それぞれが違うフィールドで活躍したのち、ユニットとして活動を始めた3人組ユニット・ENVii GABRIELLA。それぞれの個性やキャラクターはもちろん、それに負けない圧倒的なヴォーカル、息の合ったダンスパフォーマンス、そしてトレードマークでもあるピンヒールを着用してのパフォーマンスにより注目を集めている。

6月28日(水)には1stフルアルバム『ENGABASIC』をリリース、それを記念してTOWER RECORDS MUSICでは「TRM:Spotlight」と題し、自身による楽曲解説音声付きプレイリストを公開中。ぜひインタビューやプレイリストを通して、彼らの楽曲と魅力に触れてほしい。

 

 

それでも変わらずエンガブのスタンスを貫きたいです

 

──ENVii GABRIELLA結成のきっかけを教えてください。

 

Takassy:アラサーになると、人生の岐路に立たされる場面が増えていくものですが、将来設計を考えた時に孤独死とアーティストとしての行く末に不安を感じ、最後の賭けとして3人で勝負かけようと持ちかけて“オネエの寄り合い”が出来上がりました。

 

──「ENVii GABRIELLA」を一言で表すと?その理由も教えてください。

 

HIDEKiSM:三姉妹。ママ・チーママ・店子と設定した役割がそのまま、まるで姉妹のような関係性に成り果てました。

 

──皆さんで他己紹介をしていただけますか?

 

Takassy: 全日本国民が想像する“オネエ像”を全てまとめて煮詰めた挙句、圧力釜で炊き上げたらHIDEKiSMが出来上がります。

 

HIDEKiSM:Kamusは優しくて思いやりがある暖かい人♡そして、どんな高い壁があっても挫けず文句一つ言わず立ち向かう人!だから自分で溜め込んじゃうところがあるのが姐ちゃんはたまに心配してます♡

 

Kamus:Takassyはママであり長女だなって思います。エンガブの楽曲作りから、ステージパフォーマンスの構想、ライブのイメージなど、エンガブを作り上げてきた人で、お店で言うとママのような存在であり、HIDEKiSMと私を引っ張ってくれるしっかり者な長女のような人です。でも、可愛いものが好きだったり、オタ活をしたりしている時は乙女というか、ちゃんとバカ正直に楽しむ、ってことをしている人なので、一緒にいて飽きない人ですね(笑)。

 

──皆さんがそれぞれ、影響を受けた楽曲やアーティストを教えてください。

 

Takassy:中森明菜、Christina Aguilera、MAXです。

 

HIDEKiSM:倖田來未さんです。歌唱力・ダンス・演出・トーク・ファッション、そして全てのエンターテインメントに全力で取り組む姿勢にたくさん励まされてきました。

 

Kamus:個人的に影響を受けた曲は安室奈美恵さんの「Sexy Girl」という曲です。ゲイバー時代に曲を知り、振りを完コピして、よくお客様と踊りながら歌って盛り上がりましたね。

安室ちゃん好きなゲイの友達やお客様が周りにけっこういたので、他の曲も振り真似していました。「Sexy Girl」は曲の雰囲気などがとても大人っぽく落ち着いたクールな楽曲で、安室ちゃんのダンスもピンヒールでキマっていて憧れました。

 

──6月28日(水)に1stフルアルバム『ENGABASIC』がリリースされました。改めて、どんな作品になりましたか?

 

Kamus:10曲入のフルアルバムです!楽曲はどれもテイストが被らないので、聴きごたえがあり、エンガブを知らない人でも1曲は好みのテイストの楽曲があること間違いなしな作品に仕上がりました!そして、今回は『ENGABASIC』ということで我々もベーシック、初心に返るという意味を込めてこのアルバムのタイトルにしたので、結成当時のクラブミュージックのような楽曲や、攻めた歌詞もある楽曲があり、エンガブらしいアルバムになりました!

 

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『ENGABASIC』ジャケット写真

 

──タイトル『ENGABASIC』に込められた想いをお聞かせください。

 

HIDEKiSM:エンガブの活動をして6年。初のフルアルバムリリースということで、名刺ともなるこのアルバムで一旦初心に戻ろうということで、このタイトルを付けました。

 

──レコーディングや制作時のエピソード、裏話を教えてください。

 

Takassy:今回の制作は、より熟考し、リテイクを重ねて細部にまでこだわって作りました。アレンジには Carlos K.さんと大木高雄君が協力してくれていますが、全曲に渡って世界観を伝えるために、ある程度完成されたデモを送って再構築してもらったり、コライトという形で一緒にアレンジを進めたりしました。2人との相性が合わなければ出来上がらなかった作品ばかりです。また、よりヒデキ(HIDEKiSM)の歌に新しい発見をしてもらいたかったので、レコーディングでもディレクションを細かく、歌い方一つ一つにこだわりました。

 

──お一人ずつ、推し曲と、その曲の聴きどころや注目ポイントをご紹介ください。

 

Takassy:「APHRODITE」です。この曲は一度デモでフルサイズが仕上がったのですが、サビだけ残してほぼ作り直すという工程がありました。思い入れのある楽曲をベースに使わせていただいているので、かなり神経を使った楽曲です。仕上がった時に「エンガブが新しくなる」と感じました。聴きどころは、どあたまの私の雄叫びだと思います(笑)。

 

HIDEKiSM:「PAY ME」です。エンガブ初のラップオンリーの楽曲で、HIPHOPの在り方に敬意を払いつつ制作されたこの楽曲の歌詞のパンチや、今までにない歌い方、フローに注目して聴いていただきたいです。

 

