I Don’t Like Mondays.3

 

 

 

「何かを一緒に作り上げる意味」を皆さんも僕らも感じられたらいいな

 

 

 

――ファンの方と一緒に作るMV。今回のWIZYの取り組みについて一言ずつお願いします。

 

YU:今回「ファンの皆さんと何かを作りましょう」という企画を頂いた時に、正直そういった企画ってやってこなかったので「何がいいかな」とけっこう考えたんです。その中で「ミレニアルズ」という曲は僕らにとって異質な曲で、テーマ自体も社会問題や環境問題など、今までの僕らだったら絶対に歌わないような内容だったんですよね。だからこそ自分たちだけで作り上げて「はい、どうぞ」と言うのではなく「みんなで作る」ということに意味があるのかな、と思って。「この曲なら、この企画なら一緒にできるかな」と思えました。

 

CHOJI:知り合いのミュージシャンなどでもクラウドファンディングをやっている人はいたんですが、まさか自分たちがやるなんて想像もしていませんでした。でもこういった機会に「『IDLMs.』ってこんなバンド」や「こうやったらどうですか?」などの意見にも純粋に興味があって、今回この企画をしてみたいと思いました。

 

SHUKI:年々情報が増えてきている中で「差別化」を考えた時に、例えば同じ野菜一つとってもそれが支援農家さんから買ったものだったら同じ味でも「想い入れ」がある分、感じ方が違うと思うんです。それと同じで、ファンの皆さん自身にも企画に参加していただいて「自分も加わっている」という価値観を感じていただければいい結果が生まれるんじゃないかな、と。そこで初めてインタラクティブな関係が生まれるとも思いますしね。一方通行で情報を得ることが増える現代で、こういった機会にでも「何かを一緒に作り上げる意味」を皆さんも僕らも感じられたらいいな、と思っています。

 

KENJI:最初この「ミレニアルズ」の歌詞をYUから渡された時に、今まで僕自身も「興味をちゃんと持てていなかったな」というテーマだと気づいたんです。本来僕らのあこがれた世代のミュージシャンって、チャリティーや環境問題のことなどに向き合っていて、僕自身、その姿を見て「カッコいいな」と思っていた世代でもあって。自分たちがこの曲でそのテーマについて何かを伝えられるのもすごく嬉しいですし、僕らが発信するだけではなく「何かファンの方と一緒に作って次の世代に作品として残していく」というのはYUが書いた歌詞のテーマともすごく合っていると感じたので、すごく良い機会だと個人的に思っています。

 

I Don’t Like Mondays.4

 

――皆さんが個人的に「ミレニアルズ」という曲に込めた想いを教えてください。

 

YU:僕はこういった問題について曲を書いて『IDLMs.』で歌うことになるなんて思いもしていませんでした。実はこの曲のサウンド自体は前からあって、この曲を聴いた時に「こういうテーマで歌えたらいいな」とは思ったんですが、今まではそのテーマをチョイスしていなかったんです。でも「こういう問題って歌わないのかもいけないのかもな」と、ちょうどそういったモードになった時があって。とはいえ、僕自身がチャリティーや環境問題などをちゃんと知らない部分もあったので、一度きちんと勉強することにしたんです。そこで「結構やばいんだな」という事実を知って。多分僕みたいに「別にわかってるけど、ふーん」みたいに思っている人って多いと思うんです。そんな僕だからこそ書けるワードや歌えることがあるのかな、と。僕自身この曲を書いていながらも「聴いてくれた人の行動を変えよう」とは全く思っていないんです。「ミレニアルズ」のタイトルの後の「just I thought」と書いているのはそういった意味が込められていて。「ミレニアルズ」のミレニアル世代と言われる25~35歳ってちょうど僕らの世代で「真ん中の世代が歌うべきことがある」と思い歌詞を書き終えたんですが、その後に「俺はただ思っただけ」と伝えておきたくて。「この曲を聴いてどう感じるかは聴いてくれる人次第。でも何かこの曲を聴いて考える時間が生まれたらいいな」という想いの詰まった一曲です。

 

CHOJI:僕はギターを録る時に「生命の誕生」のイメージで挑みました。僕の中ではサウンドを作っている時点で「だんだんと色づいていく世界」をイメージして作っていたんです。結局、環境問題も「命」や「未来」に繋がっていく話なので、サウンドの世界観とテーマがすごくマッチしているな、と。今回配信した5曲の中で一番好きな曲になったので、この企画を通して素晴らしいものを作れたらいいなと思います。

 

SHUKI:今まで音楽活動をやってきて「良かった」と思う部分って、音楽がコミュニケーションツールになって普段会わない人に会えたり、僕らのバンドをキッカケに付き合ったり結婚をしたり、友達が増えたという話を聞く時なんです。「このバンドが何かのきっかけになるのが一番おいしいな」と昔から思っていて。この曲も皆さんのきっかけになって欲しいと思って作りました。「ミレニアルズ」の曲調って、実は今のトレンドの曲調とは全然違ったもので、どちらかというと僕らが純粋に音楽を好きになって「将来こんな音楽をやりたいな」と思った時代の曲調になっているんです。トレンドの消費が早い音楽だからこそ、トレンドだけじゃない「音楽の良さ」を伝えたかったですし、この曲をキッカケにそういった音楽にも耳を傾けていただけたらいいなと思っていて。歌詞の環境問題についてもYUのカッコつけていない正直でリアルな心情を描いていると思うので、何か考えるキッカケになってくれればいいなと思っています。

 

KENJI:歌詞ができる前の話なんですが、僕らのバンドが結成当時に作っていた曲調って「UKイムズ」というイギリスのロックな感じだったんです。僕自身のルーツはイギリスロックなんですが今回の5曲の中で一番僕のルーツに近い曲だな、と思っていて。「こういった曲を作り始めた時から作りたかったんだろうな」と思えるような曲が出来たんじゃないかな。だからこそYUもすごく気持ちを込めてこの曲に向き合って歌詞を書いてくれたと思いますし、この曲をライブなどでみんなと一緒に合唱したいと思っています。もちろん皆さんと協力して作ったものを映像に残せるのも嬉しいんですが、「IDLMs.」の語り継がれる曲としても皆さんに受け止めていただきながら聴いてほしいと思います。

 

 

I Don’t Like Mondays.2

 

 

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  • I Don’t Like Mondays.

    I Don’t Like Mondays.

    今、芸能人の間で人気の4人組ロックバンド。キャッチーなメロディライン、そこにセクシーなサウンドと、英語を巧みに織り交ぜたニヒルな歌詞が組み合わさった彼らの楽曲は海外の雰囲気を感じさせる。全楽曲において彼らが作詞・作曲・アレンジを手掛け、ジャケット、MUSIC VIDEOも自らディレクションをすることで、多方面からオファーが増えている。

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