プロジェクト賛同いただいたお客様からの応援コメントや更新されるアーティストさんの応援コメントは毎日チェックしていて、いつも励まされています

 

 

 

――「新宿ロフト」発信の支援プロジェクト「Forever Shinjuku Loft」第一弾はアーティストを迎えたトーク番組、第二弾はWIZYと組んで支援グッズの特性マスクの受注販売を行っていますね。

 

樋口:おかげさまで大好評でして、予想以上の反響やご支援を頂いています。当初は受注が来なかったら買い取る覚悟で挑みましたが、そうせずにすみそうです (笑)。

 

――反響の大きさを聞いて驚かされました。歴代、ロフトに立ってきたアーティストさんを始め、多くのお客さんから愛されていた場所だったんだな…って。

 

樋口:ホント皆さんには感謝しております。WIZYさんに寄せられるプロジェクト賛同いただいたお客様からの応援コメントや更新されるアーティストさんの応援コメントは毎日チェックしていて、いつも励まされています。様々なアーティストさんにご出演いただき、幅広い多くのお客さんに支えられ、ここまでこれたということを自分たちも改めて感じています。

 

――マスクというアイデアも興味深かったです。

 

樋口:今回、「新宿ロフト」として作る以上はしっかりと、お互いが必要であり、今後も使い続けられる意義のある喜ばれるものをつくらなければと。それを店長、副店長、私で話し合い、私からこのマスクを提案しました。今後、コロナと共存していくにあたり、ライブハウスとして、皆さんが必要としているものは何だろう?と。そんな中、「新宿ロフト」の象徴でもある市松模様をデザインしたマスクが思い浮かんだんです。あとはある種の社会貢献的な意味合いもありました。再開したら、是非これをつけてライブを楽しんで欲しい、そんな気持ちで作りました。今後も社会貢献が出来るような第三、第四の支援グッズや施策も考えています。

 

――仕様もかなりしっかりとしたものですね?
樋口:抗菌性の布地を使い生地も含めこちらもゼロから作りました。間にフィルターを入れて三層式にもでき、さらに抗疫力も増せる「抗菌消臭・抗菌ウイルス加工マスク」です。あとはデザイン性も自信があり、普段でも街で使えるものにしています。

 

マスク

――ところで、ヒグチさんは新型コロナウイルスの影響で、初のベスト盤『樋口愛』が予定より少し遅くなりましたが9月2日にリリースが決定、今春予定していた東阪、そして地元長野でのライブも振替公演が決定しましたね。

 

ヒグチ:はい。ベスト盤は、現時点でもう一度自分で推したい曲という基準で選曲しました。当時は自分の努力はもちろん、プロモーションも足りずにしっかりと推せなかったけど時間が経ち、今推したい曲たちを、新しく今の気分で改めて録り直したものも含め、インディーズ時代から新曲まで収めています。以前は、ベスト盤を出そうとは思っていなかったんです。あの頃の曲に助けてもらって、今、活動できているだけなんで、それにまた助けてもらうというのもなんだかズルいような気がしてたんです(笑)。今は、出してみてどうなるんだろうというドキドキしかないんですが、これを経てまた次に向かえたらなって。

 

クレジット1_fujiitaku__D2_4455

 

――ツアーの方はいかがですか?

 

ヒグチ:ホントそろそろやりたいです!!この自粛期間中に生配信ライブを幾つかやったんですが、そこで改めて感じたことはアナログでのライブの大切さでした。配信でも100までは伝えられるけど、生だと、その場の空気や雰囲気、生の感受や出会い、ダイレクトに伝わる想いや気持ち、その会場に向かう行為も含め、場合によっては500ぐらいまで掛け算になる。配信では絶対に生まれない相乗効果やドラマであって、改めて何物にも代えられないことだと、生ライブのかけがえなさを想い出しました。

 

ヒグチアイ 「ラブソング (love song)」

 

――とは言え、今後、ライブは会場側もアーティスト側もかなりの規制やガイドライン遵守が必要になりそうで、以前のようなライブはしばらく難しそうですね。

 

樋口:ライブそのものの見せ方や楽曲や歌の伝え方、お客さんがそれを感受したり共有したりする姿勢も変わってくるでしょうね。ライブハウス側もソーシャルディスタンスや入場の際の厳重なチェック、密や飛沫の問題もあって、これまで通りのライブは当面できないと腹をくくっています。キャパシティの減少により下がる収益も、それをどう埋めたり、有意義化させるかになってくるでしょうね。そこは、入りきれなかった方のフォローも含め生配信の併用の必然性など、色々と頭をひねっているところです。次に生き残っていく方法を真剣に考え、思いつかないと。ここからが新たな戦いです。

