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この感じの曲は久々に出来たので、結構気に入ってて

 

 

――そして何より、ライブDVDと限定シングルですね。 

 

浜崎:限定シングルは「ガッチャンコ!」って曲で、群馬テレビの「JOYのASOBU-TV JOYnt!」って番組のOPテーマになるんですが。この番組は僕らの「JOY!」って曲を勝手にテーマソングにしちゃった事件があったり、番組に出させていただいたり、何かとご縁がありまして。「番組10周年でOPテーマが欲しい」という話をいただいて、「「ガッチャンコ!」だな」と直感的に思って、すぐに曲作りに入ったんです。FLYING KIDSの中でも弾けた感じの内容とサウンドで、春にちょうどいいポップで明るいファンクチューンになってます。この感じの曲は久々に出来たので、結構気に入ってて。こんな感じで“令和のFLYING KIDS 第2弾”みたいなアルバムを作ってみたいなぁと思うようになりました。 

 

――おお! では「ガッチャンコ!」がひとつ引き金になって、新しい曲や発想がどんどん生まれてくるかもしれないと。 

 

浜崎:そうですね。新しい道がちょっと開けてきた感じはあります。ここに来て、河口恭吾くんのアニバーサリーでFLYING KIDSで曲を作って、演奏もやったりして。そういうのもすごく良かったり、なんか、人に頼まれてやった曲が、すごく調子いいんです(笑)。だから、その辺で新しい展開もあるのかなと。 

 

伏島:条件を与えられてやった方が、やりやすいのかもしれないね。 

 

浜崎:やる気も出るしね(笑)。人からのお題で創作意欲が湧く時期なのかもしれないね。 

 

FLYING KIDS5

FLYING KIDS WIZY 限定シングルCD「ガッチャンコ!」のジャケット写真

 

――FLYING KIDSって「懐かしいね」なんて言っている人が、現在のFLYING KIDSに触れた時、「いまもカッコいいな!」になると思うし、若い子にはすごく新しく感じると思います。 

 

浜崎:20代の子からもそういう感想をいただくことがあって、すごく嬉しいです。僕もいままで応援してくれてた人はもちろん、新しいリスナーの方も盛り上がっていけるような、新しいFLYING KIDSを見せていける気がしてます。ただ、コロナ禍でなかなか集まることもできなくて、リモート録音に拍車がかかっていて(笑)。「ガッチャンコ!」も全員で一度も揃わないまま、完成しちゃったんだよね。 

 

伏島:そう。僕と浜ちゃんと中園(Dr)のスケジュールが合う日にドラムだけ録りに行くとか、バラバラにデータを送ってもらったりとか、とても今日的なやり方で進めて。 

 

浜崎:パーカッションのダビングなんか、いつやったか知らなかったもん(笑)。でもそのやり方でもすごく良いものが出来たので、コロナ禍でもやっていけそうだなと感じましたし、コロナ禍だからこそ生まれた、新しいFLYING KIDSだなという気がしました。コロナ禍でもやれることややれないこともたくさん分かったし、作品も考え方もいろんなことをリニューアルしなきゃいけないなという気はしてます。そんな中、「TEAM FK」とフセマンが言ってる、コアなファンの方々が自分たちの大事なエネルギーになって、支えになってるので、一致団結して盛り上がっていけたらいいなと思ってますね。ファンの人たちにもWIZYを通じて、チーム感みたいなものをより強く感じていただけたらと思ってます。 

 

――今回、グッズセットに「秘密基地ライヴ音源CD」と名付けたスタジオライブCDも付いてきます。 

 

浜崎:これもFM群馬からライブ録音の依頼がありまして。みんなで一日集まって、都内のライブが出来るところに集まって。「せっかくみんな集まったから、何に使うか分からないけどライブ録音しておこうぜ」ってところで、事前にやりたい曲を募ったりしながら録音しました。当然、ニューアルバムの曲もあるんですが、30周年というところで昔の曲をあえて入れて。ファンの中でも人気が高いけど、シングル曲でもないような曲をチョイスしたりしました。それで「録音したけど、どうしようか?」ってペンディングされてたところにWIZYのプロジェクトの話があって、購入者特典としてCD化しました(笑)。 

 

 

FLYING KIDS「Christmas Lovers~秘密基地version~」 

 

 

――FLYING KIDSの最新型ベストと言える、貴重なCDですよね。 

 

浜崎:そうですね。9人になって初めて演奏する曲もあったり、ビルボードで演奏していない新曲もあったり、本当に貴重な音源だと思います。ライブとかぶってる曲もテイクが違ったりするので、DVDと併せてCDも聴いてもらえると、なお楽しめると思います。 

 

伏島:このCDに関しては僕がミックスダウンまでしていて(笑)。何度も聴いてるんですけど、すごく楽しくてね。自分で言うのも何だけど「いいグループだなぁ!」と改めて思いました。ちょっと不器用なメンバーもいれば、味のあるメンバーもいて、本当に良いバンドに出会えたなと改めて思いました。 

 

――素敵です! ちなみにビルボードの選曲はどんなテーマで選んでいったんですか? 

