『レコチョク年間ランキング2019』でダウンロード部門、ストリーミング部門の両方で新人アーティストランキング1位を獲得するなど、唯一無二の歌声で2019年、日本の音楽シーンを席巻したmilet(ミレイ)。63日にデビューから数々のヒット曲を含む全18曲を収録した待望のアルバム『eyes』をリリースする。1stアルバムにしてベストアルバムともいえる本作のリリースを記念して、「レコログ」では3回目となるインタビューを実施。今回は、新録曲のレコーディング、これからのライブ、そして、STAY HOMEな今、思うことなど語っていただいた。レコチョクでは、616日(火)迄、アルバムダウンロード購入者を対象としたmilet本人サイン入りポスタープレゼントキャンペーンも実施!詳細も記載されているので、ぜひ最後まで読んでほしい。

 

 

 

 

 

満を持して、自信作と言えるアルバムができたとあらためて感じています

 

 

 

 

――待望の1stアルバム『eyes』がついに完成しましたね。

 

デビューして1年間で5枚もEPをリリースさせていただけて、本当にいろんな曲を作り、歌うことができたんです。そこに新曲を加えたのがこのアルバムとなるので、満を持して、自信作と言えるアルバムができたとあらためて感じています。

 

――これまでリリースされた楽曲については、過去のインタビューでお話ししていただいているので、今日は新曲について教えてください。「STAY」は、『めざましどようび』のために書き下ろした曲になるんですね。情報番組に書き下ろすのは、これまでのドラマや映画と違い、難しかったのではないでしょうか。

 

難しかったですね。映画やドラマの曲を書き下ろすのとはまた違う気持ちでしたし、なにより“夜”のイメージを持たれることが多かったので、“朝”の情報番組に対して曲を書くことが、かなり新鮮だったんです。

 

――たしかに、miletさんの歌声や楽曲からは“夜”を感じることが多いかも…。

 

ですよね(笑)。暗いイメージや、夕暮れから朝陽が出る前までの時間帯のイメージを持たれることが多かったんです。その私が朝の曲を書くなんて、想像すらしていなかったので、どんなテンションで挑めばいいのかわからなかったんです。でも、実は早起きをするのが好きなので、“朝の仕事の前に聴いて元気が出る曲ってどんなものだろう”と考えながら作りました。そしたら、パッと明るい、しかもちょっとリラックスできるような抜け感のあるこの曲ができたんです。歌詞もすごく前向きですし、1日の始まりに、1日を作っていこうという気合いの入るメッセージも込められたので、自分でもすごく満足しています。実は、実際にこの曲が今の私のアラームの曲になっているんです。

 

――素敵ですね!この曲を作ることで、より自分のキャパシティが広がった感覚もあったのではないでしょうか。

 

そうですね。最近は明るい曲を作ることがすごく楽しくなってきたんです。暗い曲は、なにも考えず作れてしまうので、こういったポップな曲の方が挑戦になったり、自分の新しい可能性を試すことができるんです。自分がどういう声で、どういうメロディで歌えるのか、知らないところが探れる面白い観点でもあるので、こういった機会を頂けるのはすごくありがたいし、面白いですね。

 

 

 

miletSTAYYouTube Edit (「めざましどようび」テーマソング先行配信中!)

 

 

――以前、インタビューで「us」について、“自分がこんなに明るい歌を歌ってもいいのだろうか”とおっしゃっていたのがすごく印象的でしたが、それがターニングポイントになったのかもしれないですね。

 

そう思います。「us」もたしかに明るい曲ではあるんですが、歌っていると切なさがにじみ出てくるようになったんですよ。歌えば歌うほど、曲に対する印象も変わってくる面白い曲だということがわかったのも発見でした。明るい曲でも、私が作ると、2割くらいはセンチメンタルな要素が入ってしまうこともわかったんです。それも、私らしさだと思うんですけどね(笑)。

 

 

 

miletusMUSIC VIDEO(日本テレビ系水曜ドラマ『偽装不倫』主題歌)

 

 

 

――先程、暗い曲はすぐに作れるとおっしゃっていましたが、それは自分の気持ちを吐露しているからですか?

 

う~ん…。吐き出してすらいないです(笑)。自分の空気というか、考えていることの一番外側の部分なんですよね。暗いというか、冷静な音たちが私の一番外側を纏っているので、歌うと最初に出てくるのがその暗い曲なんです。思考回路も通ってない!

 

――あはは。脊髄反射だ。

 

そうですね(笑)。

 

――しかも、アルバムでは、その「STAY」の後に、「Dome」という、まったくタイプの異なる曲が収録されているのも、アルバムならではの楽しみ方だなと思いました。

 

18曲も収録されるので、いたずら心に溢れた曲順になっています。楽しいところから、一気に落としてやろうという気持ちで並べました(笑)。実際にフルで聴いたときは、ここがかなりのポイントになるんです。実は、「Dome」も、2曲目の「Parachute」も、私の中では珍しくタイトルからできた曲なんです。私はタイトルをつけるのが本当に苦手なんですが、この曲たちは、スタジオに行く途中で、ふとこのワードが浮かんできて、出来た曲なんです。この言葉たちのように、最初に引き出してくれる単語や言葉があると、その言葉が持つイメージや暗さ、色、温度感がすぐそのまま曲に投影できるので、世界観や雰囲気がしっかり固まった曲ができるなと実感しました。

 

――この“Dome”という単語はいろんな意味を持つと思うんですが、この曲が持つ意味とはどのようなものなのでしょうか。

 

この地球というDomeで、私がこの人とだけ一緒にいたいと思えるような人と、小さなDomeで生き延びていくという曲になっているんです。自分とその人と2人だけDomeに入って、他の怪物や悪い人間、悪魔などが全部排除できるDomeで過ごしたいと思うことは、私にとっては優しさであり、愛情表現だと思っているけど、相手にとっては、恐怖やエゴに感じてしまう、そういったすれ違いのようなものが頭の中で渦巻いていた時期があって…。

 

――たしかに、意識の違いが、そこには生まれてきますよね。

 

はい。すれ違い、意識の違いを歌うこの曲を私の中で「Dome」と名付けましたが、どの世界にも言葉や感情のすれ違いってありますよね。投げかけた言葉が、まったく違う意図として汲み取られたり…。それはSNSが流行っているからこそ感じることなんですけど、声色もなく、ただ文字で淡々と相手に伝わっていくと、すれ違いが増えてしまうんですよね。それがすごく気持ち悪くて、わだかまりが自分のなかでずっと残っていて。その不気味さが音にも出たのかなと思っています。

 

 

 

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