レコチョクのアーティストピックアップ企画「Breakthrough」の9月度に選ばれたBBHF。9月2日(水)には待望のNew Album『BBHF1 -南下する青年- 』をリリースした。そんな彼らにインタビューを行い、今回の作品についてはもちろん、彼らの素顔に迫れるような質問をぶつけてみた。
僕ら史上最高傑作となったのではないかと思います
――音楽を始めたきっかけを教えて下さい。
尾崎雄貴(Vo,Gt.):小学生の頃にBUMP OF CHICKENにハマり、音楽に興味を持って父のギターをもらったのがきっかけです。
DAIKI(Gt.):父さんが持っていたギターやドラムが家にあったんですが押し入れに眠っていて、いつも気になっていたんです。それを引っ張り出してきたことがきっかけです。
佐孝仁司(Ba.):ボーカルの雄貴にバンドを一緒にやろうと誘われて、そこで初めて楽器を始めました。
尾崎和樹(Dr.):小学校高学年の頃、実家の倉庫に置いてあった父親のギターを兄(雄貴)とふたりで引っ張り出してきて弾き始めたのがきっかけです。そのあと、僕らがギターで遊んでいるのを見た父親が、ベースとドラムを買ってくれて、そこから「バンドを組もう!」という話に至りました。
――今までどんな楽曲に影響を受けてきましたか?楽曲のルーツになっているアーティストや楽曲とそれに関するエピソードを教えて下さい。
尾崎雄貴:思い返してみても、非常に沢山の音楽に影響を受けているので選べませんでした。
DAIKI:僕も思い出せないほど色々な影響を受けています。でも、根底にあるのは車の中で、両親の昔のカセットテープでビートルズやピンクフロイド、イーグルスなどを聴いていたのが大きいかと思います。
佐孝:ベースを始めたての時にベーシストとして影響を受けたのは、邦楽だと、くるりの佐藤征史さん、洋楽だとDeath Cab For Cutieのニック・ハーマーです。どちらも学生の頃によく聴いていて、楽曲にマッチする美しいベースラインを作る上でよく参考にしていました。
尾崎和樹:中学生の頃に聴いていた、くるりの『アンテナ』というアルバムは僕のドラマー人生にかなりの影響を与えました。そのアルバムのレコーディングに参加している、くるりの当時のドラマーであるクリストファー・マグワイアのドラムを聴いて、本格的にドラムという楽器に打ち込むようになりました。
ーー作詞/作曲をする上で大事にされていることはなんですか?
尾崎雄貴:とにかく楽しむことです。
――さて、今回9月の【Breakthroughアーティスト】にピックアップされましたが、今のお気持ちをお聞かせ下さい。
尾崎雄貴:とっても嬉しいです!
自宅スタジオでピザを食べてお祝いしたのが思い出深いです

9月2日(水)リリース New Album『BBHF1 -南下する青年- 』ジャケット写真
ーー9月2日(水)リリースのNew Album『BBHF1 -南下する青年- 』はどんなアルバムになりましたか?また、制作時のエピソードがありましたら教えてください。
尾崎雄貴:国内では中々見られなくなった、テーマが一本通った”コンセプトアルバム”になったと思います。制作中はずっと北海道にある自宅スタジオにこもりきりでした。雪が降りつもる時期に書き始め、雪が溶ける頃に作品が完成したという流れが、心に残っています。
DAIKI:2枚目のフルアルバムという事で、BBHFのサウンドが確立されたアルバムとなりました。他のメンバーは北海道に住んでいるので、僕は東京にいるので遠隔でやり取りすることが多かったです。自宅のリラックスした空間でギターのフレーズをじっくり考えられたことは良い経験でした。
佐孝:BBHFというバンドの雰囲気がとても伝わるアルバムになったと思います。全ての制作が終わった後に打ち上げがしたかったのですが、このご時世難しくて、自宅スタジオでピザを食べてお祝いしたのが思い出深いです。
尾崎和樹:僕ら史上最高傑作となったのではないかと思います。
――アルバムタイトルを「BBHF1-南下する青年–」にした理由は?
尾崎雄貴:このアルバムタイトル自体が、収録されている曲のテーマになっているので、ぜひ聴いて考察してくれたら嬉しいです。
――アルバム制作の間に聴いていた、もしくは影響を受けた曲はありますか?
