いままでの自分を肯定しつつ、新しいところに行けた曲だと思います
――「蘇生」、「ご飯の食べ方」、「環」の3曲について聞きたいんですが、最初に作った楽曲はどれになるんですか?
一番古い曲が「ご飯の食べ方」で、東京に2019年の3月に引っ越してきたんですけど、それからすぐにできた曲なんです。希望と不安に溢れた感じをありのままに書いた曲で、その気持ちは環境が変わる春の季節に誰しもが感じるものだと思うし、そういう時期に合う曲かなと。
――「働かなきゃ飯は食えねぇ」とか“べらんめぇ調”の歌詞にちょっと衝撃を受けました(笑)。
あはは。今振り返ると、「やってやるよ!何でも来い!」みたいな意気込みだったんでしょうね。
♪ご飯の食べ方
――「ご飯の食べ方」はRanさんの初期衝動が詰まっていると?
そうですね。ほんとに一瞬で作りました。1時間もかかってないかもしれない(笑)。
――その後にできた曲「環」は?
私は思い悩むことが多くて、人にもあまり言えない性格なんです。自分で解消しちゃうタイプなんですよね。でも友達に一度相談したときに、「誰もそこまで気にしてないよ!」みたいな言葉をかけてくれて、心が軽くなったんです。だから、友達がかけてくれた言葉みたいな曲を作りたいなと。「蘇生」は自分を変えてくれた曲ですね。
――具体的に、どういう風に変わったんでしょうか?
「今日も外面は笑っていて」というサビの歌詞があるんですけど、最初はストレートな言い方をすることに躊躇したんです。恥ずかしいと思ってしまって。でもこれを書いたら、また違うところに行けるかもしれないなと。Aメロとサビの歌詞は”昔の自分”と”心の中の自分”を対比してある感じで、いままでの自分を肯定しつつ、新しいところに行けた曲だと思います。より素直になりたいと思って書きました。
♪蘇生
――ところで、Eggsを利用されているRanさんですが、利用し始めたきっかけは?
自分の曲を配信したくて、色々サイトを調べてたらEggsを見つけて、自分の曲を登録してみようと思ったのがきっかけですね。
――実際に活用してみて、いかがですか?
めちゃくちゃ使いやすいと思いました。検索したらアーティスト名が出てきて、お気に入りにした後は何度もリピートして聴けますからね。めっちゃ便利だなと。あと、ランキングも今はこういう人たちが聴かれているんだと思って、わかりやすいですよね。有り難いことに「ご飯の食べ方」は2位をいただけたんですよ。自分の曲の中でこれが一番聴かれているんだなって。一つの目安になるし、そこで気付きもありますからね。
――ちなみにEggsを利用して、気になったアーティストはいました?
-KARMA-というバンドが、男の子3人組ですごくいいなあと思いました。高校生の青春というか、若さと勢いがあるところがいいなって。眩しいんだけど、身近に感じることができたんです。
――ちなみに地元・福岡の好きなところは?
落ち着くところですかね(笑)。東京に来て、改めて地元の食べ物がおいしいなと思いました。私はラーメンが一番好きで、大砲ラーメンが好きなんですよ。あと、福岡はうどんが有名で、ごぼう天うどんも大好きです。
――最後にいつもRanさんの楽曲を聴いている方、この記事をきっかけにRanさんを音楽を聴いてみよう、という方にメッセージをお願いします。
私はいつも自分が思っていることを曲にすることが多くて。これからも言いたくても言えないこと、心の中で感じていることを曲にしたいと思ってます。私の作った曲たちが聴いてくださる方の生活の一瞬に寄り添えられればいいなあと思っています。
文:荒金良介
写真:平野哲郎
▼Ran「蘇生」「環」「ご飯の食べ方」はこちらから
レコチョク:https://recochoku.jp/artist/2001234283/
dヒッツ:https://dhits.docomo.ne.jp/artist/2001234283
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Ran
幼少期より音楽と触れ合うことや歌うことが何より好きで、中学3年生の時にある映画を見たことをきっかけに本格的にボーカルスクールに通うようになり、同時にギターとソングライティングを始める。
2019年9月にデビュー前にも関わらず、欅坂46、池田エライザのイラストで話題のデジタルアーティストwatabku氏がTシャツ、Mカードのデザインを担当し、バンドル商品として、ヴィレッジヴァンガードで販売展開し、話題を集める。また、東京・福岡を中心に7大学からオファーを受け、学園祭に出演。
2000年2月より音楽配信アプリ「Eggs」にて楽曲をアップロード。現在までにEggsでは14万回以上の再生回数を記録している。2020年8月にデビューミニアルバム「無垢」をタワーレコード内のEggsレーベルよりリリース。