1stソロアルバム『THE FUTURE』から1114日。その間EXILE、EXILE THE SECONDとしてアルバムの楽曲制作にたずさわり、ツアーも重ね、音楽キャリアを一つ一つ積み上げていったEXILE SHOKICHIが、その経験をもとに、ついに全曲作詞/作曲を手がけた2ndアルバム『1114(読み:イレブンフォーティーン)』を発売。初のソロ全国アリーナツアーにも挑む。
そんなEXILE SHOKICHIにアルバムやツアーについて、さらには初めてパーソナリティーをつとめたdヒッツ連動プログラム
『LDH kitchen THE TOKYO HANEDA RADIO powered by dヒッツ』についても語っていただきました。
──ニューアルバム『1114』を作り終えて、どんな手応えを感じてらっしゃいますか?
今回は歌詞も曲も全部自分でやらせていただいたので思いも入りますし、すごく達成感を感じてます。
──1stソロアルバム『THE FUTURE』発売から1114日。その間のグループ活動を経て、SHOKICHIさんのなかではなにが一番大きく変化したんでしょうか。
楽曲作りですね。EXILE THE SECONDでアルバムを2枚出したんですけど、そのほとんどの楽曲を自分がプロデュースしまして。曲も作ったりしたので、自分自身もレベルアップできたように思います。一番よかったことは、自分一人で作るんじゃなくてクリエイターとコライト(共同、チームで曲作りをするスタイル)、ライティングセッションで曲を作っていったので、そこでのクリエイターとのコミュニケーション能力がすごく上がりました。それができたからこそ、自分がこういうものを作りたいという、モノを具現化する能力も上がったように思います。
──例えばアルバムのなかの「Ooo!」はどんなやりとりをしながら生まれた曲だったんですか?
この曲のメロディは全部自分一人で作ったんです。The StereotypesとEXILEの曲を作るためにライティングセッションして「STEP UP」という曲を作って。そこで1時間ぐらい時間が余ったんで、彼らがストックしていたトラックを聴かせてもらって、「このトラックにメロディのせてみていい?」って自分がフリースタイルをさせてもらったら、「そのメロディめっちゃいいじゃん!」と一発OKになって、この曲を作っていくことになったんです。最初、間奏のところは空いたままだったんですけど、僕が「ここにはギター入れる?」ってギターのフレーズをスキャットしたら、また「そのメロディめっちゃいいじゃん」ってなって(笑)。自分がスキャットした声を彼らがギターの音色に加工したんです。なので、間奏はギターっぽく聴こえるんですけど、実は自分の声なんです。そういうやりとりも含めて、この曲は15分ぐらいのセッションでできました。
──「プラトニック・ラブ」、「白夜」、「Midnight Traffic」とSHOKICHIさんのルーツであるR&Bを感じさせるバラードなどにも、そんな驚きのアイデアがエッセンスとして入ってるんでしょうか?
「プラトニック・ラブ」と「白夜」のハモリはアドリブで入れました。最近音楽的な綺麗なハモに飽きてきて、「これ合ってるの?」っていうようなハモリをつけるのが自分の今のムードなんです。隠し味のように入れているのであんまり聴こえないと思うんですけど。でも、そのハモの旋律が曲にいいスパイスを加えているので、そこもぜひ聴いて欲しいですね。
──「白夜」、「Midnight Traffic」 では歌詞もSHOKICHIさんのセクシーさをより倍増させるいいスパイスになってますね。
音楽がもつセクシーさって大切にしている表現なんです。自分が(聴いて)育ってきたR&Bがセクシーで、そこにロマンを感じたんで。「Midnight Traffic」は夜の渋滞にかけて、進まないもどかしい恋をダブルミーニングで歌っています。ここでは声がよりセクシーに聴こえるように、歌(のテンポ)を後ろ目にとって、ゆったりのれる感じに仕上げました。
──今作にはSHOKICHIさんが主宰するレーベル<KOMA DOGG(読み:コマドッグ)>所属のアーティスト、SALUさんとコラボしたサマーパーティーチューン「サイケデリックロマンス feat.SALU」やEDMな「Bad Speed Play」など文句なくアガれる曲があったかと思えば、シングルにもなったロックな「Underdog」のような曲までありますね。
「Underdog」は自分が音楽を始めたルーツがロックなので、そういうルーツをこの曲に使ってみました。C/Wではhideさんの「ROCKET DIVE」をカヴァーさせてもらったので、「Underdog」のPVはhideさんをオマージュしました。hideさんはMy First Heroですからね。
──hideさんが自らのレーベル<LEMONed(読み:レモネード)>を立ち上げたように、SHOKICHIさんもレーベルKOMA DOGGを立ち上げましたが、もともとレーベルをやりたかったんでしょうか?
一つの目標だったんです。自分は曲作りが好きだから、プロデューサー業を本格的にスタートさせたくて、このレーベルを立ち上げました。ここをプラットフォームに、自分のコンポーザーとしての活動も活発にしていきつつ、LDHではあまりやらないようなアーティストも扱って、より幅広い視野でエンタテインメントを作っていきたいと思っています。
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