SURFACEが「椎名慶治と永谷喬夫」としてデジタル・ミニアルバム『DOUBLE or NOTHING』を9月1日(木)にリリース。さらに、9月10日(土)にはミニアルバムを引っさげた1st Live「2NIGHT~DOUBLE or NOTHING~」を開催し、大盛況のうちに幕を閉じた。そんな記念すべきライブのDVDを10月14日(金)より『ハイウィンドショップ』で受注販売開始。そこで今回、二人にインタビューを行い「椎名慶治と永谷喬夫」としての活動についてやライブ当日を振り返ってもらった。さらに、SURFACE25周年に向けた意気込みも語ってもらっているので、是非最後までチェックしてほしい。

 

ぜひDVDをご覧いただいて、来年に控えたSURFACEの25周年に期待して下さい!

 

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──椎名慶治と永谷喬夫のデジタル・ミニアルバム『DOUBLE or NOTHING』が、レコチョクが提供するワンストップECソリューション・murketを活用してオープンした『ハイウィンドショップ』限定で9月1日(木)にリリースされました(https://highwind.murket.jp/)。まずは配信リリースに至った経緯からお聞かせ下さい。

 

永谷喬夫:今回はSURFACEではない形態でリリースをするという話になったとき、「今の時代はCDで売るよりは配信だよね?」というところから、「せっかくSURFACEとは違った形態でやるんだから、制作スタート時のコメントとかドキュメント的な映像を作ったり、全部の曲がひとつになったデータは作れないかな?」というアイデアが出たんです。「曲データもやっぱり圧縮されちゃうと辛いな」と言っていたら「murketなら、圧縮していないデータと圧縮したデータと、どちらもダウンロード販売出来る」という話を聞いたんです。murketの持っているストアとしての柔軟な機能がすごくいいな、いろんなことが出来そうだなと思っていたところ、ウチの事務所がmurketを活用して直販ストア『ハイウィンドショップ』を作るという話があったので。「だったら、そこで限定販売をさせてもらいましょう」ということになったというのが経緯です。

 

椎名慶治:あと、すべてのサブスクやサービスを使ってしまうと、椎名慶治と永谷喬夫がめちゃくちゃ本気のユニットで「ここからもどんどんリリースしていきます!」みたいに見えてしまうのがイヤだとも言っていましたね、社長が(笑)。だから、あえてミニマムにすることで、SURFACEと別ユニットだということを明確にしたい、って理由もあったと思います。

 

──大きくやりすぎず、ひっそりやることに意味があるというか。

 

椎名:そうそう。じゃないと、来年25周年を迎えるSURFACEがちょっとややこしいことになってしまうんじゃないか、という危惧もありまして(笑)。

 

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──コロナ禍でSURFACEの活動が出来ない中、作った曲を発表する手段として、「椎名慶治と永谷喬夫」が生まれて。結果、ミニアルバムを出して、1stライブもやりましたけど、ここから継続的に続いていくユニットではないですからね。

 

椎名:そうなんです。最初、グッズを購入してくれた人に音源を配りたいと言ったところで「SURFACEの名前が使用出来ない」って言われてなかったら、生まれてないユニットですからね(笑)。だから、逆に運命的なところもあるなと思います。

 

──9月10日(土)にワンマンライブを開催されました。お二人の中では、ひと区切り付いたところもありますか?

 

椎名:そうですね。「椎名慶治と永谷喬夫」を本格的に動かすかどうか、自分たちでも分かってなかったし。いざライブをやるってなった時「5曲しかないんだけど……?」となって。結果、イヤらしい手を使わせてもらったというか「SURFACEめっちゃ歌ってるやん!」ってことになるんですけども(笑)。そこはお客さんが楽しんでくれればいいなということで。

 

──それぞれのソロに加えてSURFACEの曲もやって、全22曲。普段のライブよりも豪華なライブになっちゃいましたね(笑)。

 

椎名:「よくこういう形で出来たね!」と二人で話しました。僕にとっては、僕のソロ曲をついに永谷が弾く日が来た、というのが一番不思議な気分だったし、面白いところでした(笑)。SURFACEが解散したからソロをやったのに、それを永谷が弾く、という矛盾ね。僕の曲に1曲も泣ける曲は無かったんですけど、感極まって泣いているファンの子がいましたから。