尾崎雄貴:制作直前に来日公演を見たこともあり、Bon Iverばっかり聴いていました。
――初回限定盤には、恵比寿LIQUIDROOMでのONE MAN TOUR”FAM!FAM!FAM!”のLIVE映像を収録されているとのことですが、改めてライブを振り返っていかがでしたか?
尾崎雄貴:LIQUIDROOMは好きな会場なので、またライブが出来たらいいなぁと思います。
――先日公開された「僕らの生活」のMVはカラオケボックスの中のような演出ですね。「カラオケに行こう」という歌詞もありますが、こういったMVにしようと思ったきっかけは?
尾崎雄貴:カラオケに行こうという歌詞から膨らませた直接的な映像にしようと思っていました。
『僕らの生活』Music Video
――アルバム特設サイトにて診断型先行試聴(http://birdbearhareandfish.com/1/)をオープンされていましたが、こちらの施策を実施されたきっかけは?ちなみに私は「1988」がでました。
尾崎雄貴:スタッフのアイディアでした!面白いですよね。僕は「流氷」でした。
――初めてBBHFさんの楽曲を聴く人へおすすめするとしたら、どの1曲を選ばれますか?
尾崎雄貴:「なにもしらない」ですかね。
『なにもしらない』Music Video
――時々Twitterに投稿されるこちらのイラストの意味合いを教えて頂けますか?真ん中の少年は、タイトルの「南下する青年」を表しているのでしょうか…?
尾崎雄貴:彼は僕たちのお友達で、旅行中のようです。
――ありがとうございました。最後に皆さんそれぞれ「意外と●●なんです」という部分を教えていただけますか?
尾崎雄貴:面倒なタイプと思われがちなのですが、意外と単純な男だと思います。
DAIKI:寡黙そうによく見られがちですが、仲の良い人達の中ではかなり喋る方だと思います。あとインドアも好きですが、外に出ることも大好きです。
佐孝:大人しいと思われがちですが、割と愉快な人間だと思います。
尾崎和樹:僕はこれまでバンド内ではっちゃけキャラとして扱われることが多く、「元気いっぱいで楽しそうなやつ」と思われがちなのですが、実際はとてつもなく根が暗く人見知りで、初めて会った人とはまともに話すことができません。常日頃、意外と元気はないです。
文:レコログ編集部
▼尾崎雄貴がセレクトしたプレイリスト「ゆうきプレイリスト selected by BBHF尾崎雄貴」はこちらから
dヒッツ:https://dhits.docomo.ne.jp/program/10021562/
※各記事に記載されている内容は公開時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。
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BBHF
2016 年にチケットSOLD OUT の武道館公演を最後に活動を終了したGalileo Galilei、
そのメンバーを軸に新たに結成された尾崎雄貴(Vo,G)、尾崎和樹(Dr)、佐孝仁司(B)、DAIKI(G)
からなる4 人組バンドBird Bear Hare and Fish。
鳥と熊と野うさぎと魚という4 匹の動物たちは、メンバーそれぞれのモチーフとして当てはめられている。
メンバー全員が北海道出身で、札幌に拠点を置いて活動している。
2019 年7 月1 日より、バンド名の正式な呼称をBird Bear Hare and Fish から、
BBHF( ビービーエイチエフ) へと変更。
同日7 月1 日に配信限定EP” Mirror Mirror” をゲリラRelease。
各所で話題になりiTunes のオルタナティブチャートで1 位を獲得。
7 月2 日に渋谷hotel koe で行われたゲリラFREE LIVE には会場に入れないほど人が押し寄せた。
その後「ONE MAN TOUR “Mirror Mirror”」では、ファイナルの赤坂BLITZ 公演も早々にSOLD OUT。
そんな中2nd EP” Family” がリリースされ、11 月から全国10 カ所を廻る全国ツアー
「BBHF ONE MAN TOUR” FAM!FAM!FAM!”」が開催された。
2020 年4 月より地元北海道のラジオ局”AIR-G' エフエム北海道” にて、
レギュラーラジオ番組「BBHF Talks」をスタート。
2020 年5 月配信限定シングル「かけあがって」をRelease。
そしてついに2020年9月2日、New Album『BBHF1 -南下する青年- 』をRelease。