区切りをつけるってことは覚悟するってことでもあるので、怖かったんです、ずっと
──そんな手厳しい方達もきっと参加してくださったであろうこのクラウドファンディングですが、クラウドファンディングに対して0Cさんはどんな印象をお持ちでしたか?
クラウドファンディングに挑戦することは、良い意見ばかりじゃないだろうなとは思ってました。私自身避けてきたものだったんですけど、ただ、やらないっていうことを選択する方が簡単やなと思ったんです。やってみて、最後までやり通す方が難しいかもなって。みんなに楽しく参加してほしかったんで、リターンの内容は絶対おもしろいものにしたかったです。誰か一人のために音源を作るとか、そういうリターンも含めて、こういう機会にしか絶対やらへんやろうなっていう内容を考えてみると、ほぼ自分の首を締めるものばっかりになっちゃったんですけど(笑)、でもリターン作りめちゃくちゃ楽しみ。自分がやりたいものにちゃんと気持ちをかけたら、絶対にいいものはできるはずやと思ってるので。今回クラウドファンディング挑戦を決めてよかったです。
──セルフライナーノーツを書いたことでツアーに挑む心持ちが変わったとおっしゃっていた0Cさんだからこそ、今回のプロジェクトを通して得たことが、また何かに還元されるんだろうなと思います。
そうですね。思っていることとかを一度形にすると、たぶんそこで自分の中で区切りがつくというか。一つゴールを作ることで、そこがまたゼロ地点、スタート地点になるなって思ったんです。eggmanでのワンマンも一つのゴールで、でも自分はあの時まで先に行くことばっかり考えて、ゴールを作ってこなかったんです。区切りをつけるってことは覚悟するってことでもあるので、怖かったんです、ずっと。その怖さを隠すためにやってたから、見てるようで何も見てなかったというか、見たくなかったというか。実際に自分を助けてくれている人達にちゃんと「ありがとう」って言う機会をワンマンの時にもてたことは、一つ区切りをつけるうえで大事なことだったなと気づきました。それまで生誕祭をやるのも嫌だったんですよ。「祝ってくれ!」みたいな感じが(笑)。でも、もし祝いたいっていう気持ちがあっても、祝える機会がないってさみしいかもなって。ちゃんとそういう機会を作るというのも一つの覚悟やったんやなと、今は思います。それまで私はその気持ちを受け取る覚悟もなかったなって。人が怖かったし、気持ちをぶつけられたりすることも怖かった。たぶん、「好き」って言われることも。音楽は自分のために書いてたから、人から「好き」って言われることに素直に「ありがとう」って言えてなかったなあって。でも、ワンマンがあって、『MAKE ME REAL』を作って、ツアーをやって、今の自分があるのは自分の力だけじゃなくて、音楽を通して出会った人達も自分の一部で、それも合わせてやっと“人”になれた。そんな風に感じたことを、今思い出しました。
自分と向き合った音楽が作れるといいなと思います
──この先も続くCODE OF ZEROの歴史の中で、一つのターニングポイントになりそうですね。O-WESTでまた一つ目標を達成しますが、その先の未来について、今はどんなことを考えていますか?
音楽に関しては、やっぱり自分が面白いと思うものを納得するまでやりたいなと思います。昔よりOKと思う基準が上がっていくはずやから。自分と向き合った音楽が作れるといいなと思います。それと、どんどん大きいところでライブをやりたいなと思う。答えはまだ見えてないので予想なんですけど、大きいところにふさわしい音楽ってあるのかなって思ってて。今の自分が思ってるもの、今の自分の曲だったり、今の自分の中にある思いだけでは、たぶんそこまで辿り着けない。その次にいくには、もっと違うものが必要なんだろうなと思っていて、今はそれが何かはわからないんですけど……。eggmanのワンマンでしか見えなかったものがあったということは、たぶんO-WESTでやった後でしか見えないものがあるんだろうなって思うので、O-WESTが終わった時に、何かちょっと見えていたらいいなって思います。
文:大窪由香
写真:松永光希
CODE OF ZERO O-WESTでのツアーファイナルを映像化したい!プロジェクト
詳細はこちらから
サポート期間:2020年2月6日(木)まで
CODE OF ZERO New Single 「L.I.F.E.」1/22(水)配信リリース
楽曲はこちらから
レコチョク:https://recochoku.jp/artist/2000635732/
dヒッツ:https://dhits.docomo.ne.jp/artist/2000635732
Eggs:https://eggs.mu/artist/code_of_zero
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