 

──僕も「いざ尋常に」とかを永谷さんが弾いているのを見て、「これ、禁じ手じゃないの!?」と思いました。

 

椎名:禁じ手ですよ!その封印を今回は解いちゃいました(笑)。

 

永谷:僕はすごい勉強になりましたね。ここ最近、曲を丸々コピーしたりすることがないので、久しぶりに5曲丸々カバーさせてもらって……。

 

椎名:リハーサルの時、自分のソロ曲は「どうだったっけ?」とか言っているのに、俺の曲はしっかり覚えていて。「ずっと俺の曲だけ練習していたんだろうな」っていうのが分かりました。

 

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──永谷さんが家で椎名さんの音源聴きながら、必死で練習している姿を想像したら可愛いですね(笑)。

 

椎名:面白かったのは、自分のソロ曲って、どこかSURFACEっぽさを残していると思っていたんですけど。永谷が弾いたら、やっぱりSURFACEとは違ったんですよね。そしたら永谷が「僕だったら、この曲のコードをこうしない」とか分析していて、なるほどなと思いましたね。

 

永谷:メロディもちょっと違いましたよ。そこで「なるほど、一緒に作っている人によって、こう変わるんだ」とかがすごく見えて。

 

──すごく面白い話ですし、それって今後、SUFACEをやっていくにあたっても、すごく重要な経験かも知れないですね。

 

永谷:そうですね。本番も「あれ、二人でやってる時にこういう感じってなかったな」と思うような楽しさもあって。

 

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──だからこそ、「人生スパイス -go for broke-」の失敗が悔しくて、アンコールでもう一度やり直したんですね(笑)。

 

永谷:あはは。あれは逆にSURFACEに寄せてくれている曲だったので、リハーサルの段階で自分の身体にすんなり入りすぎていて。本番になったら、逆に全部飛んじゃったんです(笑)。

 

椎名:あの曲はUNISON SQUARE GARDENの田淵智也が作ってくれたんですけど。田淵は元々、SURFACEの1stアルバムをめちゃめちゃ大絶賛してくれてたんですよ。それがきっかけで対談して、「俺に一曲作ってよ」って言って作ってくれた曲が「人生スパイス」だったんですが。それをSURFACEの2人が演奏する機会が来たら、あまりに似てる、けど若干違うから飛んじゃったという(笑)。

 

──そこで「やり直させてくれ!」といって、寛大に受け止めてくれるお客さんもあのライブならではです。

 

椎名:お客さんが温かかったですね。本当に楽しかった!

 

永谷:あと「咲き誇れ」は椎名くんの人生で一番テンポの早い曲だって言われて、「大変だよ!」って言われたんですけど。僕のギター魂に火が着いて燃えちゃって、ライブで一番完璧に弾けた曲が「咲き誇れ」だったんです。

 

椎名:だから、ちょっと悔しい気持ちもあったんです。「咲き誇れ」は永谷が弾けなくてヒーヒー言ってる姿が見たくて入れたんですけど、なにも事故らずに引けちゃって。想像もしてなかった、「人生スパイス」で事故るという(笑)。

 

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──あと、『DOUBLE or NOTHING』の曲たちがすごく良くて。最後に出来た「鳴らせよそのハートビート」とかは特にライブ向きの、すごく良い曲だと思いました。

 

椎名:嬉しいですね。自分たちでも「『DOUBLE or NOTHING』の曲はライブでバケたね」と言ってて。俺たち、変なこだわりはないんで。『DOUBLE or NOTHING』の曲は今後、SURFACEでも全然やっていきます! 良い曲があるのにやらないのはもったいないんで。

 

──そうなんですね。お二人は新しいことにもすごくフットワーク軽く、果敢にチャレンジしていきますよね。

 

椎名:そうですね。本来、新しいことに敏感なのは永谷なんです。時代の流れをよく見ていて、音楽も「昔のビートはこうだけど、今の時代のビートはこうだ」とか、常に流行を見続けていて。僕は「永谷が言うなら」って、乗っかってる感じですね。

 

──『ハイウィンドショップ』の活用方法にしても、永谷さんはビジョンが見えてる感じですもんね?

