【琴音】「お客さんのパワーや熱量を感じた」初めての全国ツアーを終えて彼女が今感じること

 

ピュアでナイーヴな視点から切り取った日常を温かいメロディーに乗せ、透明感と熱っぽさを兼ね備えた歌声で、聴き手の心をやさしく揺らす17歳のシンガー・ソングライター、琴音。今年3月にメジャー・デビューを果たした彼女だが、デビュー前にはEggsを通じて作品を発信していたほか、Eggsとビクターエンタテインメントとの共催オーディション〈ワン! チャン!! ~ビクターロック祭り2018への挑戦~〉にもエントリーし、見事グランプリを獲得した経歴を持つ。初の全国ツアーを終えたばかりのところで、ツアーの感想から音楽作りの原点まで、彼女のさまざまな思いを聞いてみた。

 

重ね合わせる情景が違っても共感できる歌詞を書きたい

 

──初めての全国ツアーを終えたところですが、地元・長岡市での公演も含め、いかがでしたか?

パワーをすごく感じました。お客さんの熱量とか、優しく温かく迎えてくれる印象などはどこの会場でもだいたい同じなんですけど、さすがに地元はアツかったですね。ありがたいことにツアーの全会場でアンコールをいただいたんですけど、アンコールの時って、求められたらすぐ出ていったほうがいいって自分は思っていて、今回のツアーでもずっとそうしていたんです。アンコールを求める拍手も、長く続けているとお客さんも後半疲れちゃって、一度盛り下がったりすることがあるじゃないですか。なんか、そこが本音なのかなって思えたりもするので(笑)、だったらその手前で出て行こうって。地元の会場では楽屋とステージとの距離が離れていて、時間がかかってしまったんですけど、アンコールの声と拍手がぜんぜん収まらなくて、出ていくまでずっと大音量でした。

──ものすごく手応えのあるツアーだったようですね、ところで、琴音さんの曲作りはどういったものが原点になっているのでしょうか?

ライブ活動を本格的に始めたのは、母の知り合いが店長をされているライブハウスで“カバー曲を歌う”ことだったんです。そこでシンガー・ソングライターの方と共演することもありましたし、父が路上でギターを弾いてオリジナルの曲を歌っていたり、投げ銭ライブみたいなことをやっていたので、“曲が作れるのってすごいことなんだな”って思い始めたんです。自分で曲を作って歌えば個性も出るし、出られるステージも増える……と思いつつ、決め手になったのは人からの言葉でした。初めて作った「大切なあなたへ」という曲をすごく誉めてもらえて、とにかくうれしかったんです。初めてステージに立って“歌が上手だね”と言われた時とはぜんぜん違う喜びがありました。自分の心情や実体験に基づく歌なので、まわりの人たちから“いいね!”って言われたことで自分が考えていることとか詞にしたり伝えたいと思っていることは間違ってないんだっていう自信が湧いて、それがたくさん曲を作ってみようというきっかけになりました。

 

──影響を受けたと感じる音楽は?

父が車のなかでよく聴いていたMr.Childrenで、桜井和寿さんが書かれる詞は、すごく自分のもとになっていると思います。奥深さというか、広がり、味わい深さがあって、聴く人それぞれが思い描けるものがある。重ね合わせる情景が違っても共感できる──そういったものを目指してずっと詞を書いています。私はファンの方からいただくお手紙を読むのが好きで、机の引き出しの宝物入れみたいなところに大事にしまってあるんですけど、自分が目指してる形で言葉が届いているんだなって実感できるようなお手紙を読むと、自信が湧いてきますね。

 

 

──ファンの方々からの反応といえば、昨年夏のミニ・アルバム『願い』のリリースに先駆けて、WIZYでミュージックビデオ(MV)制作プロジェクトを展開されましたよね。目標数(200名)に達するのが早くて驚きました。※

MVのエンドロールに、サポートしてくださった方の名前が載るんですが、試写会で初めて見て、長いなあって(笑)。知ってる人の名前、お世話になった地元のライブハウスの方の名前があったり、参加してくださった皆さんが、私のことを応援してくださってるんだなっていうことが実感できました。自分のおこづかいとかをこのプロジェクトに使っていただけてると思うと、すごくありがたいことだなって思います。

※プロジェクトには385名が参加

 

 

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