1995年にFIELD OF VIEWのボーカルとして「君がいたから」でデビューした浅岡雄也。「突然」のミリオンヒットに続き、「DAN DAN心魅かれてく」「ドキッ」などヒット曲を連発。2002年に惜しまれつつも解散、その後はソロで活動をスタートし、テクノスタイルでの別名義「uyax(ユーヤックス)」をはじめ、「UNIT」「NORWAY」など精力的に活動の幅を拡げてきた。2020年5月には FIELD OF VIEW 25周年を迎え、ベストアルバムをリリース。10月にはライブも実施したが、ツアーはコロナ禍の影響を受けて2021年5月に延期。昨年はソロのほとんどの楽曲をリミックス、リアレンジ、リマスタリングし、収録した『浅岡雄也 Extra Rare Best』をリリース。今回、自身にとっても想い出の場所という「新宿ロフト」で毎年開催するバースデーライブ開催を前に、インタビューを行った。プレイリストも作成いただいているので、最後まで読んでほしい。

 

 

バースデーライブなので、好きなことをやらせてもらいます(笑)

 

 

――浅岡さんが音楽を始めたきっかけはYMOだそうですが、そもそも音楽に触れたきっかけは?

 

小学1年の頃にハーモニカを持った瞬間、いきなり吹けたんですよ。聴いた曲もすぐに吹けて、その頃はドリフの番組(『8時だョ!全員集合』)で流れていた歌謡曲や、小松政夫、伊東四朗が出ていた番組(『みごろ!たべごろ!笑いごろ!』)の曲などを聴いてました。

 

――「デンセンマン」などですね。TV番組から流れていた音楽をダイレクトにキャッチして?

 

僕らの時代はテレビしかなかったから。ジュリー(沢田研二)かっこいい、山本リンダすごい、とかね。で、小学5年でYMOの「RYDEEN」を聴いて、これはやばい、シンセサイザーって何だ!?って。それから近所のヤマハに楽器を観に行き、小学6年の頃は毎日店に押しかけてシンセをイジッてる子供でした(笑)。

 

――早熟な小学生ですね!

 

シンセなんて買える金額じゃなかったから。吉祥寺ヤマハに行けば触ってもいいから、毎日触りに行ってました(笑)。

 

――では、浅岡さんの音楽観を形成する上で影響を受けたアーティストは?

 

中学3年のとき、新宿LOFTでBOφWYを観て、「氷室京介になりたい!」と思ったんですよ。でも、どんなに歌っても氷室にはならないから…(笑)。そのあとにビジュアル系のバンドをやったけど、一番向いているのは爽やかな音楽だなと。オリジナル曲を作ったのは高校2年ですね。それ以前は京王線の電車の運転手になりたかったんですよ(笑)。でも氷室に「決まったレールの上を歩くなんてまっぴらだぜ!」と歌われたもんだから、音楽でもやってみようと。

 

――毎年、新宿ロフトでバースデーライブを開催されていますが、そういう背景もあったんですね。今年は「U-ya Asaoka 52nd BirthdayLive 2021」は、コロナ禍で3月28日(日)に延期となりました。1月のライブ開催予定日には無観客配信ライブを実施されたそうですね。

 

会場もあるし、メンバーもいるので、苦肉の策で配信ライブをRehearsalStudioからやりましたけど、観せ方は考えましたね。音にこだわりつつ、ただ普通にライブを再現しても面白くないから、目線にしても、僕はカメラの方を見たり見なかったりで…音さえ良ければ、見え方、魅せ方は独自に、個性的にするべきだなと。

 

 

浅岡雄也(FIELD OF VIEW)2020/03/14 17〜 西永福JAM 無観客配信(Rehearsal)

 

 

――配信ライブの魅せ方にもアーティストのカラーが出ますからね。浅岡さんとしては遊び心を入れてみたかった、と。

 

そうですね。みんなと同じようなライブ配信にする必要はないし、例えばずっと口元だけを映しているカメラがあってもいいんじゃないかと。そういうノリですね(笑)。

 

――配信ライブの機材も浅岡さんがご自身で揃えているそうですね?

 

はい。最近じゃ皆さん配信をやっているけど、意外と安易にやっているなと。音質、映像において、お金を取れるレベルじゃないとダメだから。じゃあ、自分で揃えて買うしかないと思って、考え抜いて買い揃えました。カメラのレンズ一つで映り方は変わりますからね。

 

――機材関係はもともとお好きなんですか?

 

好きなんですけど、映像には手を出すまいと思ってたんですよ(笑)。映像機材は音楽機材よりもお金が飛ぶし(笑)、レンズ沼は深いので。やはり欲しくはなりますけどね。実はVTuberみたいなこともいつかやってみたいと思っているんです。

 

――それは面白そうですね。延期になっていたライブは、3月28日(日)に「U-ya Asaoka 52nd BirthdayLive 2021」として開催されますが、配信でも中継するということで、浅岡さんから見どころを教えていただけますか。

 

基本的にはバースデーライブなので、好きなことをやらせてもらいます(笑)。いままでは新宿LOFTなのでBOφWYのコピーを必ずやっていたけど、今回はコピーしなくてもいいかなと。逆に最初に自分が人前で歌った曲をやるのもありかなと思っています。ちなみにその楽曲はTHE ALFEEの「星空のディスタンス」なんですけどね(笑)。それが中学3年で初めて人前で歌った曲なんですよ。実際にやるかはわからないけど、1月の配信ライブとは別物にするつもりです。

 

u-ya asaoka1

『FIELD OF VIEW 25th Anniversary Extra Rare Best 2020』のジャケット写真

 

――ここで、2020年の活動についてもお話を伺いたいのですが、昨年はFIELD OF VIEWがデビュー25周年記念で再結成しました。心境を伺えますか?

 

正確に言えば、当時のメンバーは僕と小橋琢人(Dr)だけで、メンバー2人が欠けているので、しれっとやりました(笑)。そういう意味では再結成ではないんですが、25年も経ったからそろそろ落とし前を付けようと(笑)。解散したときにアルバム2枚分位の曲をレコーディングをしていたので、いつか世に出したいなと。単純にベスト盤を出すのは嫌だったので、ビートルズの『ANTHOLOGY』みたいにしようと。それで考えたのは『FIELD OF VIEW 25th Anniversary Extra Rare Best 2020』で、未発表5曲、ヒット曲の別テイクを6曲、アルバムから漏れたカップリング曲も半分くらい入れようと。僕の独断と偏見で曲を選ばせてもらいました。

 

 

FIELD OF VIEW 25th Anniversary Special live ダイジェスト映像(For J-LOD LIVE)

 

 

――10月にはFIELD OF VIEW再結成ライブも開催されましたね。

 

FIELD OF VIEWの曲を歌うと、FIELD OF VIEWに戻れるんだなと思いました。ソロでは自由にやっていたけど、歌い方や立ち姿を含めて、FIELD OF VIEWの浅岡雄也になれたから。それは自分でもビックリしました。あと、ソロになってからは歌い方を自由にしていたので、FIELD OF VIEWのキチッとした誠実な歌い方をやれたのも嬉しくて。それから、年月を経て、歌が良くなっていたんですよ。歳を取ったからこその説得力が出てきたなと思いました。

 

 

 

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