 

ヒグチ:演奏する側としても伝え方や伝える歌も変わってくるでしょうね。

 

樋口:例えば着席が義務化になってくると、作る曲自体も変わってきそうですね。

 

ヒグチ:でも、またきっとそれに対応した曲やライブでの楽しみ方が新たに生まれてくるんでしょうね。ソーシャルディスタンスを守り、共有出来て、かつ楽しめて一体感も味わえる何か。そう考えると新たな可能性が広がったとも捉えられますね (笑)。今まで数多のピンチや悲劇、不幸や事故を乗り越え、それをバネにエンタテインメントも成長や進化をしてきましたから、この時代ならではの新しい音楽やその楽しみ方が生まれそうな気はしています。逆にそこには期待を持ちたいですね。ある意味、私はこの事態を前向きに捉えたいです。

 

樋口:私も今回の支援プロジェクトを始める際に、「ここまで頭を使ったことないよ!!」ぐらい使いました(笑)。生き残っていくためにもっと、色々と考えていきます。新宿ロフトを残していきたいですから。

 

――ライブハウスで再会するまで、お客さんにメッセージをお願いします。

 

樋口是非、皆さんがこの自粛期間中楽しみにしていたアーテイストを生、もしくは配信で存分に楽しんで下さい。私たちは常に「やっぱり生が一番だよね!!」と言ってもらえる環境を常に作り続けていきますので。

 

ヒグチ:今、ライブハウスのありがたみや、人数にしろ利益にしろ、ギリギリのところで精一杯私たちのためにやってきてくれていたことに感謝をしています。そのような場所をいただけていたことは、決して当たり前じゃなかったことに今回改めて気づかせてもらったし、それをずっと守ってくれていた方やその場を作ってくれていた方々がいたからこそ、当たり前のように出来ていたことに改めて気づかせてもらいました。そんな場所に私も絶対に還って、またライブをやりたいです。

 

――ライブを待っているお客さんに対してはいかがですか?

 

ヒグチ:生のライブは、これからは体調、気持ち、その時の環境等があって選んで、ライブに来なくてはならなくなると思います。でも、その行くことを選んだ先には絶対にドラマが待っている。選んだって気持ちだけでライブへの入り方も変わってくると思いますし、アーティストもその気持ちに報いると思うんです。その「行こう!!」と決め、「行く」その日を楽しみにしていてほしいです。私も皆さんのその日に向けて続けていくので。また、是非ライブハウスでお会いしましょう!!

 

 

 

文:池田スカオ和宏

 

 

【新宿ロフト発信の支援プロジェクト「Forever Shinjuku Loft」】プロジェクト

■プロジェクト期間:2020年5月13日(水)17:00~6月14日(日)23:59

■プロジェクトURL:https://wizy.jp/project/483/ 

■主なアイテム/価格

[マスク1枚プラン] 3,500円(税込)+送料 200円

[マスク2枚プラン] 6,000円(税込)+送料 200円

※新宿ロフトのイメージを前面に押し出したオリジナルデザインの「抗菌消臭・抗菌ウイルス加工マスク」

※両プランともドリンク交換缶バッジ(1個)/ドリンクステッカー(1枚)/ロフトグループフリーペーパー「Rooftop 2020年4月号」(1冊)がセットになっています。

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※サポートには、クラブレコチョク会員登録/ログインが必要です。

※発送は2020年7月下旬頃を予定しています。

※その他詳細は、WIZYプロジェクトサイトをご覧ください。

 

 

【新宿ロフト】

1976年、新宿ロフトは西新宿・小滝橋通りの一角に65坪、キャパシティ300人という当時としては画期的な本格的ライブハウスとしてオープン。この44年の間、都市の再開発に伴い小滝橋通りから歌舞伎町へと場所は移転したものの、既成の音楽に飽きたらない若い表現者たちが発する“五線譜に乗らない音”を支持し続けるロフトの姿勢は一貫して変わりません。

矢野顕子やサディスティックス、南佳孝といったJ-POPの始祖が大挙出演した2週間におよぶオープニング・セレモニー。フリクション、S-KEN、プラスチックス、リザードなど、日本初のパンク/ニューウェイブの旗手が集結した《DRIVE to 80’s》。ARB、アナーキー、ルースターズという“ロフト御三家”の躍進。それらに刺激を受け、ロフトでの活動を足がかりに日本のロックに市民権を与えたBOØWYの存在。ラフィンノーズ、有頂天、ウィラードなどを核とした、大手資本を介さないインディーズ・ムーブメントの勃興。

