天性の歌声と斬新な楽曲を武器に、現在、注目されているニューカマー、佐藤ゆき。今回、2ndシングル「Present」を、最高級のビンテージ機材を使用し、よりよい録音で音源を制作、より楽しんで頂けるようなMVを制作したいという想いからWIZYにてプロジェクトを実施している(531日(月)まで)。そんな彼女に音楽活動を始めたきっかけやサウンド・プロダクションについて、さらに、プライベートまで、話を聞いた。是非最後まで読んでほしい。

 

「チームサトウユキ」のやりたいことをぎゅっと詰め込み、わくわくするような音作りを目指しました

 

──音楽活動をはじめられたのはいつ頃からですか?

 

 2017年から、ソロ、アコースティックユニット、バンドと様々な編成で、日本、東京を中心に活動しています。

 

──2017年というと17歳ですね。活動を始めたきっかけを教えてください。

 

一番のきっかけは、音楽の高校に入学したことだと思います。バンドも高校生で初めて経験しました。

音楽の仲間がすごく増えたのも、音楽が自由に学べる高校に入ったおかげだと思います。

 

──佐藤さんがギターや弾き語りを始めたきっかけがあれば教えてください。

 

映画『彼女は嘘を愛しすぎてる』、カノ嘘を見たのがきっかけです。

そのあと秦基博さんと出会い、本格的に弾き語りしたいと思いました。

 

Sato Yuki

 

──今、秦さんのお名前が出ましたが、これまでどんな楽曲に影響を受けてきたか、楽曲のルーツになっているアーティストや楽曲を教えてください。 

 

アコギのサウンドや、弾き語りでは、秦基博さんにとても影響を受けています。秦さんの曲はどれも本当に心が動かされますが、私が秦さんを好きになったきっかけの曲は「やわらかな午後に遅い朝食を」で、秦さんの奏でるアコギの響きがとても心地いい一曲だと思います。

 

──佐藤さんがこれまで発表されてきたどの楽曲もサウンド・プロダクションのクオリティに圧倒されますが、どのように制作されていらっしゃるのでしょうか。

 

「チームサトウユキ」というクリエイティブチームがあって、私も含め、メンバー内でディスカッションしながら楽曲を制作しています。1stシングルの「想像」では私自身もボーカル以外に、アコギを演奏したり、“おもちゃの打楽器”や“わけのわからない日常音”“スマホの効果音”などを担当しています。まずはありったけの素材を盛り込んで、そこからそれが本当に必要どうかを吟味して削ぎ落としていくんです。それでも全部で200トラック以上使ってしまいました(笑)。専門的すぎて自分で担当出来ないところは何パターンかメンバーに作ってもらい、耳で聴いてジャッジしています。

 

──改めて、1stシングル「想像」で表現したかったことを教えていただけますか。

 

「想像」のテーマは、SNSで、見えないものを想像する楽しさを歌った曲です。想像ってそれだけで楽しくて、現実を見せられると意外とつまらなかったりしちゃうよなぁなんて思いながら作りました。サウンド面では、「チームサトウユキ」のやりたいことをぎゅっと詰め込み、わくわくするような音作りを目指しました。

 

──「想像」のMVは、ご自身の歌唱と、バンドの皆様の演奏風景で構成されていますね。このアイデアはどこからでてきたのでしょうか?

 

実は「Zoom」を意識しているんです。オンライン会議のイメージです。コロナ渦で、会えない人とビデオ通話する機会も増えましたよね。緊急事態宣言のときはこぞってミュージシャンがセッション動画をつぎはぎして公開していましたが、そこらへんもヒントになっています。実際に私も撮影中はメンバーと会うことが出来なかったので。

「想像」は、今の時代に寄り添える曲でもありたいという気持ちから、このようなMVになりました。

よく観ていただくと、メンバーの映像は有名なMVのパロディになっています。

 

佐藤 ゆき「想像」 Official Video

 

──「声」ではピアノやキーボードでの演奏が印象的ですが、制作時のエピソードや込められた想いをお聞かせください。

 

もともとは、アコピだけの飾らない楽曲だったのですが、当時出会った、ビリー・アイリッシュの楽曲に影響を受け、それをイメージしながら、陰りのあるサウンドにリアレンジしました。

 

佐藤ゆき「声」

 

──今回、WIZYで2ndシングル「Present」の音源とMVの制作プロジェクトを実施されていますが、クラウドファンディングを実施しようと考えたきっかけがありましたら教えてください(https://wizy.jp/project/592/)。

 

「今よりもさらにもっとハイクオリティで、繊細な音楽を届けたい!」という気持ちからです。WIZYは、クラウドファンディングをきっかけに、普段私の音楽を聴いてくださっている方々に、感謝を形にして返せるので、とてもいいシステムだと思いました。

 

──その「Present」はどのような想いでつくられた楽曲か教えてください。

 

「Present」は、女の子の自由さを歌ったラブソングです。女の子ってこんなこと考えてるの?とちょっとゾッとするような頭の中をのぞいてみてほしいです。

 

──レコーディングでは、最高級のビンテージ機材を使って収録されるとのことですが、意図されているところやきっかけを教えてください。

 

なるべく部屋で喋っているような聴こえ方にしたかったので、ボーカル録りも細部にまでこだわって録音しました。これ以上ないくらい高級な録音環境なのですが、実は座って居間でくつろいでいるようにして歌っています。「想像」とはまた違ったサウンドになるので、期待して待っていてほしいです。

 

──MVのイメージが決まっていたら教えてください。

 

まだ詳しくは決まっていないのですが、文学小説の中身を想起させるようなものにしてみたいです。

 

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