今になって初めて感じることが多々あるんです。今はそれがすごく楽しい
――リリースして少し時間が経ちましたが、どのような声が届いていますか?
発売日の前日にワンマンライブをさせていただき、そこで初めて今作の曲を歌ったんです。そこでの反応もすごく嬉しかったんですが、なにより「会社に行く前に聴いています」「何度も聴いています」という声をいただくと、みなさんの生活に浸透してくれていることが実感できて、すごく嬉しかったです。この1枚が、みなさんの活力になってもらえたら嬉しいですね。
――とても素敵な作品だったからこそ、次作はどんなものを聴かせてくれるんだろうとワクワクするのですが…。
あはは。すでに次作に期待してもらえるのはすごく嬉しいですね。自分の気持ちを、自分の言葉で届けるのが好きなので、次も作詞は絶対にやりたいと思っています。次作もファンの方々へのラブレターになると思うので、楽しみにしていてもらいたいですね。
――さて、現在はこのアーティスト活動のほかに声優としても活躍されているからこそ、新たな刺激に溢れていると思うのですが、いかがでしょうか。
すごく感じています。宝塚の在団中は、“男役・七海ひろき”という看板がありましたが、いまは無印の七海ひろきなので、どう舵を取って前に進んでいくかを考えながら、いろんなことに挑戦していく楽しみがあるんです。制作の方も、いろんなスタッフの方もみなさんが「すべて受け止めるので、あなたがやりたいようにやっていいですよ」と言ってくださるんです。そのチーム力を強く感じているので、新しい仲間と新たに見える未来を作っていきたいですね。
――選択肢が多いからこそ、悩むこともありますよね。
ありますね。でも、そこであらためて、“自分が何を好きか”がちゃんと見えてきたんです。それが、自分の気持ちを歌に乗せるということ。それがわかったからには、しっかりとみなさんの記憶に残るアーティストを目指していきたいと思っています。
――今は、前に進む意欲にあふれているんですね。
はい。自分だけだと、どうしてもできることが狭まってしまうんです。でも、新しい仲間ができたことによって、今まで着たことのない服を着ることができたり、新たなお仕事をしたときに初めての感情に出会ったりと、今になって初めて感じることが多々あるんです。今はそれがすごく楽しいので、そんな新たな自分を楽しんでいけたらいいなと思っています。
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