普段は見られないロケーションでの演奏や、生では観られないアングルを楽しんでもらえたんじゃないかなって思っています
――さて、9/26( 土 )に開催された「Current Location Concert -Tokyo Bayside Rooftop Session-」について。オンライン配信でのライブとなりましたが、普段との違い、ライブ配信ならではだったことや大変だったこと、裏話などがありましたら教えてください。
HIROSHI:まず感覚の違いとして、お客さんがいない状態でライブをするのは正直ソワソワしたりもします。曲間にお客さんの拍手だったりレスポンスが無い中でMCしたりする感覚は、普通のライブと一番違う所で…。普段、いかにお客さんに助けられてライブしてたかっていうのを感じました。あと、メンバーと演奏できて、スタッフチームのみんなと集まってライブが出来ていることの喜びも噛み締めました。
今回の「Current Location Concert -Tokyo Bayside Rooftop Session-」は配信だからこそ、普段は見られないロケーションでの演奏や、生では観られないアングルを楽しんでもらえたんじゃないかなって思っています。
WATARU:やはりライブ会場とは一風変わったところでライブをしているので、新鮮さはすごくありました。今回はとあるビルの屋上でライブしたので、野外ステージとはまた違った、空の広がっている開放感をすごく感じながらライブしていました。
ただ、配信ライブというお客さんのいないライブというのは普段とは全然違っていて、ライブはお客さんと一緒に作り上げていたんだな、と再確認しました。
HAYATO:ワンマン配信ライブ自体は2回目だったんですが、今回は建物の屋上にて、夕焼けから照明の映える夜に繋がっていくいいロケーションの中、配信ライブができたことに感謝しています。今回は天候との戦いだったんですが、何とか演奏中は雨も降らず撮影ができました!観た方は気付いていると思うんですが、途中から雷がピカピカしていて素晴らしい自然の照明になってて…(笑)。撤収の時には豪雨でした。
こんな状況下なので去年までみたいにファンの方々とライブを楽しむ事が難しい中、少しでも同じ時間を共有出来て、嬉しかったです。
SHUN:「ライブは、目の前にいるお客さんと一緒に作っていくものである。」という固定概念が最初はどうしてもあって、オンラインだとどこか虚無感のようなものがあるなぁと思い、どう取り組んで良いかすごく悩む部分もありました。オンラインとリアルの違いを認識して、リアルではなかなか体験出来ないようなものを、オンラインライブでは表現したいと思っていました。チームの皆さんの力もあり、景色や映像での表現も加わり、ライブとMVの間にあるようなライブの形を、今回のCLCでは示せたんじゃないかと思っています。
――初めてFIVE NEW OLDさんの楽曲を聴く人へおすすめするとしたら、どの1曲を選ばれますか?また、その理由も教えて下さい。
HIROSHI:「Don’t Be Someone Else」ですかね。最新の僕らの音でありながらも、しっかりFIVE NEW OLDらしいサウンドに仕上がっているので、気持ちよく体を揺らして楽しんでもらえると思います。今だからこそ届けたいメッセージも歌詞に入っているので、まずはこの曲を聴いて欲しいですね。
FIVE NEW OLD – Don’t Be Someone Else【Official Music Video】
WATARU:僕も「Don’t Be Someone Else」を聴いてほしいですね。僕らの楽曲には「Ghost In My Place」や「By Your Side」などのゴスペル要素が入ったものもあるんですが、それを昇華して、音像や歌詞が今の時代性に更にフィットしてる楽曲なので、初めて聴いてくれる人にはばっちりおすすめします!
HAYATO:僕自身も大好きな2nd Album「Emulsification」から「Fast Car」をオススメします!最近僕らのことを知ってくれた方はブラックミュージックやファンク、チルミュージックな曲の印象があると思うんですけど、バンド結成時のジャンルはPop Punkだったので、そのアイデンティティーでもあるオルタナの曲をおすすめしたいと思います。
聴いていても、演奏していても気持ちがいい、爽快な曲です!
FIVE NEW OLD – Fast Car 【Official Music Video】
SHUN:「What’s Gonna Be?」です。この曲は、英詞がなんだか苦手だという方でも、楽曲的になんだか楽しい気分になれたりするので、まずはこの曲から聴いてもらえたら良いかなぁと思います。ライブがまたみんなの前で出来る日が来たら、一緒にクラップをしたり、歌ったり、「OMG〜!!!!」って叫んだりしたいです!
FIVE NEW OLD – What’s Gonna Be? 【Official Music Video】
――今回、オリジナルプレイリストを作成頂きました。楽曲のセレクト理由を教えて下さい。
HIROSHI:だんだんと肌寒くなってきた季節に寄り添うバンドサウンドを中心にセレクトしました。優しくて、心地よい、そして時にどこか切ないナンバーが短い秋を鮮やかにしてくれます。
――では、皆さんの人柄についても教えてください。皆さんの中で「意外と●●なんです」という部分はありますか?
