2021年より本格的にライブ活動を始め、SHINJUKU LOFTが主催するイベント「TEEN’S MUSIC CAMP」出演者オーディションにてEggs賞を受賞するなど、新時代のシンガーソングライターとして注目を集めているスズキケント。

2023年2月8日(水)に1st EP『もしも星が降るのなら』をリリースした彼に、今回「レコログ」ではインタビューを行い、作品への想いを中心に話を聞いた。

また、彼の音楽人生を変えるきっかけにもなった無料音楽プラットフォーム・Eggsについても語ってもらっているので、ぜひそちらもチェックしてほしい。

 

たくさんの人たちに共感してもらえるような作品になったと思います

 

──まず、音楽活動を始めたきっかけを教えてください。

 

Eggsさんがサポートしている「TEEN’S MUSIC CAMP」ライブオーディションに音源を出したことがきっかけでした。自分から活動することになかなか踏み出せなかったのですが、思い切って音源審査に応募してみたところ、ライブに出させてもらえることになりました。それが初めてのライブでした。

 

──Eggsのオーディションに応募いただいたきっかけを教えていただけますか?

 

今はいろんな音楽活動の入り口があるので、どこから始めれば良いのだろう、と思っていたところでEggsさんのオーディションをたまたま見つけました。あの時は、まだ自分の曲を誰にも聴いてもらったことがない状態だったので、音源を応募するかも迷っていました。どうせ落ちるけど、もしも音源審査が通ったら覚悟を決めて音楽をやってみようと思い応募しました。そしたらライブに出させてもらえることになって、そこから自分の活動が広がっていって、今でもお世話になっています。Eggsさんが無かったら、今の音楽活動をしている自分は無いと思います。

 

──ご自身が影響を受けた楽曲やアーティストを教えてください。

 

小沢健二の「天使たちのシーン」です。オザケンは小さい頃から聴いていて大好きです。中でもこの曲は特に好きで、自分の中で、作詞に対する姿勢の指標になってくれています。

また、サウンドやメロディー面ではくるり、海外だとダイナソーJr.などから影響を受けています。彼らの曲はキャッチーなメロディーラインでありながらも、曲のどこかでフックがあって、それが好きです。

 

──では、“スズキケントの音楽活動”を一言で表すと?その理由も教えてください。

 

“自然体”です。自然体の自分で音楽をやりたいなと思っています。元々、人前で歌うのがとても苦手で、カラオケとかでも最初は恥ずかしいと思ってしまうタイプです。なので、当然ライブでも毎回緊張します。ライブを始めた頃は、その緊張をどうやって隠そう、とかいろいろ考えてパンクしそうになっていました。でも、今はそれをやめて、緊張していることを楽しんでいます。その方が意外と良いライブができてるかも、って最近気づきました。

 

──2月8日(水)に1st EP『もしも星が降るのなら』をリリースされました。改めて、どんな作品になりましたか?

 

たくさんの人たちに共感してもらえるような作品になったと思います。もちろん、歌は自分の日々から作っているけれど、個人的な思いやエピソードを深層まで掘り下げて歌ったとき、それが意外と普遍的なものになるということに気づきました。

 

──EPのタイトルにはどんな意味が込められているのでしょうか?

 

「もしも星が降るのなら」は一曲目のタイトルでもありますが、この曲を作ったとき、サビの「もしも星が降るのなら君と明日の話がしたいよ」というフレーズが1発目に出てきました。このフレーズが個人的にかなりお気に入りで、EPのタイトルを決めるときもこのフレーズがうっすら頭の中にあったので、そのままタイトルに使いました。

 

──ジャケ写もすごく印象的ですが、ご自身で描かれたのですね。描く際に考えていたことなどをお聞かせください。

 

「もしも星が降るのなら」は流れ星ではなくて、隕石が落ちてきちゃうっていう方の降るなんです。もしも隕石が落ちてきたらどうなっちゃうのかなと考えたとき、隕石が落ちてきても、きっといつもと変わらない夜空が広がっているんだろうなと思い、自分の思う夜空をそのまま描きました。

 

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1st EP『もしも星が降るのなら』ジャケット写真

 

──レコーディングされる際に意識されたことを教えてください。

 

「もしも星が降るのなら」はシンプルなアレンジで、歌詞が引き立つような構成を意識しました。

2曲目の「朝焼けが綺麗な街へ行こう」では、リードギターに自分が好きな要素を詰め込みました。ギターソロではダイナソーJr.のJ・マスシスになりきったつもりです(笑)。

3曲目の「いつものように」は一人で弾き語っているイメージを残しつつも、広がりのあるアレンジを意識しました。

 

──制作時のエピソード、印象に残っている出来事がありましたら教えてください。

 

レコーディングでの歌録りがとても大変でした。納得のいくテイクがなかなか取れず焦りましたが、なんとか録ることができました。歌って本当に難しいです。

 

──作詞の際に工夫されたことや意識されたことを教えてください。

 

今回の作品は多くの人に共感してもらいたかったので、変わらない日常を表現することを意識しました。家の中でも外でも、自分の感性を研ぎ澄ませて、ありふれた描写を歌詞に落とし込んでいます。

 

──楽曲制作は曲先ですか?詞先ですか?

 

ほぼ同時です。メロディを口ずさむ時に歌詞が出てきます。そのあと、その曲のコンセプトに合わせて歌詞をブラッシュアップしていく、という感じです。

 

──「朝焼けが綺麗な街へ行こう」のMVが公開されました。MV制作時のエピソードを教えてください。

 

MVでは、ギターやCD、レコードなど自分の好きなものを散りばめました。MVの中で知っているCDなどを探してくれるととても嬉しいです。それ、全部好きなので!

 

♪スズキケント – 朝焼けが綺麗な街へ行こう Music Video

 

 

──これから挑戦してみたいこと、目指していることを教えて下さい。

 

フジロックやサマソニなどのフェスに出たいです。また、曲も溜まってきているので、アルバムを作りたいです。

 

──ありがとうございました。最後に、応援してくれる方へのメッセージをお願いします。

 

いつも聴いてくださってありがとうございます。これからもたくさん聴いてほしいです!ライブもいつでもお待ちしております。

 

文:レコログ編集部

 

▼スズキケント 1st EP『もしも星が降るのなら』はこちらから

レコチョク:https://recochoku.jp/artist/2002315524

dヒッツ:https://recochoku.jp/artist/2002315524

 

▼Eggs

株式会社レコチョクとタワーレコード株式会社が共同で設立した株式会社エッグスが運営する、インディーズを中心とした2.5万組以上のアーティストと40万人以上のリスナーが登録する無料音楽プラットフォーム。

https://eggs.mu/

※各記事に記載されている内容は公開時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。​

  • スズキケント

    スズキケント

    東京都出身、2002年生まれの20歳。
    幼少期よりOasis、The Beatlesを中心としたUKロックを聴いて育ちながらも、松任谷由実、小沢健二などの日本語の音楽に興味を持ち楽曲制作を始める。
    透明感と温かさを併せ持ったハイトーンボイスの持ち主で、日常の中で感じる些細な心の震えを、繊細な感覚で紡ぐ新時代のシンガーソングライター。