 

永谷:デジタルコンテンツとかはすごく好きだし、一番敏感な若い子たちに、いまの音楽の聴き方とか買い方とか、何が好きってリサーチしています。そしたら「今はバウ風ッス」って言われて、「バウ風って何!?」って聞いたら、「Vaundyと藤井風です」って言われて、なるほど…と思ったり(笑)。「それは何で聴いてるの?」って聴いたら、「サブスクで聴いてたけど、ダウンロードでも買った」って言う子がいたり「良い音で聴きたいから、ハイレゾで聴いてる」って子もいたり。

 

椎名:意外だね、若い子でも音にこだわってる子はいるんだね。

 

永谷:すごいよ。若い子たちはデジタルを駆使しまくってるから、スマホの使い方とかインスタのストーリーのリンクの貼り方とか、画像の加工の仕方を教えてもらったり。

 

椎名:誰から聞くのよ、それを。絶対、飲み屋でしょ?(笑)

 

永谷:いやいや(笑)。そんな中でmurketの話を聞いたりすると、「なるほど、そういう動きが起きてるんだな」と思ってすごく未来を感じるし「こんなことも出来るんですかね?」なんてアイデアも出したりしてて。murketを通じたファンとの交流が出来ないか? というのも、いまマネージャーを介して話しています。

 

椎名:へ~~。僕は全くしてないです!(笑)

 

──わはは、そこは得意な人にお任せしてね。そこでSURFACEのファンって、そういった新しい試みにもしっかりついてきてくれているなと思っていて。それってコロナ禍で椎名さんが配信ライブをやったり、Q&Aの動画を配信で商品化したり。椎名さんが率先して面白いことをやって、リードしていった成果もあるんじゃないかと思うんです。

 

椎名:あ~、僕自身は全然分かってないけど、あるのかもしれないですね。ソロのファンクラブでやっていた、Q&Aの動画を『ハイウィンドショップ』で販売してたんです。その時にもある程度、会員がいたんですけど『DOUBLE or NOTHING』を購入するために、会員数がグッと伸びたんです。ただ、会員が増えたのは「椎名慶治と永谷喬夫」のおかげみたいになってるのは、ちょっとイラッとしますけどね。その前からやってますからね、僕は(笑)。さらにイラッとするのは会員数が伸びたところで、永谷が以前出して、完売していたCDを『ハイウィンドショップ』で売る、って言ってるんですよ。

 

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──あははは! それは明らかな便乗ですね(笑)。椎名さんも過去音源を売りましょう!(笑)

 

椎名:そうですよね?(笑)でも、そうやって過去作品を遡って、商品が増えるほど、改めて聴いてもらえる機会になるし。それはそれですごく良いことだと思っています。

 

永谷:過去音源を販売するだけじゃなくて、1st Live「2NIGHT~DOUBLE or NOTHING~」のDVDは『ハイウィンドショップ』で受注販売しますし、物によって効果的な方法で販売出来るのが、本当にありがたいです。音楽マーケティングに特化した会社さんとやらせてもらうのは、やっぱり面白いですね。

 

椎名:……これさ、ライブDVDのメニューリストに「人生スパイス」が2回入ってるけど、合ってる?

 

永谷:間違ったヴァージョンとやり直しヴァージョンと2回入れますよ(笑)。

 

椎名:間違ったまま入れるの? 面白いなぁ!(笑)でも、そうしないと辻褄合わないもんね。じゃ、本当に全曲収録なんだ。

 

──贅沢ですね。これ、すごく貴重な映像になりますよね。

 

椎名:ですよね? 「椎名慶治と永谷喬夫」を買ってなかった人が、「DVDは買ってみよう」って買って見てくれたら、「椎名慶治と永谷喬夫」の楽曲を好きになってくれたり、それぞれのソロを好きになってくれたりすることもあると思うんですよね。そしたら、その後に改めて、音源を買ってくれてもいいですし。

