トラックメイカーとして活躍するRADIANTが9月24日(金)に「START OVER (feat.glynn) 」をリリースした。リリースから約1か月がたった今、彼にインタビューを行い、楽曲に込めた想いを中心に、彼の音楽ルーツや制作時に考えていること、今後挑戦したいことなど、さまざまな話を聞いた。オリジナルプレイリストも作ってもらったので、是非最後までチェックしてほしい。
自分の楽曲を好きになってくれて、その人の心を動かすことが出来ているなら、それ以上のことはないです
──「RADIANT」というアーティスト名の由来を教えてください。
高校生の時に好きなゲームがあって、サブタイトルに「RADIANT」という言葉が使われていて、そのゲームのストーリーも大好きだったので言葉の意味を調べると、「光輝く」という意味だったんですよね。僕の中では中二心をくすぐる言葉だったのと、音を通して誰かの心の中に光を灯せる存在になれたら、と思い、この名前にしました(笑)。一言で言うと、中二病なんです(笑)。
──本格的に音楽を始めたきっかけを教えて下さい。
中学から部活で吹奏楽部に入り、それをきっかけに音楽に興味を持ち始めて、スマホで作曲したりバンドをやったりしてました。その中で、パソコンで曲を作れることを知り、とりあえず安価でDTMが出来る、「MUSIC CREATER 6」というDAWを高校の途中で購入し、そこから本格的に音楽を始めました。
──どうやって学んでいったのでしょうか?
部活で練習している時に「今の音、自分が好きな曲と同じ音をしている!」みたいな感じで感覚的に分かってくるようになり、そこからギターやキーボードで同じことを試していました。そこで「音楽にはコードっていうものがあるんだ」っていうことを知り、自分が調べたこととやっていたことを照らし合わせて学んでいきました。技術的な部分に関しては、どうしてもミキシングとマスタリングのことが分からなくて、活躍しているトラックメイカーの方に教えて頂いたりしました。
──RADIANTさんが影響を受けた音楽を教えてください。
トラックメイカーとして影響を受けたのはVirtual Riot、Tisoki、Skrillexなどです。他にもいっぱいいますが、キリがないので(笑)。楽曲自体の良さもそうですし、ミックスも本当にすごいなと思います。
音楽全般として影響を受けたのはRADWIMPSです。中1くらいから今に至るまでずっと聴いていて、素晴らしい曲しかないですね(笑)。とはいえ、自分は親の影響もあり70~90年代の曲も聴きますし、J-RAPなども聴くので、ジャンルにとらわれず、なんでも好きです。
──9月に「START OVER (feat.glynn) 」をリリースされました。改めてにはなりますが、どんな楽曲に仕上がりましたか?
タイトルの通り「新たな一歩」を歩み始める、という楽曲になっています。これは自分自身にも言えることですが、しがらみがあったり、苦しい過去や今があっても、ある力を振り絞って、新しい一歩を踏み出してほしい、という思いがあります。その思いが、自分の楽曲を通して伝わると幸いです。
楽曲は、普段から「Pop×Dance Music」というテーマを軸に作っているので、その通りに仕上がったと思います。

「START OVER (feat.glynn) 」ジャケット写真
──glynnさんと楽曲制作することになったきっかけは?
元々はボーカルを入れた楽曲っていうのをほとんど作ってなかったので、ボーカルを入れて、完全にオリジナルの楽曲を制作したいという思いがありました。その時に、知人からglynnを紹介して頂き、スタジオに入って音楽のあれこれを聞いていると、2人とも音楽の感性が似ている部分が多かったので「一緒にやろう」という話になり、ほぼ即決でした(笑)。
──作詞はglynnさんが担当されたとのことですが、歌詞を見たときどう思いましたか?
僕はリリックセンスが全くないので、まず書けることがすごいなって思ったのと、楽曲のコンセプト通りに仕上がっていたので、良い意味で、特に何も言うことはなかったです。一番思うのは、glynnのリリックって、日本語らしい言葉や言い回しを入れて書いたりするので、その感じがすごく好きです。
──「START OVER (feat.glynn) 」はMVも公開されていますが、コンセプトイメージなどはどうやって考えられていったのでしょうか?
