5年間の天国暮らしの後、再びこの世に舞い戻ってきた「むぎ(猫)」。みんなを楽しませるために歌い、踊り、楽器を演奏した結果、猫界初となる「FUJI ROCK FESTIVAL」へも出演!新曲「窓辺の猫 feat. つじあやの」 ではつじあやのさんとのコラボが実現!WIZYでは、「窓辺の猫」をテーマに写真を募集しMV制作する企画を8月10日(月・祝)まで展開(https://wizy.jp/project/504/)。日々、むぎ(猫)が考えていることや、新曲やMVへの想いについてなどを聞いた。
むぎだからこそ伝わる形で歌えたらなと思ってます
――まずはむぎ(猫)さんの自己紹介をお願いできますか?
むぎは沖縄を拠点に猫のミュージシャンとして活動しております。1997年に東京で生まれたんですけど、一度天国にいきまして、そこで5年間の天国暮らしを経て、カイヌシのゆうさくちゃんの手で新しい体を作ってもらい、この世に呼び戻してもらいました。そして、ニンゲンの皆さんたちにむぎの音楽を楽しんでもらおうと活動しています。
――カイヌシさんとむぎ(猫)さんは2002年に沖縄に移ったんですよね?
はい。むぎは東京からカイヌシの実家である沖縄に戻ったんです。小さな島ですけど、今も続いている問題もあるので、むぎも沖縄の歴史をもっと勉強したいなと思ってます。
――むぎ(猫)さんの楽曲は無邪気なものからメッセージ性の強いものまで振り幅が大きいですね。
いろんな問題に関して、むぎだからこそ伝わる形で歌えたらなと思ってます。例えば「アガってく音頭」という曲は、地球温暖化の問題を抱えつつも、お祭り騒ぎができてしまう。それは人間の良さでもあり、悪いところだと思うので。動物の視点で、むぎだからこそ歌えることじゃないかなと。
『アガってく音頭』 【MV】
――ビジュアルのインパクトも大きいせいか、イロモノ的な見方をされることもありませんか?
歌詞や楽曲を聴けば真摯な姿勢で音楽に取り組んでいることがわかってもらえると思っています。最初は出落ちだ、イロモノだと言われましたから(笑)。ライブを観てもらえれば、普通のミュージシャンとやっていることは変わらないので。
――ライブでは木琴を叩いてますが、あのスタイルも最初から?
天国から帰って来て、音楽活動するつもりはなかったんですけど、あるイベントに呼ばれたときにもっとみんなを楽しませられたらと思い、木琴だったら、むぎのこの手でも叩けるなと。歌もカイヌシがバンドマンで周りにミュージシャンが多かったので、(歌が)上手い下手じゃなく、どんな人がどんな風に歌うのかが大事なんじゃないかと。むぎはむぎなりの歌を唄えばいいなと。
むぎ(猫)『ねっこほって』 【MV】
――ライブは、ミュージカルを観ているような楽しさに溢れていますね。
ミュージカルも大好きなんです。むぎのライブは小芝居をしてから曲に行くことが多いのですが、それはミュージカルが原点です。むぎは歌うときに表情が動かないので、体を動かさないとなという気持ちもあります。
むぎ(猫)『天国かもしれない』(Live at Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE)
――先日は無観客生配信ライブ「むぎ(猫)Wonder Nyander Tour 2020完結編〜配信!そっちいかずねっこほる〜」(7月19日)を行いましたが、感触はいかがでした?
1回のライブで消費するエネルギーが凄いので、体力が持つのか心配だったんですけど、無事に終わってホッとしました。ファンの人に伝えたいことが完結できて良かったです。ライブで言いたかったのは「大事な宝物は身近にあるよ」って。その宝物にみんなで気づいてくれたらいいなと。

Photo by 飯島春子

Photo by 飯島春子
――ライブ中、お客さんが目の前にいないことについては?
むぎはギャグみたいなことも言うので、反応がない中で淡々とステージを進めていくのは難しかったですね(笑)。でも今度お客さんが入ったときに、みんなにウケなくても、精神的に鍛えられるかなと(笑)。良かったと思う点は、ライブの間にむぎが作ったVTRを観てもらったんですけど、これまでやってきたことがハマッた手応えはありましたね。
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