 

──そうですね。そして、そんな貴重なライブも経て、来年はいよいよSURFACE25周年イヤーが始まります。

 

椎名:そうですね。25周年に向けて、もう作品作りが始まるので。無事、フルアルバムを完成させるまでは、永谷と頭を抱えて、地獄の日々を過ごすんでしょうね。僕の歌詞が今の時代に刺さるものが書けるのか?とか、永谷のアレンジ力で今の時代を反映したものを作れるのか?とか、いろんな課題はありますけど。間違いなく言えるのは、この2人で作ったら「どこを切ってもSURFACEだね」ってものになるということで。そこは自分たちでも全然心配してないし、楽しみにしてほしいなと思っています。

 

──そこでmurketのストアだったり、デジタルも上手く活用して。

 

椎名:間違いないですね。CDやライブを大切にするのはもちろんですけど、+αで『ハイウィンドショップ』だけのアイテムの販売とか、面白いことをやっていきたいですね。

 

永谷:音楽というカテゴリだけじゃなくて、例えばデジタルフォトを使って、スマホで見られる25周年記念のデジタル写真集みたいなものを作るとかも面白いなと思っていて。僕がやりたいのが、デビューしたときの未使用フォトとかがたくさんあるらしくて。そこから25年経った僕たちと比べて見られるとか……。

 

椎名:昔と同じ構図で撮るってこと? しかもデジタルで綺麗に見れちゃうんでしょ? やめてよ、それ!

 

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──でも、それを本にしたら、ものすごい分厚い本になっちゃうけど、デジタルだったら何ページでも問題ないですもんね。

 

椎名:そうですね。それはそうなんですけど、デジタル写真集はちょっと一回考えさせて下さい(笑)。

 

──25周年を目前にしても、ものすごいエネルギッシュですね。

 

椎名:それは解散して、一度活動を止めてるからっていうのがあると思います。25年間、二人でずっとやり続けてきたらそうはいかないと思うんですけど。活動していなかった8年間を取り返したいって気持ちが、二人ともあるんです。もっとお客さんに楽しんでもらいたいとか、もっと「俺たちがいるよ」って見せたいという気持ちだったりとか。SURFACEで動けないなら、「椎名慶治と永谷喬夫」に名義を変えてでも活動したいと思うのは、その熱量があるからだと思います。ま、この熱量でやってたら、30周年を迎える頃にはいろいろとメンドくさくなってると思いますけど(笑)。

 

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──では最後に、これを読んでる人へのメッセージをお願いします。

 

椎名:1st Live「2NIGHT~DOUBLE or NOTHING~」に関しては、意図的に配信での生放送をしないと決めていて。その代わり、しっかりカメラを入れて、映像作品として見せるという形を取ったんです。なぜそうしたかというと、何が起きるか?が自分たちでも未知数のライブだったんですよね。それがライブを終えてみて、自分たちでも「いいライブだったね!」と言えるものになったし、自信を持って見せられる映像作品になったので。映像作品を本当に楽しみにして欲しいですし、出来れば豪華特典が付いた特典付きを購入いただけたらと思います。

 

永谷:僕は今回のライブをやって、「ここからのSURFACEは、二人がこんな感じで進んでいくんじゃないか?」みたいな、すごく良い感触があって。二人ともすごく楽しめたし、不思議な手応えがあったので。これを見て、ここからの活動を見ていただければ、「こうやって繋がっていくんだ!」と、SURFACEの25周年もより楽しめるDVDになっていると思いますので。ぜひDVDをご覧いただいて、来年に控えたSURFACEの25周年に期待して下さい!

 

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文:フジジュン

写真:平野哲郎

 

10/14(金)より『ハイウィンドショップ』にて1st Live「2NIGHT~DOUBLE or NOTHING~」DVDの受注販売開始!

『ハイウィンドショップ』はこちらから

https://highwind.murket.jp/

 

▼椎名慶治と永谷喬夫

2020 年コロナ禍で誕生したプロジェクト!

SURFACE としての活動とは別にファンのみなさんに少しでも音楽を届けようという思いから誕生。