「これはズルいよ!」って言ったもんね(笑)
――苦労したというレコーディングですが、<叶うことのない愛を>と始まる歌は、どんな感じに進めていったんでしょうか?
菅野:もちろん自分目線で、歌詞を噛み砕いて歌入れしたんですが。一歩引いたところで、登場人物の関係や感情、雰囲気を想像して、歌に落とし込むということもやってみて。
――そういう時、ご自身の恋愛経験も参考にしたりするんですか?
菅野:歌詞の方にも僕たちの恋愛観や経験もちょっと踏まえて描かれてるので。自分の経験が歌に表れるものなのかな? と思いました。
千田:大人なんで、酸いも甘いも勉強しないと良い歌を歌えないですからね(笑)。
――あはは。リスナーには、この曲をどう聴いて欲しいですか?
千田:大人の恋事情と捉えなくても、“叶わぬ恋”って色んなシチュエーションがあると思うんです。例えば、学校の先生を好きになってしまったとか、アーティストを本気で好きになってしまったとか……。なので、自分における「キライになれたらいいのに」を当てはめてもらえたら一番嬉しいです。切ない気持ちにはなっちゃいますけど(笑)。
――MVでは2対1のデートを描いていますが、どんな物語なんですか?
菅野:とあるカップルがいて、彼氏の男友達に彼女を紹介して。3人で時間を過ごす中で、友達の彼女が好きになるという内容で、最後は……。
千田:ラストは言っちゃダメだよ(笑)。でも、MVに出演してくれた女の子が男の心理をよく分かってるような、罪な動きをするんです。「それやっちゃう!?」みたいな。
菅野:最後にチェックした時、「これはズルいよ!」って言ったもんね(笑)。
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