苦しみながら作った作品を見ると、苦労しないで作った作品よりも、倍以上の感動があるんです
――そんなに熱い子が、こんなにかわいらしい曲を歌っているとなると、かなりの“ギャップ萌え”になると思いますよ。
あはは。MVには、彼氏とデートをしているような“なるみん”を表現しているので、ファンの方たちもビックリしたようです。ただ、その分すごく好評でしたね。これまで、すべてを叩き切るようなイメージだったので(笑)、いい意味で裏切るものができてよかったですね。次にリリースする『好きぴホリック』も、強い女の子が恋をしてぐちゃぐちゃになっちゃうようなテーマで作っているので、ぜひ楽しみにしていて下さい。
――ナルミさんは、いつも1曲に対して1話のドラマを制作されていますが、そのバイタリティがすごいですよね。
ありがとうございます。この『すきぴホリック』も、ドラマを作りました。私が脚本を書いて、自分で主演もして撮影して、いま編集を待っている最中なんですが、仕上がりがものすごく楽しみなんです。そのドラマと曲、両方から楽しめるものになっているのでいろんな角度で味わってもらえたらと思っています。
――さらに、『JKコンプライアンス』という映像作品では、脚本と監督を務めるんですよね。
はい。この曲は、タイトル通り、女子高生が守らないといけないものに対して争うような、人には言えない秘密をテーマにした作品になっているんです。これもリアルな女子高生に取材をしてよりリアルな作品に近づけたので共感してもらえると思います。
――歌に映像制作、脚本に監督と、常に新しいことにチャレンジし、いろんな作品を生み出していますが、追い詰められることはありませんか?
もちろん、すごく大変で、自分がこなせないことにイヤになることもたくさんあるんです。でも苦しみながら作った作品を見ると、苦労しないで作った作品よりも、倍以上の感動があるんですよ。それに、自分がやりたいことだから、自分が生み出すしかないんです。そう考えると、自分に対しても、負けず嫌いなのかもしれないですね。
やりたいことを考えると、2年先の25歳くらいまではお休みっていらないなって
――その原動力はどこからくるのでしょうか。
ファンのみなさんの反応です。自分から生み出したものに対して喜んでくれる顔を見たり、「感動した!」と言ってもらえたときに、本当にやってよかったって思えるんです。その素直な反応が、私にとっての原動力です。それに、アイドル活動を卒業して、一度立ち止まって、本当は自分が何をしたいのかを追及したから、今があるんですよね。今では、自分で歌詞を考え、演出もするからこそ、すべて自分に責任があるんです。その重責が、認めてもらえた時に喜びに変わるんです。それがすごく気持ちいいですね。
――つねにアウトプットをしている状態だと思うのですが、インプットはどのようにされているんですか?
何も出てこないときは、友だちと話したり、カフェで作業をして人間観察をしたりするようにしています。そうすることでいいアイディアが浮かぶんですよ。いま、大きなお休みがあったらどこかに旅行がしたいなとは思うんですが、やりたいことを考えると、2年先の25歳くらいまではお休みっていらないなって思っているんです。そのくらい今は充実をしているし、今しかやれないことをしているんです。だから、やらないと後悔しそうなんですよね(笑)。おばあちゃんになったら、思う存分ゆっくりしたいなと考えています(笑)。
――お話を聞いているだけで、すごくパワーをもらえました。さて、これを読んでいるみなさんに、“なるみん”らしいメッセージをお願いします。
私自身も悩むことはたくさんありますし、どうしていいかわからない時もあるんです。ただ、以前、私がすごく悩んでいた時に、ある方から、「苦しいと思うことや、悩めることは、今頑張っている証拠なんだよ」と言われて、はっとしたんです。それなら、悩むことも、苦しむことも悪くないし、きっと、この壁を超えたら、さらに新しいことができるだろうから、それまでは存分に悩もうと思えたんですよね。もちろん切り替えは大事ですが、すべてがマイナスに行くことはないので、いま頑張っているあなたは「エライ!」と自分をほめてあげてくださいね。きっと、いい方向にいくはずですよ。
文:吉田可奈
写真:平野哲郎
▼シイナナルミがセレクトした「シイナナルミの家を出るまでの支度中にテンションあげる曲たち」プレイリストが到着!
dヒッツ:https://dhits.docomo.ne.jp/program/10019715
▼シイナナルミ「君のパンツを食べたい」はこちらから
レコチョク:https://recochoku.jp/album/A2001574863/
dヒッツ:https://dhits.docomo.ne.jp/artist/2001077186
▼シイナナルミから動画コメントが到着!
※各記事に記載されている内容は公開時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。