MVは「陰から陽」という構成で制作して頂きました。楽曲の意味をお話させていただいた通り、苦しい過去や今があっても振り絞って新しい一歩を踏み出す、というのを映像でも表現したかったんです。序盤は比較的暗い絵、中盤はその中間あたり、終盤は明るく前に踏み出すようなイメージに仕上がっています。
♪RADIANT – START OVER(feat. glynn) [Official Music Video]
──楽曲制作時の裏話を教えて下さい!
制作を進めていた時に、PCのドライブが修復不可能な壊れ方をしてしまい、パラデータのバックアップしかなかったので、絶望していました(笑)。それ以外の曲も消えてしまい、1か月くらい立ち直れなかったです(笑)。
──普段から、作曲の際に意識されていることを教えてください。
音楽の理論は独学で学んできたのですが、僕は結論、感性で作ることを大事にしています。ふと思いついたメロディや構成、勢いで作ることもしていて。もちろん、ミキシングなどの技術的なところはかなり勉強していますが、感性で作ることは自分の個性になっている、と思ってやっています。
──楽曲を制作される際にインスピレーションを受けること、インプットしていることがありましたら教えてください。
さまざまなアーティストの曲を聴いて、音に関しては主にミキシングの部分を常にアップデートしています。自分が思うに、トラックメイカーはミキシングなども含めてその人の個性だと思うので、いろいろな音楽や人から聞いたことを咀嚼し、自分なりに追及しています。
──トラックメイクをする際のコツがありましたら教えてください。
当たり前かもしれませんが、自分の中でさまざまな決めごとをしたり、プリセットを作ったりしています。例えば、楽曲の基盤となる楽器の音量など。それぞれの楽器の役割をきちんと明確にして制作しています。これはミックスに関わる部分が多いのですが、「空間系」とか「聴こえるベース」とかみたいに考えて制作します。
──今回、特別にプレイリストを制作頂きました。プレイリストのテーマや楽曲のセレクト理由、推しポイントを教えてください。
自分が普段聴いているアーティストと楽曲をまとめさせて頂きました。プレイリストの名前の通り、僕の推し曲です!(笑)僕はメロディックな曲調が好きなので、あまりそういうジャンルは分からないけど興味がある、っていう方におすすめしたいです。ミキシングの部分で参考にしているアーティストでもあります。
──RADIANTさんのプライベートな一面についても教えてください。ご自身の中で「意外と●●なんです」はありますか?
かなりのゲーム好きです。こんなこと言っていいのか分からないんですけど、音楽と同じくらい愛しています(笑)。幼い頃から「FPS」というシューティングゲームのジャンルをずっとやっていて、今でもずっと同じようなゲームをしています(笑)。
──今後、制作してみたい楽曲のイメージがありましたらお聞かせください。
自分の楽曲って、どちらかというとキレイな感じだったり、かなりポップよりな曲調だったりが多いので、その雰囲気は残しつつ、ダンスミュージック色が強めの、ゴリゴリな曲を制作してみたいですね!
──これから挑戦してみたいことがありましたら教えて下さい。
音楽活動において、今まで曲作りしかしてきてないんじゃないかってくらいインドアだったので(笑)、現場での活動を積極的にしていきたいです。
──ありがとうございました。最後に、応援してくれる方へのメッセージをお願いします。
まずは僕の楽曲を聴いてくれた皆さん、本当にありがとうございます。初めてのリリースで僕のことを知らない方がほとんどだと思いますが、こんな機会を頂けたことに本当に感謝しています。自分の楽曲を好きになってくれて、その人の心を動かすことが出来ているなら、それ以上のことはないです。これからもたくさんのリリースを予定しているので、是非、僕の音楽を聴いて頂けたら嬉しいです!
文:レコログ編集部
▼RADIANTが作ったプレイリスト「PUSH DANCE MUSIC selected by RADIANT」はこちらから
dヒッツ:https://dhits.docomo.ne.jp/program/10039690
▼RADIANT「START OVER (feat.glynn) 」はこちらから
レコチョク:https://recochoku.jp/song/S1012396760/single
dヒッツ:https://dhits.docomo.ne.jp/artist/2001742588
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