左から→矢野晴人(Vo.Ba)、田口達也(Gt.Cho)、太我(Dr.)

 

YouTuberとしても人気を誇る3ピースロックバンド・Non Stop Rabbitが5月19日(水)にメジャー1stシングル「三大欲求」をリリースした。レコログではメジャーデビューが決定したタイミングからインタビューを行ってきたが、今回もインタビューを実施。今作に込めた想いや裏話など、彼らの爆笑トーク盛りだくさんな内容になっているので、是非、楽曲と合わせて最後まで読んでほしい。

 

自分たちらしさを感じてもらいつつ、新しさも感じてもらえたらいいな

 

──昨年12月にメジャーデビューされたNo Stop Rabbitですが、改めて、周りの環境など何か変化したことはありますか?

田口達也(Gt.Cho):なんにも変わらないですね。本当にメジャーデビューしたのかなっていうくらい。

 

矢野晴人(Vo.Ba):本当にのびのっびとさせてもらってます(笑)。

 

田口:インディーズの時から変わらず自分たちでやっているので、場所は変わったけどやってることは一緒だな、みたいな感じですね。

 

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──タワーレコード渋谷店の大きな看板を見た時はいかがでしたか?

田口:さすがにああいうのを見ると、「うわ〜メジャーアーティストや!」ってなりましたね(笑)。

 

ヤバいことが起きたので緊急で動画を撮っています。

 

──YouTubeでのドッキリ企画も拝見しました。矢野さんと太我さんの絶叫が渋谷に響いてましたね(笑)。

矢野:そうですね。かなり腰抜けましたね、あれは。

 

田口:抜けてなかったけどね。

 

矢野:たとえやん!本当に腰抜けてたら大変やん(笑)。でも、それくらいビックリしましたよ。逆にすごすぎて実感がないくらい。今も嘘だと思ってますから。

 

太我(Dr.):僕はあそこにテント張って住みたかったですね。あそこに住んだら、たぶんみんな優しくしてくれるから。

 

田口:テント張ったら邪魔(笑)。それまであの看板に並んでた人たちがaikoさんとか、Official髭男dismとかで、その並びの中に僕らも入れたということで嬉しさが増しましたね。ただ、「三大欲求」という文字とあの写真だと、ホストの看板に見えるって友達には言われました(笑)。

 

太我:外にあまり出られない自粛タイミングだったから、ちょっともったいないですよね。「渋谷に行け!」って言いたいんだけど言えないし…。どうすればいいですか?この感情。

 

矢野:知らんよ(笑)。

 

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──機会があれば、ぜひ見ていただきたいですね。「三大欲求」はメジャー1stシングルになりますが、どういうところを意識されて作られましたか?

田口:「三大欲求」はシングルのタイトル曲で、顔となる曲なので華やかに。あと、どの年代のどんな方が聴いても聴きやすいようにというところは意識しました。重すぎたら好きな人のタイプがわかれてきちゃうし、軽すぎてもいけないし…その真ん中はどこだろう?と探し続けながら音を作ったり、歌詞を書いていきましたね。

 

♪Non Stop Rabbit 『三大欲求』 official music video 【ノンラビ】

 

──一度聴いたら頭から離れないメロディと、誰もが思い当たるような、頷いたりドキッとするような歌詞は、真ん中はどこだろうと追求されたからですかね。

田口:そうですね。そこはもう、自分たちらしさを感じてもらえるところでありつつ、新しさも感じてもらえたらいいなと思います。

 

──矢野さんはこの曲があがってきた時、どんな印象をもたれましたか?

矢野:今までの中で、僕個人としては一番好きな曲だと思ったので、すぐにリーダー(田口)にLINEを送りました。そのぐらい、初めて聴いた時にビビッとくるものがあって。あと、この曲に関しては、説得力をすごく大事にして歌いたいなと思ったんですよ。「どう歌ったら聴いてくれる人が納得するんだろう?わかってもらえるんだろう?」というところを意識して歌いました。

 

──その思いをどう歌に反映されたんですか?

矢野:歌詞の内容がまんま僕たちというか、すごく地道にやってきた昔のことを反映したような歌詞だと思ったので、自然に入ってきましたし、僕らだから歌える曲だなと感じました。

 

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──太我さんはいかがですか?

太我:音楽はわりと聴きやすい感じでさらっとしてるんですけど、歌詞がちょっと重みがあってギャップがあるなと感じました。だから、ドラムもわりとさらっと仕上げるために、普段はわりとガツガツと叩くんですけど、この曲はお兄さん的な感じのドラムで…お兄さんを意識しました。

 

──それは、どういうお兄さんなんでしょう?

太我:お兄さんはクールじゃないですか。あと弟たちの面倒も見なきゃいけない。この曲では歌詞が一番かわいいんですよ。だからお兄ちゃんとして、優しく「お前、行ってこい」っていう感じで、出しゃばらず、さらっとした感じで叩きました。

 

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──なるほど。ボーカルが立つように叩いた、ということですかね(笑)。ちなみに、今のみなさんにとっての“三大欲求”というと何ですか?

矢野:女、金、物欲ですかね。女の子も好きだし、お金ももちろん大事だし。それ以外はなんでもいいかな。

 

田口:なんだろうな……酒、金、平和な日常。

 

太我:落ち着いたね(笑)。

 

田口:ここ4年ぐらい、休みがないのが当たり前という生活の中で、僕の中で平和な日常というと、ちゃんと朝まで夜更かしできること。朝寝て昼過ぎに起きることの幸せ。昼過ぎに起きられれば、どんなに忙しくてもいいんですよ。

 

太我:僕は、おにぎり、鮭…ぐらいですかね。

 

矢野:それ、鮭のおにぎりでいいやん(笑)。

 

太我:難しいですね。僕には三つもいらないです。欲しがりません、僕は。

 

矢野:俺ら丸くなったと思われるやん。もっと尖れ!(笑) ちょっと二人とのバランスを取るために、僕の三大欲求は、女、酒、タバコにしといてください。ちょっと丸すぎるんで。僕らロックバンドなんで。

 

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──わかりました(笑)。でも、それよりも叶えたい夢があるんだ、と歌っているんですよね。

矢野:そうです。そこが大事なんで、こっちは振り切っていた方がいいんです。

 

田口:そこが面白いところなんです(笑)。

 

──あはは。そして「静かな風」はアニメ『ドラゴン、家を買う。』のエンディング主題歌ですね。この曲はタイアップのお話ありきで制作されたんですか?

田口:そうです。まずマンガを読ませてもらって、そこから作っていきました。個人的に作る身として嬉しかったのは、マンガを読んで書いた曲に合わせて、エンディングのアニメーションを作ってくれたことです。アニメ自体はコメディなんですけど、エンディングというところでバラードがぴったり合ったなと思っています。初回の日がちょうどレコーディング終わりだったので、3人で一緒に見て感動しました。

 

矢野:この曲は、曲に自分も乗っかって歌っている感じがレコーディングで出来たので、歌いやすかったし、気持ちもこめられたなと思いました。

 

太我:この曲もけっこうお兄さん的な感じでドラムを叩きました。1番はドラムが入ってないんですよ。そこもやっぱり大人になったなと。見守る感じというか。

 

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