レコチョクのアーティストピックアップ企画「Breakthrough」の11月度に選ばれたeill(エイル)。彼女の勢いはすさまじく、韓国の人気女性グループEXID、テヨン(ex.少女時代)、そしてNEWSへの楽曲提供、また、コラボではm-flo “loves”、さなりへの作品参加や、フィラデルフィア出身のR&BシンガーPink Sweat$とのコラボ曲リリースも発表されるなど自身のリリース以外でも話題の今注目必須のアーティストである。
11月4日(水)には待望のアルバム『LOVE/LIKE/HATE』をリリース。そんな彼女にインタビューを行い、本作についてはもちろん、彼女の“LOVE/LIKE/HATE”にも迫ったので、最後までチェックしてほしい。
新たなスタートにこういった企画に選んで頂けて、「改めて頑張らなければ!」と思いました
――11月の【Breakthroughアーティスト】にピックアップされましたが、今のお気持ちをお聞かせ下さい。
とても嬉しいです。2020年はeillという物語の第二章と考えていたので、新たなスタートにこういった企画に選んで頂けて、「改めて頑張らなければ!」と思いました。
――音楽を始めたきっかけを教えて下さい。
小学校の頃KARAや少女時代など、韓国のアイドルがすごく流行っていたんです。「私もこんな風に強くてかっこいい女性になりたい!」と思い、JYPエンターテインメントのオーディションを受けたり、韓国語の勉強をしたり、ボイストレーニングを受けたりと、韓国の歌手になりたいと思っていました。
曲を作り始めたのは中学3年生のときですね。
――今までどんな楽曲に影響を受けてきましたか?楽曲のルーツになっているアーティスト・楽曲と、エピソードを教えて下さい。
映画「ドリームガールズ」 の劇中歌で、ビヨンセが歌う「Listen」です。
初めて聴いたとき、歌がこんなにも人の心を動かすパワーを持っているものなんだと衝撃を受けました。
初めてお小遣いで買ったCDはBoyz II Menの カバーアルバム。母がモータウンが好きだったので、一緒にCDを聴いたり、ライブ映像をよく見ていました。
そして、今でもやっぱり影響を受け続けているのはK-POPですね。最近はBLACKPINKやTWICEが好きです。先日発売された少女時代のテヨンさんに作詞提供させて頂けたのは、夢が叶った瞬間でした。
――作詞/作曲をする上で大事にされていることはなんですか?
「温度」ですかね。冷たかったり温かかったり、聴いている人に体温が伝わるような感覚を大切にしてます。
――10月14日にリリースされた「片っぽ」の制作エピソードを教えてください。
コロナ禍でなかなか曲が作れなくて、今まで曲が作れたのは、まぐれだったんじゃないかと、自信がなくなりました。
感情がどこにあるかわからず、不安で夜も眠れない日々が続いていたのですが、ある朝急に涙が溢れてきて、ピアノの前座って歌い出した時「片っぽ」ができました。
eill | 片っぽ (Official Music Video)
――初めてeillさんの楽曲を聴く人へおすすめするとしたら、どの1曲を選ばれますか?その理由も教えて下さい。
「片っぽ」「SPOTLIGHT」 …選べません!背中を押されたい時や、かっこいい風を吹かせたい時は、「SPOTLIGHT」。なにか、抱えているものがあったり、泣きたい時には「片っぽ」を聴いて欲しいです。
eill | SPOTLIGHT (Official Music Video)
――MVもすごく素敵ですが、ご自身の過去MVの中で一番お気に入りのシーンとその理由を教えてください。
「FAKE LOVE/」です。まるでK-POPの歌手になった気分でした(笑)。
私服も混ぜつついろんな服をスタイリングをして、ヘアメイクも三つ編みやお団子など、いろんな髪型ができて、朝から夜までの撮影で大変でしたが楽しかったです。
特にお気に入りのシーンはプールに落ちるシーンです。ちなみにこの時、尾骶骨が折れてました(笑)。
eill | FAKE LOVE/ (Official Music Video)
――MVでもダンスを披露されており、ダンスもお上手ですが、ダンスを踊れるようになったきっかけはなんですか?
ダンスは全然上手じゃないんです。MVに出演してもらっているダンサーさんが本当に上手な方なので、そこに混じっているとうまい風にカモフラージュされるので、本当に感謝しています(笑)。ただ、ダンスは上手くなりたいので、絶賛練習中です。
――11月4日に『LOVE/LIKE/HATE』がリリースされましたが、どんなアルバムになりましたか?
ずばり、“eillの第二章のはじまり”を意識して作りました。
前作の「MAKUAKE」や「SPOTLIGHT」はeillという物語を作り上げて行く感覚で、
今回はもう少し、私自身の感情や核を見せた、裸を見られたような感覚でした。
あとは挑戦ですね。初のドラマ主題歌や初のバラード、ロック、アコースティック、カバーなど、ジャンルに縛られず、やってみたいことすべてにチャレンジできたアルバムになりました。
――アルバムタイトルの理由を教えてください。
このタイトルには意味が2つあって、1つめは「“恋愛的な愛情”と“恋愛ではないけど好きな感情”と“嫌いな感情”」。
2つ目は、LIKEを「〜の様に」として使って「愛は憎しみのように」っていう意味です。
自分の歌う根源みたいなものが、歌で愛を返したい、という気持ちで。ダメな日も、自分のことを嫌いになる瞬間も、すべてを歌で愛に変えていけたら…と思っています。
――では、アルバムタイトルにちなんで「最近LOVEを感じたこと/最近LIKEを感じたこと(LIKEなこと)/最近HATEに思ったこと」をそれぞれ教えてください。
LOVEは、やはりファンの皆さんからの愛ですかね、発売日周辺は緊張から精神が不安定になることがあるんですが(笑)。ファンの方の温かいメッセージに励まされ、「ああ、頑張ってよかったな。」と感じます。
LIKEは、肉です!先日はじめて炙ったお肉を食べたんですが、とろける感覚でめちゃくちゃ美味しかったです。また食べたいなぁ(笑)。
HATEは、虫です。虫はほんとに無視、できないくらい苦手です(笑)。
この間電車に乗っていたら、おっきい毛虫が乗車していて、ずっと観察していたら、近くに立っていた人にニョキニョキ登っていったので、ティッシュを渡して、「ついてますよ…」って教えてあげたら、慌ててとってて可哀想でした…。自分が体験したらと思うと恐ろしいです。
――竹内まりやさんの「夢の続き」をカバーされておりましたが、カバーの難しさや、カバーするときに考えることがありましたら教えてください。
どうしてもオリジナルと同じようには歌えなかったので、歌入れはすごく大変でした。
達郎さんのコーラスは聴けば聴くほど、新しい音がどんどん聴こえてくるんですよ。ものすごく緻密に計算されて音が入っているので、それを聴き取って、自分なりのハーモニーにするのがすごく大変でしたけど、その分すごく楽しかったです。この曲は気持ちがすごく明るくなれる曲だと思うので、そのことを意識しながら歌いました。