2020年6月3日リリースの1stフルアルバム『eyes』

 

 

これからも、いろんな方とセッションして新しい自分を発見したいなと思っています

 

 

 

 

 

――そして、今作では、「inside you」のプロデュースを手掛けていたONE OK ROCKToruさんとの共作作品が2曲収録されていますね。

 

inside you」を作っていた時に、並行して何曲も作っていたんです。実は「The Love We’ve Made」もその時に作っていて。ちょうど制作中に、Toruさんのご友人にお子様が誕生して、そのイメージがリアルタイムでスタジオにいたときに入ってきたので、みんなが“おめでとう”というムードになったんです。そこで“お祝いの曲でも作ろう”となってできたのがこの曲なんです。だからこそ、Toruさんの気持ちもすごくこもった曲になっているんですよ。ONE OK ROCKでの激しいギターとはまた違う、柔らかいアコースティックの優しい音になっていますし、ここまで普遍的な愛をテーマに、自分が感じたまま歌っている曲はあまりなかったので、すごく感慨深かったです。自分が親からもらった愛、人に感じた愛、物に対しての愛など、小さなころから現在までの愛を思いだせる曲になりました。

 

――それも、スタジオのセッションから生まれたというのがすごくいいですね。

 

そうですね。セッション形式で曲を作る時に一番大事なのが、リアルタイムで自分が感じている言葉や、溢れてくる言葉なんです。きっと、私がじっくり愛に対して考えて作ったら、このような曲にはならなかったと思います。

 

――あはは。でも、「Dome」も愛を歌っていますからね。ちょっと極限だけど(笑)。

 

そう、極限です(笑)。自分だけで考えたら沼に入ってしまうところを別の方向から網を出してくれて、そこに引っ張られていくような感覚がすごく楽しいし、面白いですね。これからも、いろんな方とセッションして新しい自分を発見したいなと思っています。

 

――この曲ではToruさんと一緒にMV撮影もされていましたね。

 

Toruさんとは、いつも目の前にいてセッションをしているのに、いざ撮影となるとすごく恥ずかしくて(笑)。でも、すごく温かみのある、愛に溢れた現場でした。

 

 

 

miletThe Love We’ve MadeGuest Performer : ToruONE OK ROCK

 

 

――そんな素敵な楽曲がたくさん詰まったアルバムのタイトル『eyes』は、どのようにつけられたのでしょうか。

 

もともと、2019年に行った初ワンマンライブを『eye』というタイトルでやらせていただいたこともあって、その時からアルバムは『eyes』にしようと思っていたんです。音楽って、耳と口を使うものですが、私は表現として歌も歌うし、絵を書いたり、文章も書くけど、それも全部ひっくるめて、心の目で見て欲しいと思っているんです。それはすごく感覚的なもので、聴いてくれる人たちが私情を挟みながら、私の音楽を聴いてもらいたいというのがすごくあるんですよ。この曲たちをどう聴いてもらってもすごくうれしいので、いろんな目で見てもらえる、楽しいアルバムにしたいなと思い、『eyes』とつけました。

 

――今作の初回生産限定盤Aには初めてのワンマンライブ「milet first live “eye”」の映像もつくんですよね。

 

もう、とっても恥ずかしいんです!(笑)緊張すると頭が真っ白になるタイプなので、この時の映像をみると、その時の感覚が戻ってきて変な汗が出てくるんです。1曲目が、何度も歌っていた「航海前夜」だったんですが、登場している途中から歌詞が出てこなくて、本当に焦ってしまって…!でも、いざ始まったらすごく楽しかったんです。映像を見てても、“この時からやっとリラックスし始めたな”とか、それが手に取るようにわかるんです。きっと、観てくださった方にも伝わっちゃうと思います(笑)。

 

milet

 

――今後、この映像をみることが、いい原点回帰になるのかもしれないですね。

 

そうですね。きっとなると思います。

 

 

 

milet first live “”eye” digest (6/3発売1st full albumeyes』初回生産限定盤A収録)

 

 

 

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