Kamus:私が好きな曲は「The Crown -No necesito, No quiero-」です。絶対こうした方がいいよ、かわいそう、とかいう個々の価値観というものをクラウンに例えています。

人に押し付けられたクラウンなんかいらない、押し付けてこないで!という苦痛な気持ちを、ラテン調の楽曲にのせて歌いあげている曲です。

曲中で一番好きなところはサビです。サビのタカシ(Takassy)の想いを伝えるかのような、しっかりとした強い歌声と、後ろで切なげに、でも熱く、泣くように歌い上げているハーモニーがたまらなくゾクゾクするので、ぜひ聴き込んで欲しいです。

 

──リード曲「オワッテンネ」はエンガブらしさが感じられるダンスナンバーで、歌詞も印象的な本アルバムのリード曲ですが、どんな楽曲になりましたか?また、すでにMVも公開されていますが、周りの方からの反応などはいかがでしたか?

 

HIDEKiSM:インパクトの強い歌詞を、エンガブ初の挑戦でもあるファンクテイストのサウンドに乗せて軽快にメッセージを伝えることができたかと思います。周りからはMVのゲスト陣の豪華さにたくさんの反響をいただきました!カラフルだから是非観て♡

 

♪ENVii GABRIELLA – オワッテンネ (Official Music Video)

 

 

──「オワッテンネ」のMVはどんな仕上がりになりましたでしょうか?また、撮影時のエピソードをお聞かせください。

 

Kamus:今回のMVは「APHRODITE」から繋がっていて、悩める若者がエンガブと未来を明るくするために特訓するエンガブートキャンプにくると言うお話です。その特訓をする講師や生徒役として我々がYouTubeでコラボしたことがあるYouTuberやインフルエンサーなど、豪華な仲間達に出演して頂きました!

今回の撮影は1日がかりだったのですが、現場に入った瞬間から帰る時まで皆さん疲れを見せることなく「いいモノを作ろう!」とゲスト同士が盛り上げあって準備をしていたのが印象的で、その明るさがしっかりMVで見ることが出来るので、是非見て欲しいです!

 

──今回TOWER RECORDS MUSIC内で音声入りプレイリスト「TRM:Spotlight」が公開されました。収録時のエピソードや聴きどころなどをお聞かせください。

 

Takassy:基本私が楽曲の説明をしているのですが、その横でヒデキは鏡で自分の顔をずっと見てました。そんな感じで、リビングで3人がだべってるような感じで録音しました。私たちと一緒に、このアルバムについて語り合っている感じで楽しんでいただけると思います。

 

──これからENVii GABRIELLAとして挑戦したいこと、目指していることを教えて下さい。

 

Takassy:武道館でライブをやるつもりです。あと紅白にも出るつもりです。そして、それでも変わらずエンガブのスタンスを貫きたいです。

 

──ENVii GABRIELLAさんの中で「ファンの方もあまり知らなそうな、意外と〇〇な一面」がありましたら教えてください。

 

HIDEKiSM:3人ともすんごいよく食べます!中でもカミュはエグい!すごい時、ご飯大盛り3杯ぐらい食べてますよ。

 

──最近メンバー内でハマっていること、流行っていることがありましたら教えてください。

 

Kamus:マネージャーの口癖ですね!マネージャーとの会話の中でよく使うワードをメンバーで真似してよく笑ってます!最近だと「むーずーなぁい?」これはヒデキとかがボケた時、ツッコミずらい時に使ったりしてますね(笑)。あと、我々としては常用語になりましたが「まも」です。「まも」はまもなくの略で、出番ちょっと前とかに使っていたのを我々も真似して使ったりしています(笑)。

なかなか聞いたことのないワードセンスが面白いので、ハマるとしばらくメンバーだけの会話でも出てきます!これからも新しい面白ワード生み出して欲しいです(笑)。

 

──ありがとうございました。最後に、応援してくれる方へのメッセージをお願いします。

 

Takassy:いつも応援してくださり、ありがとうございます。今回のアルバムにはファンネームである「GAVii」というワードを歌詞に入れている楽曲もあります。そのくらい私たちにとって何より大事な存在です。これから暑くなりますが、お身体には十分気をつけて水分補給は忘れずにしてください。

 

文:レコログ編集部

※各記事に記載されている内容は公開時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。​

  • ENVii GABRIELLA

    ENVii GABRIELLA

    アーティスト・作家としてメジャーアーティストにも楽曲提供をしているTakassy(souljuice)・ アーティスト、タレントとしてTVやイベントで活躍するHIDEKiSM・ダンサーとしてイベント、バックダンサーとして活躍するKamus。
    それぞれが違うフィールドで活動していたが、2016年夏にTakassyがHIDEKiSMにユニットの構想を持ち掛けた事から、プロジェクトが始動。同年、2人の共通の知り合いであったKamusに白羽の矢を立て、正式に3人体制として活動が始まる。
    翌2017年3月1日にプロジェクトの開始を発表。同日より、YouTubeチャンネルにて動画で 楽しむ新宿二丁目をコンセプトに、動画配信「スナックENVii GABRIELLA」を開始する。2023年6月現在、登録者数は20.3万人を越え、独自の観点から発信する情報やコスメの紹介、お悩み相談などYouTube界でも注目されている。
    2021年10月にキングレコードより待望のメジャーデビューを果たし、音楽活動では、YouTubeチャンネルで見られるお茶目な素顔からは想像できない圧倒的なヴォーカル、3人の息の合ったダンスパフォーマンス、さらにトレードマークである、ピンヒールを着用しての華麗なパフォーマンスも大きな話題となっている。