――そして、番組の中ではリスナーと協力してMVを作る、「WE THE MUSIC powered by WIZY」(https://wizy.jp/special/festivalout/)のコーナーも話題です。いくつものミュージシャンのMVを制作してきましたが、この企画はどんなところから生まれたんですか?
FESTIVAL OUTの番組スタッフって、多彩な人が集まっていて、映像が得意な人たちもいて、「ラジオの枠を越えたことをやってみよう」ってところから生まれた企画だったんです。いざやってみたら、KANA-BOONが今までMV化しなかったけど、アンコールで絶対に演奏していた「眠れぬ森の君のため」という曲を持って来てくれたり、どのアーティストもスペシャルな曲を持ってきてくれたんです。ファンのみんなと一緒に作るんだっていう気持ちも強くて、THE BAWDIESも「KEEP ON ROCKIN’」というライブ定番曲を持ってきてくれて、MV撮影の時は7回くらい演奏してくれたんですけど、毎回全力のテンションで演奏してくれて。撮影の時のあの瞬発力と本気度と賭ける思いに触れると、特別な気持ちになりますよね。
――大抜さんは毎回、撮影や試写会に立ち会っているんですか?
ほぼ全てに立ち会ってます。一番最初のプロジェクトではTHE BACK HORNが「何処へ行く」という、インディーズの頃の大事な曲を持ってきてくれたんですが、印象的だったのは、MV完成後の試写会の時に一番前で見ていた子が泣いてたんです。で、それを見てメンバーもウルッとするというシーンがあって。お客さん参加型の撮影だったのでみんなにとって特別なものだったのと、MVのエンドロールでプロジェクトに参加した全員の名前が出るので「私たちがこのバンドを支えてます」って気持ちもあったんでしょうね。バンドにとってもみんなに支えてもらってるんだっていうファンの想いが可視化して見えるんで、すごく印象に残るみたいです。
――WIZYのプロジェクトは今までにない、アーティストとファンの関係性を作ってますよね。
そうですね。8月は藤巻亮太くんの企画をやってるんですけど、藤巻くんもレミオロメン時代に使っていたギターアンプを出品してて。今までプロジェクトを実施したアーティストも、大事な衣装やプライベートなものを出してくれたり、特別な想いでやっているのがよく分かります。WIZYはファンがミュージシャンにどうアクセスして、どう支えていけるのか?を考えたり、ミュージシャンがファンとの繋がりを模索してる中で新しい形を提案する、今の時代にすごく合った仕組みだと思います。
――いま、最新で進んでいるプロジェクトは藤巻亮太さん、そしてWEAVER (https://wizy.jp/project/232/)ですか?
そうです。藤巻くんはお客さん参加型でMVを撮影したんです。MVの撮影現場に行くことなんてなかなかないし、すっごい近い距離でMCをしてくれたりするから、みんなにとっても特別な思い出になると思うし、ミュージシャンにとっても新しい音楽の楽しみ方が提示出来てるんじゃないかと思います。
――個人的にWIZYの企画を実施してほしいアーティストは?
