──この30年間でアーティストとして人前に立つことについて、心境の変化はありましたか。
20代の頃には考えられなかったと思うんですけど、今この年齢になってステージに立てているというのは、私にとっては奇跡に近いんです。本当にファンの人たちに感謝したいなって思っています。20代当時に全国ツアーをしていた頃に比べると、人としての経験も重ねてきて、物事に対して落ち着いて考えられるようになって、コンサートの流れとかMCにしても、余裕が出てきていることを自分で感じますし、楽しめるようになりました。20代のときは本当に必死にやりこなさないといけないっていう感覚だったんですけど、今はそれだけではない部分で表現できるようになったところが違うのかなって思います。
──30年間これだけは貫いてきた、ということはありますか。
コンサートで言うと、「まず自分が楽しむ」ということですね。まず自分が楽しんで、それを伝えたときに返ってくるものがあるんだろうなって思っています。自分が楽しんでいないと、来てくださったお客さんも楽しませることができないので。それはずっと変わらないと思います。
──20代の頃から変わらぬ印象がありますが。プライベートで欠かさず心がけていらっしゃることはありますか。
切り替え上手な人でいたいなと思っています。何事もあまり引きずらないというか、嫌なことや辛いこと、解決しないことがあったとしても、寝たらなるべく忘れるようにするとか、そういう前向きな姿勢でやってきたかもしれないです。子育てにしても、一緒に楽しむというか。もちろん大変なこともいっぱいありましたけど、悔やんだりウジウジしてたらもったいないと思うので。何でも楽しんでやるようにしています。
──この作品は、新しい元号「令和」でリリースされますが、新しい時代に向けてこれからどんな活動をしていきたいですか。
4月に50歳になって、そのときに自分でもそこからまたスタートだなと思いましたし、元号が変わる年と一緒だというのも、すごく気が引き締まる感じがしています。自分がやりたいと思うことを、これからも躊躇することなくチャレンジしていきたいですね。
──では、この作品を手に取る方に改めてメッセージをお願いします。
なかなか、ありそうでない企画のコンサートだったので、私自身にとっても何年か経った後に思い出のコンサートになっていることは間違いないと思うので、それが映像化されたことはすごくうれしいです。観に来てくれた方が改めて観ても楽しめると思いますし、残念ながら当日来られなかった方にも、コンサートの空気感を感じ取っていただけるはずなので、思い思いで楽しんでください。
協力:Billboard Japan編集部(取材・文:岡本貴之)
撮影:成瀬正規
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■森高千里『30周年Final企画「ザ・シングルス」Day1・Day2 LIVE 2018 完全版』
2019年5月22日(水)リリース
https://wmg.jp/moritakachisato/discography/
レコチョク:https://recochoku.jp/artist/2000019243/
■森高千里「この街」TOUR 2019 ツアー特設サイト
http://www.moritaka-chisato.com/tour/2019/
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