その歌詞を見て、「私って根暗なんだな…」って気づきました(笑)

 

 

 

――あはは。最近ではベトナムでのお仕事もたくさんされていますよね。

 

ありがたいことに、もう3年くらい定期的にベトナムに行き、お仕事をさせていただいています。いまはベトナムのホイアンという街で行われる日本祭りの観光親善大使をさせていただいているんですが、国が違えば言葉も文化も、聴いている音楽もメインになる楽器も違うんです。そこで学ぶことって、本当にたくさんあるんですよね。最初は言葉や文化の壁を意識しすぎて、どこか悪い方向に捉えている自分がいたんですが、ベトナムのみなさんはそんな私に歩み寄ってくれて、いろんなことを教えてくれたんです。今後は私もベトナム語を覚えて、もっと心と心のコミュニケーションが取れたらいいなと思っています。

 

 

――ベトナムの人たちは、行く度に「おかえり」と言ってくれるんじゃないですか?

 

そうなんですよ。毎回行くアイスクリーム屋さんのスタッフさんは「久しぶり~!」って声をかけてくれますし、私とのツーショットをケータイの待ち受けにしてくださっているんです。まるで日本とベトナム、両方に家族がいるみたいで、本当に幸せです。

 

――素敵ですね。さて、先ほど作詞のお話もありましたが、言葉を綴るときに大事にしていることはどんなことですか?

 

自分に素直になることです。以前から何か思ったことがあると書き溜めていたんですが、いざ書き溜めた歌詞を見たら、全部暗かったんです(笑)。これは私、暗い時に歌詞を書くクセがあるんだなと気づいたんですよ。

 

 

――闇を感じます…(笑)。

 

その通りです!普段はポジティブですし、そんなタイプでもないんですが、その歌詞を見て、「私って根暗なんだな…」って気づきました(笑)。でも、それも私の味だし、個性になるのかなと思って、思うままに歌詞を書くようにしています。

 

――今年リリースされた『好きな人はあなただった』にも、素直な気持ちが反映された曲が並んでいると思うのですが、あらためて振り返ってみて、どんな作品になったと思いますか?

 

今までは、いろんな曲を歌えることが私の最大の魅力だと信じていたんです。とはいえ、ラブソングを書くことが多いし、感情移入できるのもラブソングが多かったんです。それもあって、このタイトルでもある、『好きな人はあなただった』というコンセプトでアルバムを作ることになりました。恋愛というひとつのテーマだけでも、こんなにもいろんな曲が書けて、いろんな気持ちになれる、なってもらえるんだなと言うことを発見できたアルバムになりました。

 

 

――まさに挑戦作だったんですね。

 

はい。この経験ができたことで、また新しいものを作りたいと思うことができました。

 

 

 

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