自身のクリエイティブな才能を活かし、様々な活動を行うシンガーソングライター・ゆきみが8月10日(水)に4th Single「真夏の行方」をリリースする。夏らしく切ないサウンドと彼女の歌声が相まった注目作に仕上がっている。今回、彼女にインタビューを行い、本作に込めた想いや作品制作時のエピソードなどを中心に、最近の活動やファンへの想いなどについても話を聞いた。是非、楽曲の世界観と合わせてインタビューもチェックしてほしい。
この歌を通して今目の前にある季節のど真ん中を共有できたらもっともっと嬉しいです
──8月10日(水)に最新作「真夏の行方」がリリースされました。夏らしく切ないサウンドとゆきみさんの声がマッチしていて印象的な楽曲ですが、ご自身にとってどんな楽曲になりましたか?
私らしさと、今までとは違った新しさの両方を併せ持った楽曲になったと思っています。この曲の中で私がイメージしている夏は今このご時世の夏ではなく、当然のように夏祭りが開催されて、前に進むのも難しいくらいの人混みがあった、そういう夏なんです。活気ある季節をまた感じられるようにと、そんな願いも込めた楽曲になっています。
──タイトルに込めた想いを教えてください。
目標や目的みたいな、そういう行き先がぼんやりしている時ってすごく焦るんですよね。今のままではいけないと、ただそれだけが漠然とあるような時。でもきっと、今前だと思える方向に一歩でも足を踏み出せたら、それだけでとても素敵なことなんじゃないかって思うんです。今私たちがいるこの一つの季節の真ん中でその一歩を見つけられたらと、そんな想いでこのタイトルをつけました。
──レコーディング時のエピソードを教えてください。
実は今回、宅録なんです。レコーディングスタジオではなく家で録った歌を音源に使用するのは初めてのことだったのですが、時間や周りの環境を気にせずに歌えた分、一番ナチュラルな声で、でも気が済むまでこだわってレコーディングできたと思っています。
──では、歌唱する際に意識されたことを教えてください。
この曲が持っている絶妙な揺れ具合、それこそアスファルトの上の陽炎みたいな揺れをどこまで表現として含んでいくかっていうのは、こだわり抜きましたね。潔さも欲しかったので、そことのバランスで「ここは揺らそう」とか「ここはビブラートをかけずにスッと歌おう」とか、宅録で時間に制限がないということもあって、いろいろ試しながら歌いました。
──ジャケット写真は安藤未優さんが手掛けています。ご依頼の際にお話されたことや本ジャケット写真にまつわるエピソードがありましたら教えてください。
ジャケットの写真、めちゃくちゃかっこよくないですか?(笑) 今回ジャケットの依頼時に「色」をテーマにしたいと伝えたんです。この曲で私がイメージしたのは少し前の夏だったけど、それでも、もう戻れない思い出みたいな…でも、セピア色の印象にはしたくなくて、太陽や風ぐるま、花火、歌詞の通り鮮明な色を持った夏をジャケットにしたいと伝えました。それで、ホログラムを使って撮影してくれたんですが、キラキラしたカラフルな光と、それがこぼれ落ちるような切なさが曲にぴったりで、作品をデータでもらった時には感激しましたね。

「真夏の行方」ジャケット写真
──アレンジ・サウンドメイキングはカトウシュンイチさんですね。お話されたことなどがありましたら教えてください。
最初、ピアノの弾き語りの状態で楽曲を送るんですが、リズムやノリのイメージをピアノ一台だけで表現して伝えるのが若干難しいんですよね。それで、デモ音源と共に言葉で「現段階だと少しバラードっぽくも聞こえてしまうんですが、細かいリズムとメロウなノリが欲しいです」と伝えました。その後「すぐに思いつきました」と、まさに私が求めていたメロウさを叶えてくれたトラックを送ってくれました。本当に早かったです (笑) 。リズムの中に新しさや今っぽさを含んだ、でもどこかに懐かしさや切なさも感じる、100点満点以上の素晴らしいオケの上に歌を乗せることができました。
♪ゆきみ – 真夏の行方(official music video)
