再始動した彩冷える、結成15周年を迎える今、ミニアルバム『色纏う人展』とツアーを語る、 「みんなで音楽を楽しみながら作った感覚がありました」

2019年、再始動を果たした「彩冷える」は9年ぶりとなるフルアルバム『辞するモラトリアム』をリリース。2020年3月には結成15周年ツアー<彩冷える15th Anniversary Final Tour’20「色纏う人展」>もスタート。ツアーファイナルとなる5月1日(金)LINE CUBE SHIBUYA公演では来場者に15年分の感謝を届けるべく、最新アルバムの無料配布を発表、さらに本ツアーをファンと一緒に盛り上げるべくWIZYでプロジェクトも展開している(https://wizy.jp/project/420 )。ミニアルバム『色纏う人展』制作時のエピソード、ツアーへの意気込み、ファンへ向けた想いなど、話を聞いた。

 

彩冷える

 

僕達はメンバーカラーがあって、さらにキャラクターも個々ですごく強いので、それが出たらいいな

 

 

 

――ミニアルバム『夢纏う人展』を配信開始、WIZY限定でCD盤を購入できますが、どのような作品になりましたか?

 

向日 葵(Vocal):昨年、9年ぶりのアルバム『辞するモラトリアム』をリリースしたんですが、それまで9年間活動休止していた時は、僕達は実在はしているけど、彩冷えるは活動していないからこそ、ファンの皆さんのなかにある彩冷えるを楽しんでいてくれていたんだと思うんです。その期間を経て、活動を開始するにあたって、それまで過去だった彩冷えるが、ついに“今を作る”ことができるようになったなと思い、9年間のモラトリアムを一度辞めようということで、『辞するモラトリアム』というタイトルをつけました。当時はそれを念頭において歌詞を書いていたからこそ、今作では、2020年に生きている自分が思う人間、人を考えて書いてみようかなと思い、歌詞を書き始めたんです。なので、『色纏う人展』は、時事ネタや、今世の中にあることを取り入れつつ、自分の想いを足しているのはもちろん、僕達はメンバーカラーがあって、さらにキャラクターも個々ですごく強いので、それが出たらいいなと思いながら制作を進めました。ただ、今日の時点ではまだ完成していないということもあって、作品の輪郭がどこかふわっとしているんです。でも、そういうときこそ、曲が化けるという経験をしてきているので、すごくいいものができる確信があるんです。

 

彩冷える

 

夢人(Guitar):曲自体もすごく挑戦的なものが多いんです。その分、すごく大変だったんですが、なぜだか僕も絶対に上手くいくんだろうなという自信があります。

 

ケンゾ(Drums):今回、俺と夢人で10年ぶりくらいに共作したんですよ。10年前もそうだったんですが、自分の中で“彩冷えるらしさ”が欲しいと思ったら、夢人に曲を投げるんですね。すると、ちゃんとまとまってアレンジして返してくれるんですよ。

 

夢人:僕は便利なギタリストですから(笑)。今回もふたりでいろんなことを言いながら、肉付けをしたり、削いだりして、二転三転しながら曲が作られていったので、歌うアオちゃんは大変だったと思います…。

 

向日 葵:そこに対してのクレームはたくさんあるけど(笑)、でも、結果としてすごくよくなったよね。

 

タケヒト(Guitar):なんだか、今回の制作は昔の切磋琢磨しながらやっていたときの作り方に似ていたよね。

 

彩冷える

ケンゾ:わかる。5曲なのに、今までの彩冷えるの全時代を踏襲しているような感じもあるしね。

 

インテツ(Bass):ケンゾくんのテーマは“原点回帰”だもんね。たしかに、初めて曲を持ち寄った時のような感じがあって、最初のメロの感じが、昔のケンゾくんだなって思った。ただ、そこを膨らますように夢人くんが今の彩冷えるの曲にしてくれて、頼れるなって(笑)。それに、昔ならスキル的に成立しなかった曲が、いまだからこそ自然体で鳴らせるようになったなって思います。

 

ケンゾ:本当にそうだね。

 

インテツ:それに、前作の『辞するモラトリアム』の時に、何がなんでも一番カッコいいって言わせる作品を作るという気負いがあって、それが証明できた後だから、それよりも最近自分たちが好きな音楽に、彩冷えるとはまた違うアプローチで触れてみようと思ったのが今作になっているのかも。みんなから、“彩冷えるのインテツならこうするよね”というのを一度リセットして、本当にやりたいことができた気がする。その気持ちにメンバーも気づいてくれていて、夢人くんが「ひらめいたよ」って送ってくれたり、すごくみんなで音楽を楽しみながら作った感覚がありました。

 

■彩冷える「コトノハノル」 (2019.12.24「雪纏う人展」) 

 

 

 

 

昔は、選曲会がすごくバチバチだったけど、今は驚くほどスムーズ

 

 

 

――今の関係性だからこそできた作品なのかもしれないですね。

 

インテツ:はい。みんなのスキルも上がっているからこそ、出来た曲もありますしね。

 

タケヒト:インテツが作った「積木くずし」も今までにない曲だよね。でもメロディがすごくインテツらしいし、葵くんが歌うのでちゃんと着地するんです。それがすごく楽しかったな。言ってしまえば、同じバンドなんですが、いろんな現場をやっているような感覚でいます(笑)。昔は、選曲会がすごくバチバチだったけど、今は驚くほどスムーズだよね。

 

夢人:なんであんなにバチバチだったんだろうって思うくらい険悪だったよね(笑)。

 

インテツ:みんなが自分がいいと思っている曲を譲りたくないから、お互いの正義がぶつかっていたんだよね。

 

彩冷える

ケンゾ:それにしても、あんなに譲り合わないのもどうかと思うよね(笑)。いまなんて、“お先にどうぞ”って感じだもん。

 

向日 葵:きっと大人になったんだろうね(笑)。

 

タケヒト:それに、バンドにエゴを持ち込まなくなったんだろうね(笑)。本当にみんなが持ってきてくれる曲は全部いいし、どれを選んでも、いまや彩冷えるになるからこそ、どの曲でもいいってなるんだよ。逆を言えば、お互いの信用があるから、例えばケンゾがいいと思うならそれをやろうってなるんです。

 

夢人:今回、「餞」を最初にタケちゃんに聴かせたら、聴き終えた瞬間に「ハイ、採用!」って言ったのは笑ったよ!

 

タケヒト:あはは。前作の「ミルク」を気に入ってくれたひとなら、絶対に気に入ってくれると思うと思って即決したよね(笑)。でも、本当に生まれてくるものが全部正解になれる状態なのは、すごくいい状態だと思ってます。

 

■彩冷える「ミルク」MV


 

 

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