10-FEETは、お客さんとの絆がすごく強いので、バラード曲とかやってもらえたらすごくいいですね。あとはOVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUNDとか、the HIATUSもやってほしいし…無限大にいますね(笑)。
――それは実現したら嬉しいですね!今、大抜さんがどんなアーティストに注目しているか? どんなアーティストをオススメしたいか? というのは、番組を聴いてもらえば分かりますよね。
そうですね。新人もどんどん紹介してますし、ACIDMANやSTRAIGHTENERといった20年選手も僕は大好きだし、応援していきたいと思ってます。ACIDMAN主催のフェス「SAI」なんて行くと、あんな昔から宇宙や生と死のことを歌ってたACIDMANの音楽を、知らない人にこそ届けたいと思うし、J-POPとロックを見事に融合した音楽をやってるんだけど、2人の頃はギリギリのことをやっていた、そんなSTRAIGHTENERの音楽を若いリスナー届けたいんです。長く時代を見てきているからこそ知ってることも届けたいんです。
――「FESTIVAL OUT」を聴いてくれている方へのメッセージをお願いします。
ラジオは新しい曲との出会いと懐かしい曲との再会なので、そこは常に届けていきたいと思ってます。新しい曲も懐かしい曲も、ラジオで聴くとまた違って聴こえるってところを目指してるので、これからも「いつも聴いてる曲だけど、今日は特別に聴こえたな」って思う瞬間を届け続けていきますので、これからも応援して下さい。
――最後に「FESTIVAL OUT」をまだ聴いたことのない方へのメッセージをお願いします。
僕が初めてラジオを聴いたのは小5の時、オヤジのラジカセでケイシー・ケイサムというDJがやってた「American Top 40」という番組なんです。デビー・ギブソンの「Shake your love」という曲を聴いた時に衝撃を受けて、それまで聴いたことのないような音楽をたくさん聴いていったんです。そのたった1曲との出会いが、いまの仕事にも繋がっていたりするんです。音楽がなくても生きていけるって人は山ほどいますけど、音楽を好きになったらもっと知りたくなるし、フェスにも行きたくなるし、フェスやライブハウスに行けばまた知らない音楽にも会える。一度音楽に興味を持てば、そこから色んな出会いが待っているので、ぜひ、ラジオを入り口に良い音楽に出会って欲しいです。
文:フジジュン
撮影:松永光希
【大抜卓人 プロフィール】
1月8日生まれ。アメリカ Franklin Pieace University マスコミニケーション学部ラジオ学科を卒業。 卒業後1年間テレビ番組製作会社に勤務。帰国後デザイン会社の営業勤務、 その後オープンしたばかりのUniversal Studios Japanの専属MCとなり、 翌年2001年にFM802の番組リポーターとしてデビュー。FM802のDJ、MC、テレビの司会者、声優、クラブDJとして幅広く活躍中!現在、毎週金曜日放送中のTOKYO FM・「FESTIVAL OUT」でもパーソナリティーも務める。
https://funky802.com/service/Dj/index/5
▼大抜卓人オフィシャルブログ
▼大抜卓人Twitter
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▼大抜卓人Instagram
https://www.instagram.com/takutoonuki/
【FESTIVAL OUT】
TOKYO FM 毎週金曜夜8時30分〜放送
ロック・フェスで鳴り響く音楽をお届けする、いい感じのロック番組!その名も「FESTIVAL OUT」フェスジャンキーのアナタはもちろん!フェス・アーティストに興味があるアタナにもオススメの2時間!
▼公式HP
▼公式Twitter
https://twitter.com/FESTIVALOUT
▼公式Instagram
https://www.instagram.com/festivalout/
【WE THE MUSIC powered by WIZY】
『FESTIVAL OUT』が贈る、リスナーみんなの力を合わせてアーティストとミュージックビデオを作るプロジェクト!過去に実施したプロジェクトとMVはこちらから。
https://wizy.jp/special/festivalout/
◆過去に実施したMV撮影時のレポートはこちら
・THE BACK HORN「何処へ行く」のミュージックビデオ撮影会、10/12(金)に世界最速ミュージックビデオ完成試写会レポート
https://wizy.jp/project/121/report/747/#report_link
・a flood of circle「美しい悪夢」 MV撮影会レポート
https://wizy.jp/project/139/report/754/#report_link
・マカロニえんぴつ「試写会&ミニライブ」イベントレポート
https://wizy.jp/project/171/report/951/#report_link
◆現在実施中!「FESTIVAL OUT×WEAVER」みんなの力でMVを制作しよう!
コラボ第11弾は、デビュー10周年を迎えるWEAVER!彼らの地元・神戸への思いが詰まった「海のある街」をMV化!!詳細はこちらから。