──次に、MVの撮影時のエピソードや見どころを教えてください。
今回、MVの制作に関わってくれた全スタッフが友人なんです。ハイセンスで、信頼できる最高の友人たちに力を貸してもらいました。撮影前の打ち合わせや衣装のフィッティングから既に楽しかったです(笑) 。衣装やアクセサリー、ヘアメイク、ネイル、撮影に使用したいろんな食べ物、全てのセンスが良すぎて、現場では映像を確認しながら、とにかく「可愛い!」という言葉が何度も出ましたね (笑) 。
♪ゆきみ – 真夏の行方(making of music)
──本作もTOWER CLOUDから楽曲配信されていますが、そもそもTOWER CLOUDを利用したきっかけを教えてください。
クラウドファンディングのプラットフォーム・WIZY(https://wizy.jp/)さんを使わせていただいたのがきっかけですね。その時にTOWER CLOUDさんを教えていただいて。ただ楽曲を登録してそれが自動的に配信されるのではなく、温かい人の手によって私の歌を届けていただいている、っていうのを感じています。いつもありがとうございます!
──普段、ゆきみさんが作詞の際に意識されていることがありましたら教えてください。
なるべく景色が目に浮かぶように、というのはなんとなく意識しているかもしれません。考えや感情、願いや想いみたいなものだけ、っていうのも時には良いんですけど、色や形、温度、匂い、そういう少し具体的なものを入れたいな、とは常に思っています。曲の中に一つの世界…というと大袈裟に聞こえるかもしれませんが、何か共有できる景色が少しあると素敵だなあと思っています。
──7月中旬に開催されたサーキット型フェス『シンガロンシンガソンSHIMOKITA 2022』に出演されていましたが、ライブを振り返っていかがですか?
シンガーソングライターとしてサーキットフェスに出演するのは初めてで、誰もいなかったらどうしよう、と前日までは本当に緊張していました。でも、当日自分の出番の時、小さな会場ではありましたが満席に近いくらい、たくさんの方が私の歌を聴きに来てくれていて、とにかく伸び伸びと、自由に歌うことができました。偶然見て「素敵でした」と声をかけてくださった方もいて、再会と新しい出会いにも心から感謝しています。
──ゆきみさんの中で今ハマっていることがありましたら教えてください。
最近、麻雀のスマホゲームにハマっています。まだまだ初心者なので役もあまり覚えられていないし下手くそなんですが、移動時間や寝る前など、ちょっとした隙間の時間を見つけてはやっていますね。多分、誰かと現実で対戦するとイラつかせてしまいそうなので(笑)、コンピュータ相手に打つのが今は気楽で楽しいです。
──ありがとうございました。最後に、応援してくれる方へのメッセージをお願いします。
今回のリリースもそうですが、思いつきやその時の感覚で「こうしよう」とか「よしやろう」とか、けっこうマイペースに活動をしているのですが (笑) 、その中でも私の歌を拠り所にしてくれていたり、待っていてくれる皆様のおかげで本当に自由に、心の底から楽しんで音楽ができています。私が楽しんで作ったものが、誰かの楽しみに変わったり、誰かの心を動かしたりできるなら、それ以上のことはありません。この歌を通して今目の前にある季節のど真ん中を共有できたらもっともっと嬉しいです。
文:レコログ編集部
▼ゆきみ「真夏の行方」はこちらから
レコチョク:https://recochoku.jp/artist/2001330524/
dヒッツ:https://dhits.docomo.ne.jp/artist/2001330524
▼関連インタビュー
ゆきみ、2nd DEMO『ミス・ファンタジア』リリース!自身と向き合ったという作品に込めた想いを語る
ゆきみ(あいくれ)、WIZYでプロジェクト開始!ソロ活動をはじめた理由とは
※各記事に記載されている内容は公開時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。