そこから発展を遂げ、ホコ天、イカ天による空前のバンド・ブームの到来。バンド・ブームが終息した頃に巻き起こったロフトのビル立ち退き問題、それを受けてミュージシャン主導により日比谷野外音楽堂で行なわれたロフト存続支援イベント《KEEP the LOFT》。

ライブハウス冬の時代に直面しながら、海外と呼応したメロディックパンク・ムーブメントで一時代を築いたハイ・スタンダード、ハスキング・ビー、ブラフマンといったオルタナ勢の快進撃。ロックの殿堂・日本武道館でオープン20周年記念イベントを開催するまでになったロフトは、20世紀が終わりを告げる頃に日本有数の歓楽街・歌舞伎町へと移転。群雄割拠が進む日本のロック・シーンにおいて、ジャンルにとらわれない最新鋭の音楽を提供する発信基地として、演者と観客を結ぶコミュニケーション空間として機能し続けています。

http://www.loft-prj.co.jp/

 

 

■「Forever Shinjuku Loft」特設サイト

http://www.loft-prj.co.jp/LOFT/forever/

LOFT集合

 

■樋口寛子(ひぐち ひろこ)

ライブハウス「新宿LOFT」を中心に様々な企画、バンドブッキングを担当。LOFT入社以降、ブッキングのほかロフトグループ内のレーベル『SONG-CRUX』より、フジファブリック、メレンゲ、音速ラインなどの音源リリースやコラボCD等の企画を担当し、音速ラインはメジャーレーベル進出時にマネージャーも務めた。レーベル関連業務、ライブツアー帯同、マネージメント等の経験を活かし、多面的・多角的な視点でブッキングを行う。

Twitte   https://twitter.com/hiroko_higuchi

 

 

 

【ヒグチアイ】インフォメーション

 

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■BEST ALBUM『樋口愛』2020年9月2日リリース決定!

価格:3,000円(tax out)

品番:TECG-33130

レーベル: TEICIKU ENTERTAINMENT/TAKUMINOTE

[収録曲]

1. ココロジェリーフィッシュ/2. 前線/3. 東京/4. まっすぐ/5. わたしのしあわせ/6. ラジオ体操/7. 猛暑です/8. 八月(新曲)/9. 黒い影/10. わたしはわたしのためのわたしでありたい/11. 最初のグー/12. 備忘録/13. 東京にて(新曲)

 

■フルバンド編成で巡る、地元長野凱旋を含む集大成ツアー「HIGUCHIAI band one-man “BEST” tour 本人」

[振替公演]

2020年9月22日(火・祝) 東京 Veats Shibuya  info:SOGO TOKYO 03-3405-9999

2020年9月24日(木)   大阪 梅田Shangri-La info:SOUND CREATOR 06-6357-4400

2020年10月4日(日)   長野 Live House J   info:FOB新潟 025-229-5000

*詳細はオフィシャルサイトへhttps://www.higuchiai.com/

 

■ヒグチアイ YouTubeLive “目をこらして、耳をすませば”

2020年6月28日(日) 21:00~

Official YouTube Channelより生配信

https://www.youtube.com/channel/UCUwSoOTYyDUAw2EmtOJnydwv

*事前のチャンネル登録で配信開始時にお知らせいたします

 

 

■「ヒグチアイ Live at Veats Shibuya(2020.2.28)」オンラインライブハウス「GrooBee」にて配信中

http://groobee.live/stream/1

公開日時:2020年5月25日(月)12:00~2020年11月30日(月)23:59

視聴価格:1,200円(税込)/購入日より、1ヶ月視聴が可能

SONG LIST:1.わたしのしあわせ/2.備忘録/3.走馬灯/4.前線/5.永遠/6.聞いてる

2/28にVeats Shibuyaで開催した自主企画「HIGUCHIAI presents 好きな人の好きな人 – 潤年 -」のLIVE映像配信。

 

 

 

DIGEST

  • ヒグチアイ

    ヒグチアイ

    平成元年生まれ。シンガーソングライター。
    生まれは香川、育ちは長野。2歳のころからクラシックピアノを習い、その後ヴァイオリン・合唱・声楽・ドラム・ギターなどを経験、様々な音楽に触れる。
    18歳より鍵盤弾き語りをメインとして活動を開始。
    2016年、1st ALBUM『百六十度』でメジャーデビュー。
    これまでに培った演奏力と、本質的な音楽性の高さが業界内外から高い評価を受け、「FUJI ROCK FESTIVAL」「RISING SUN ROCK FESTIVAL」など大型フェスへの出演も果たす。
    まっすぐに伸びるアルトヴォイスと、言葉を持つような鍵盤の旋律が、圧倒的な説得力を持って迫る。叱咤激励にも似たその歌声は、老若男女問わずじわじわと中毒者を増やし続ける。

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