2月に配信デビューしたRanが8月5日(水)にEggsレーベルから待望のデビュー・ミニアルバムをリリース。“自身に向き合った嘘のないもの(曲)を収録した”という作品のタイトルは『無垢』。そんな彼女に、新作について、また、自身の20歳の誕生日・8月9日(日)にアルバム購入者特典として実施する 「20th Birthday生配信Live」についてなど話を聞いた。彼女が地元・福岡から発信するラジオ番組やアイドル好きな横顔を紹介したインタビューも必見です。

 

 

 

10代特有の言葉を吐き出せたと思っています

 

 

 

ーーデビュー・ミニアルバム『無垢』が完成しました。ご自分ではどんな作品に仕上がったと思いますか?

 

初めてCDという形になるので、自分でもどうなるのかわからないところもあったんです。今回は自分が学生の頃に感じていたこと、人と関わることで生まれる感情だったり…。そういう10代特有の言葉を吐き出せたと思っています。

 

ーーそういった作品になった理由はありますか?

 

こういうアルバムにしたくて、曲を選んだわけじゃないんです。曲を作りたいと思ったときの感情って、自分の陰の部分、心に秘めている部分をぶちまけたいという気持ちが強くて。このアルバムにはそういう曲を入れたかったんです。

 

 

 

Ran「ご飯の食べ方」

 

 

 

ーー確かに陰の部分を出した楽曲も増えた印象です。

 

「黒い息」はまさにそういうテイストで、1曲目に持って来たくらいなので核心に迫った曲かなと。今回は自分が入れたいと思う曲を選んでいるので、自分自身みたいな作品になっちゃって。感情の起伏も激しいし、一人の人間みたいなアルバムになったと思います。

 

ーー「黒い息」はうねりを上げるヘヴィなギターが印象的で、激しさと静けさのコントラストがはっきり出た曲調ですね。

 

この曲は村田有希生(U-re:x)さんにアレンジをお願いしたんです。私、こういう曲にしたいというイメージが沸かないときは全部おまかせしちゃうんです。こういう気持ちで書いたというのは提示するんですけど、それを村田さんがめちゃくちゃ汲み取ってくれて。イントロの激しさからAメロに入る繊細さとか、聴いたときに心を打ち抜かれました。

 

ーー歌詞もいろいろな解釈ができるような余白を設けたアプローチですね。

 

歌詞を書くときはテーマを決めることも多いですけど、こういうダークな部分を書くときはいろんな視点から捉えられるように心がけています。一つの枠にとらわれず、言葉というよりも感情を共有できればいいなと。

 

ーーなるほど。「壁に向き合う君は涙を漏らして 風に逆らう僕は僕を誇れない」の歌詞にはどんな思いを込められていたんですか?

 

当時、自分が抱えていた悩みをそのまま曲にしているんです。こういう人になりたいとか憧れがあるじゃないですか。私はSNSのフォロワー数とか、どうでもいいじゃんと思っちゃう方だから(笑)。もちろん大事ですけど、それが芯の部分ではないのに、なぜみんな注目するのかなと。自分とそういう人たちを対比して書きました。

 

ーー同じような気持ちを抱いている人に刺さる歌詞だと思います。「悲劇ごっこ」はファルセットを活かした新しいタイプの曲調ですね。

 

そうですね。生きていく上で家族、友達とか周りにいる人と支え合って生きているじゃないですか。その中で感情が重くなってきて、執着し合う関係性になっちゃうと、関係を絶ちたくなるんです。それでも「どうしたの?」と聞いてくれる友達もいるんですよね。もし何も言われなくなったら、自分は生きる価値もないと思ってしまうから。

 

 

ーーわがままですね(笑)。

 

はははは、そうなんですよ。わがままな曲なんですよ。

 

ーー曲調も張り詰めた緊張感が漂ってますね。

 

はい、バンド・サウンド感はありながら、曖昧さや繊細さも垣間見える仕上がりになったと思います。

 

 

 

 

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