HIROSHI:意外と、古き良き日本が好きです。洋楽育ちなんですけど、落語が好きで移動中とかによく聴いています。あと「男はつらいよ」とか、銭湯とかノスタルジックな日本の文化が好きだったりします。最近は南部鉄器がほしいのと、合気道に興味があります。
WATARU:意外と器用です。小さい頃は折り紙やプラモデル作りが好きでよくやってました。そういう性格で、細かい作業が好きなので楽曲制作の細かい作業なんかは大好きですね。
HAYATO:僕自身も最近知ったというか気付かされたことがあるんですが、社交的だけど意外と人見知りな面もあるみたいです(笑)。昔から先輩とかに可愛がってもらったり、地元のライブハウスにツアーで回って来られたバンドの方とかに積極的に話し掛けたりしていたので、人見知りしない性格だと思っていたんですが、案外人見知りするようになってしまったみたいです。歳を重ねていくと色々性格も変わってくるのでしょうか(笑)。新たな自分に出会えた気分です。
SHUN:皆さんからどんなイメージを持たれているかはわかりませんが、「意外と動物好き」です。小さい頃から実家では犬を飼っていたのもあって、動物がいるととても癒されます。ただ、極度の猫アレルギーと診断されてしまい、噛まれるとアナフィラキシーショックで倒れてしまう危険があるとか…(笑)。友達の家で飼っている猫ちゃんとかがスリスリしてきても、触れられない葛藤と闘ってます…。
――今後やりたいことや、作ってみたい楽曲のイメージがありましたらお聞かせください。
HIROSHI:次のアルバムを作っている最中なのですが、かなり楽しいアルバムになりそうです。最近は1990年代〜2000年代のオルタナティブ・ロックを聴いているので、そういう影響もアルバムには入ってくるんじゃないかなと思います。
今年は日本詞で歌う楽しさも「Vent」で覚えたので、そういうエッセンスもより自分達の音楽に取り入れて行きたいですね。あとは、こういう時期だからこそ、海を越えたアーティストの方々と音楽ができたらいいなぁってみんなで話してます。
WATARU:僕は曲のアレンジをするので、次は生のバンドで奏でる音とデスクトップミュージック、いわゆる打ち込みの掛け合わせを今まで以上に美しく融合できるような楽曲を作りたいですね。あとはパンクっぽい曲とかもやってみたいです。
HAYATO:とりあえず早くみんなに会える全国ツアーをやりたいです。なんだかんだ、ずっとライブを主に活動してきたバンドなので、新しいアルバムを出してみんなと前みたいに音を楽しみたいですね!その時に今よりももっとみんなと一緒に歌えたり、楽しめたりする曲を作れていればと思います。
SHUN:今後は、CLC(Current Location Concert)という企画もあるので、全国各地の名所や「こんなとこで!?」みたいなところでもライブがしてみたいです。あとは、メンバーみんな作曲が出来るので、それぞれが作曲した楽曲を集めた一枚や、国内外を問わず色んな方達とfeat.やコライトをして作った一枚など、コンセプトに沿ったアルバムを作ってみたら面白そうだなぁ、なんて考えています。
――ありがとうございました。最後に、応援してくれる方へのメッセージをお願いします。
HIROSHI:いつも応援ありがとうございます!今年はなかなかみんなに会えない年ですが、曲を配信したり、ライブをするたびにみんなのサポートと愛を感じています。僕達の音楽で少しでも日常が豊かなものになっていたら嬉しいです。大変な時期が続きますが、お互い元気に、また必ずライブで会いましょう!
WATARU:まずはいつも応援していただきありがとうございます。みんなの応援がすごく力になっています。これから僕らももっと躍進していきますので、引き続き応援してもらえたら嬉しいです。今後も、みんなに寄り添うような良い曲をたくさん作っていきますので、楽しみにしてもらえたらと思います!
HAYATO:こんな状況下の中、辛抱強く僕たちの事を待っていてくれるファンの皆さんにはホントに感謝しかありません。この場を借りて、いつもありがとうございます。
僕たちは曲を作り、それを皆さんに届ける事しか出来ないけど、みんなに必ず届いていると思っています。
「いつになれば?」ってみんな思いますよね。僕もいつも思っています。今年?来年?再来年?…いつになるかはわかりませんが、また皆さんに直接お会いしてありがとうと伝えたいと思います。そしてココで出会ってくれた方、これも何かの縁だと思います。これからのFIVE NEW OLD要チェックですよ!みんな愛してるぞー!!
SHUN:コロナの影響で状況が一変してしまい、色々なことが制限されています。ライブも皆さんの目の前でできなくて、どう僕たちの音楽が届いているのか、ちゃんと届けられているのか心配になったりもします。でもSNSやオンライン上で、皆さんの反応、応援してくださる声も見られたりして、とても力を頂いています。これからも、皆さんの期待を良い意味で裏切り続けて、楽しんでもらえるように頑張ります。より一層、この繋がりを大切にしていきたいなぁと思っていますので、これからもよろしくお願いします!いつもありがとう!!!
文:レコログ編集部
▼FIVE NEW OLDがセレクトしたプレイリスト「秋を彩るバンドサウンド selected by FIVE NEW OLD HIROSHI」はこちらから
dヒッツ:https://dhits.docomo.ne.jp/program/10021718
※各記事に記載されている内容は公開時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。
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FIVE NEW OLD
SHUN (Bass) / HIROSHI (Vocal, Guitar) / HAYATO (Drums) / WATARU (Guitar, Keybords)
2010年兵庫県・神戸市にて結成。
「ONE MORE DRIP」(”日常にアロマオイルの様な彩りを”)バンドコンセプトに、R&B/Black Music/Gospel/AOR/Alternative Rockなどの要素を昇華させたワールドスタンダードなポップサウンドを展開。
Vocal HIROSHIの歌唱力・英語力が高く評価されており、精度の高いサウンドメイクが幅広い層から支持を得ている。
国内外のツアーバンドとの共演や有名フェスティバルにも出演。
パンクバンドからキャリアスタートとした経歴を持っており、フロアを巻き込むライブパフォーマンスと高い演奏力で日本を始めアジア各国でファンベースを広げている。
2017年「BY YOUR SIDE EP」でメジャーデビュー。
これまでにフルアルバムを3枚リリース。
2019年5月:香港・台湾・中国・タイ・日本にて計10公演のアジアツアー行う。
2019年9月:全国14公演のワンマンツアーを実施。
EX THEATER ROPPONGIにて自身最大規模のワンマンライブを成功に収めている。