと体に響く瞬間っていうのは、やっぱり映像では伝わらないものですから。可能な範囲で、そんな瞬間を共有できたらいいなと考えています。
文:レコログ編集部
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