 

浜崎:30周年ってこともあって、ファンクナンバーがベスト盤状態で収められてるコンサートを意識して、その中に一曲バラードが入ってみたいなイメージでした。FLYING KIDSの一番強いところであるファンク感、さらにその中のオリジナリティみたいなものがてんこ盛りになるといいなという感じで。結果、みんなの個性が集まった塊みたいなものが、良い形で表現出来たんじゃないかなと思います。 

 

伏島:個人的には新旧織り交ぜたセットリストになってるけど、意外と新旧でイメージが分かれないなと思って。昔の曲も新曲も新鮮にできたのが印象的でした。僕ら、良くも悪くも変われないんでしょうね、きっと(笑)。もちろん進化や経験はありますけど、例えば、浜ちゃんの良さは浜ちゃんの良さとして昔から何も変わらなくて。改めて言うのはちょっと照れくさいですけど、30年前に思った危なさとか優しさとか、ごちゃまぜなところとか、僕の中で今も全く変わらないんですよね。 

 

浜崎:良い意味でも悪い意味でもみんなアマチュア魂みたいなのがあって、変にプロフェッショナルじゃない部分が残ってるのもFLYING KIDSだと思うんです。学生時代の仲間って感覚がいつまでも続いてる感じで。俺たちは学生感、ハンパねぇと思うし(笑)。大丈夫かな?って思うこともいっぱいあるんですけど、今はそこも良いところだよなって思ってるんです。 

 

――あはは。仲間たちと30年一緒にやって、そう思えるって最高ですね。 

 

浜崎:FLYING KIDSって装置みたいなもので。装置にスイッチ入れると、FLYING KIDSという世界が自然と生み出されていくんです。新しい曲を作る時はいろんな道があるし、時には路線を大胆に変えてもいいんだけど、みんなの力が合わさると結局FLYING KIDSの形になる。そこは30年前もいまも変わらないですね。時々変えてみたりもするんだけど、結局そこに収まらずにみんなの力を発揮できる場所にスッと行ってしまうんです。それでもいろいろ変わってきてる部分もあるし、それも受け入れてFLYING KIDSは旅してきたし、ここからもどこかに旅して行くと思うんです。 

 

――まだまだ旅の途中だと。変わらぬ関係性で最高のファンクチューンを鳴らしていく、ここからのFLYING KIDSもすごく楽しみです。 

 

浜崎:みんな年齢も重ねてきたから、ここからは健康も重要になってきますけど(笑)。全員集まって音出した時の強さ、「これが、俺たちが作り上げた音楽だ」って胸張って言える強い自信がFLYING KIDSにはあるんで。この大事な宝物を携えて、これからもみなさんと一緒に旅して、盛り上がっていけたらと思います。 

 

 

文:フジジュン 

Live Photo by Masanori Naruse 

 

 

 

 

 

【FLYING KIDS 30周年 WIZY限定DVD、シングルなど予約受付!】プロジェクト 

■プロジェクト期間:2021年2月15日(月)12:00~3月15日(月)23:59 

■プロジェクトURL:https://wizy.jp/project/560/

 

【プレイリスト:FLYING KIDSと影響を受けた楽曲selected by 伏島和雄】 

TBS「イカすバンド天国」で一躍有名に、1990年のメジャーデビューから30周年を迎え、現在9人体制で活動中のFLYING KIDSの楽曲と影響を受けた楽曲を伏島和雄(bassリーダー)がセレクト!  

TBS「イカすバンド天国」で一躍有名に、1990年のメジャーデビューから30周年を迎え、現在9人体制で活動中のFLYING KIDSの楽曲やコラボ曲、影響を受けた楽曲を伏島和雄(bassリーダー)がセレクト!「幸せであるように」FLYING KIDS/「我想うゆえに我あり」FLYING KIDS/「心は言葉につつまれて」FLYING KIDS/「歌の思い出」FLYING KIDS/「胸のチャイム」FLYING KIDS/「風の吹き抜ける場所へ」FLYING KIDS/「ディスカバリー」FLYING KIDS/「セクシーフレンド・シックスティーナイン」FLYING KIDS/「愛しさの中で feat.山田将司」FLYING KIDS/「SQUALL feat.Bose」FLYING KIDS/「JOY!」FLYING KIDS/「ファンキースター」LYING KIDS/「オードレイ!」FLYING KIDS/「アソボ」FLYING KIDS/「Family Affair」スライ&ザ・ファミリーストーン/「One Nation Under a Groove」ファンカデリック/「Bustin’ Loose」Chuck Brown & The Soul Searchers/「Living In America」ジェームス・ブラウン/「Le Freak」シック/「I Wanna Be Your Lover」Prince/「What’s Going On(Live)」ダニー・ハサウェイ/「We Are the World」U.S.A. for Aflica/「(Just Like)Starting Over」ジョン・レノン/「可愛いアイシャ」スティーヴィー・ワンダー/「My Ever Changing Moods」ザ・スタイル・カウンシル 

 

こちらからお聞きください 

▼dヒッツ 

https://dhits.docomo.ne.jp/program/10022272

  • FLYING KIDS

    FLYING KIDS

    1988年結成。1989年、TBSの⼈気番組イカ天の初代グランドキングとなり、1990年にシングル「幸せであるように」でメジャーデビュー。19枚のシングルと11枚のアルバムをリリースし、1998年に解散。2007年再結成。2017年に新メンバー加⼊で9⼈となり、メジャーデビュー30年目の2020年、フルアルバム『そしてボクら、ファンキーになった』をリリース。

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