――軸でずっと変わらないと仰っていた声とピアノという部分ですが、そもそもピアノとましのみさんの出会いは?
小さい頃からピアノを習っていたので、ピアノはある程度弾けたんです。音楽活動を始めよう、って時に初めは歌いたい、って気持ちが強かったんですけど、「歌うために曲を創らなきゃ」ってなって創ってたときに、初めは親バレしたくなかったんです。だけどピアノは音が大きくて家のリビングにあるから自分の部屋でギターを弾いて作ってたんです(笑)。だけど、ギターを初めて2週間くらいだったので、ライブとか出る時に弾けないじゃないですか。だからピアノの方が効率良いなって思って(笑)。
――そこから今のスタイルに至った、と。
はい。ハンドマイクで歌うのも凄く好きだし、初めは座ってやってたんですが、今はライブでも立って、キーボードで弾くようになったんです。なんでかっていうとお客さんをまっすぐ見たい、そして何といっても自由に動けるので。悲しいかなピアノって固定されているじゃないですか。私は自由に動き回りたいタイプなので。
あとはスタイルでいうと、自分で楽曲の軸の部分は自分で作りたい、っていうのがあるので、今回の「エスパーとスケルトン」については生のグランドピアノで弾いてるんですけど、今回はよりそういう気持ちを活かしたいという想いが強いです。曲ってその人にしか作れないけど、よりその人にしかできないところはその人がもともと持っている声とか旋律、生の空気感だと思うので、そういったものが今までより前に出てきてる感じがします。ベースは今回打ち込みなんですけど、超ナマっぽくsasakure.UKさんが頑張ってくれて、色んなプレイスタイルの音色を用意してくれて、「じゃあこれにしよう」って決まったり。
――テンポ感、リズムが生きているな、と感じました。歌は幼い頃から好きだったのでしょうか?
幼稚園の頃から歌手になりたくて、歌が好きだったんです。音楽を全然聴いてこなかったんですが、カラオケで歌いたい曲だけ歌詞を覚えたりしてました。
――カラオケに行くことのモチベーションは何だったと思いますか?
一緒に行く人を楽しませる、ことですかね?でも単純に歌うのが好きだったんだと思います。一人でもずっと歌ってましたし。歌うのと同じように勉強を頑張るのも好きだったんですよ、なぜなら親が喜んでくれるから。絶対勉強しなさいって言われていた訳ではないけど、良い成績を取ると喜んでくれるじゃないですか。それが嬉しくてやってたので、喜んでくれる、っていうのが好きなんだな、って思います。
――人を喜ばせたい、という部分が、今の曲への想いや、ファンの方への想いへのルーツがあると。
そうですね。悲しい曲も歌うけど、悲しい気持ちとか状況に寄り添うために歌っているので、最終的には聴いてくれた方に幸せになってほしいな、っていうのが根底にありますね。
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