2月17日(水)に1stアルバム『超革命的恋する日常』をリリースする和氣あず未。声優としても大活躍中の彼女だが、2021年1月29日にはアーティストデビュー1周年を迎えており、アーティストとしての活躍も注目されている。そんな彼女に独自インタビューを実施し、アルバムに込めた想いを中心に、彼女のプライベートな一面についても聞いてみた。アルバムと同様、いろいろな角度から和氣あず未を感じてもらえるインタビューとなっているので、アルバムと合わせて読んでほしい。

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自分の声優人生すごいな、どうなっちゃうんだろう?って思ってます(笑)

 

 

ーー2020年1月にアーティストデビューを果たしてから1年経ちました。改めてこの1年を振り返ってみていかがでしたか?

 

1年って本当にあっという間だなって思いました。そもそも、自分でもアーティストデビューをしたことも意外だったし、その意外な中でシングルを3枚も出させていただいて、さらに10曲録りおろしのアルバムも出させていただいて…。自分の声優人生すごいな、どうなっちゃうんだろう?って思ってます(笑)。

 

ーーそんな中リリースされる1stアルバム『超革命的恋する日常』ですが、改めて制作にはどんなお気持ちで臨まれましたか?

 

アルバムをリリースすることはデビューが決まった早めの段階でわかっていたんですが、まさか全部新曲になるとは思っていなくて。シングルもそれぞれ4曲ずつ収録していたんですが、それも4曲とも同じ感じにはしたくなくて、自分の歌い方もそれぞれ変えていたんですよね。でも今回はそれが10曲になって、より歌い方や雰囲気を変えていかなきゃいけないので、そこを意識してレコーディングにも臨ませていただきました。曲も一気に10曲をいただくのではなくて、2曲ずつ収録していったので、「次はどんな曲がくるのかな?」って想像しながら歌うのも楽しかったですね。

 

ーー本作は全体をSide AとSide Bに分けた、コンセプチュアルな作風になっていますね。

 

レーベルのスタッフの方から、アルバムは昔のレコードみたいにしようという話になって、A面はバンドサウンドで、B面はエレクトロニックなサウンドとそれぞれ違うアプローチになりました。聴いている方も今ここで分かれたなってわかるぐらい曲調が違うので、そこがまた面白いなと思います。

 

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ーーではまずアルバム前半のSide Aからお伺いします。こちらはバンドサウンド中心の楽曲たちとなりましたが、ここでのレコーディングはいかがでしたか?

 

Side Aはバンドサウンドなので全体的にお客さんを意識して歌うことが多かったので、もしライブステージで披露したらこうだろうなっていう想像がつきやすかったです。レコーディングのときも自分の頭の中で「今ここはライブ会場なんだ」と思って、とにかく気持ちをぶつけて歌う、ということを意識しました。

 

ーーこれまでのシングルでも聴かれた、和氣さんの声を活かしたキュンとするエモーショナルな印象のアルバム前半ですが、歌う側もそうしたエモーションをぶつけるようなレコーディングになったわけですね。

 

バンドサウンドと言っても「てめえらいくぞー!」っていうのはまだ難しくて(笑)。バンドでもポップでかわいいというのが歌っていて好きなので、特に「恋煩い」や「恋じゃないならなんなんだ」は自分でも歌いやすかったですね。

 

ーーたしかにその2曲やアルバムタイトルにもあるとおり、恋のキュンとした甘酸っぱさを感じさせる楽曲が多いですね。

 

そうですね!私もときめき曲が大好きなので。A面は特にドキドキする曲が多いですね。

 

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ーーそのなかでもSide A最後の「あなたのいない夢」はまたテイストが異なる、少し沈んだ和氣さんの歌唱が聴かれますね。

 

4曲目までは明るい、テンションが高まる曲が多いんですけど、「あなたのいない夢」では沈んでいく感じになりますね。ただ、失恋の歌ではあるんですけどそんなにネガティブなイメージではなくて、ゆったりと心が落ち着くような曲になっていると思います。

 

ーーそうした「あなたのいない夢」の余韻から、Side Bに入ってガラッと世界観が変わり、「キュピデビ」は80’s風味のダンスナンバーですね。

 

「キュピデビ」は私のイメージするエレクトロニックなサウンドですし、歌詞も共感できるなって思っています。特に1サビの「最悪の展開も案外 君となら楽しめちゃいそうかも!? 」というところから、2サビの「最高の展開になっても いつも落とし穴探してしまう 」という、恋愛における気の変わりようみたいなものがリアルに表現されていて、そこも「わかるわかる!」ってなりますね。

あと、このアーティスト活動で初めてラップにも挑戦して、自分の中でも新しい発見ができた曲だと思います。

 

ーーキューピッドとデビルという2面性を感じる内容は、すでに公開されているMVでも和氣さんが扮する天使と悪魔という姿に現れていますね。

 

そうですね、おもしろかわいい映像になっていると思います。最初にジャケット衣装にもあるいつもの和氣あずみで撮らせていただいて、そのあとに天使と悪魔のバージョンを撮ったんですけど、衣装やメイク以外にも、振りや表情でも差を出してみました。天使は柔らかく笑顔多めだったり、デビルはちょっとセクシーな感じにしたりと、ものすごく面白い仕上がりになりましたね。

 

 

和氣あず未 / キュピデビ

 

 

ーーMVでは和氣さんがギターを弾くシーンも多く収められていますね。

 

ギターのシーンはすごく難しくて。昔からほかのライブでもエアギターをやることがあるんですけど、ファンの方からも「エアギター下手ですよね」って言われていて(笑)。今回のMVでもエアギターのシーンがあって、やっぱり苦戦しちゃったんですけど、MV公開したらファンの方から「ギター上手くなったね」って言われたので、うれしかったです(笑)。

 

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ーーSide B収録曲に話を戻すと、こちらはダンサブルなサウンドが続きますが、そのなかで印象的なのが後半の「恋する日常」でした。セリフのようなパートがあるなど、ほかの楽曲とも雰囲気が異なりますね。

 

「恋する日常」は音源をいただいたときから、スタッフさんに「ちょっと怖い感じにしたい」と言われていて。デモの仮歌さんの歌も淡々としてそんなにニュアンスもつけない、透き通るような歌い方だったんです。練習してもどう歌えばいいか悩んでいたんですけど、レコーディングで作編曲していただいた坂部(剛)さんから、「和氣さんならもっとウィスパーな感じでいったほうが怖いかもしれないです」って言われて、初めてウィスパーで歌うことに挑戦しました。

 

ーーたしかに、ここでの和氣さんの消え入るような声音は独特で、少しホラーなテイストもありますね。

 

あと「鬼さんあちらへ 手の鳴るほうへ」という童謡っぽいフレーズも子供っぽく歌ったほうが、歌詞との相乗効果で怖い感じがするかなって。途中のセリフも等身大の女性をイメージして、いろんな女性の感情が入り混じっているものになっています。恋に対する不安というのは誰しも持っているもので、この曲だけでもそういういろんな感情が入っているんじゃないかなって思います。

 

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ーーそして本作の最後を締めくくる「Darling」は、しっとりとしたトラックに和氣さんの落ち着いた歌唱がまた素敵だなと。

 

「Darling」は10曲目に入ることがあらかじめ決まっていたものの、「恋する日常」が不安定な感情を歌った曲だったので、私としても最後どう締めくくられるのかなって思っていたんですが、最後は相思相愛の温かい曲になりました。10曲を通して、恋にもいろんな感情もあったり、いろんな恋愛の仕方があるんだなって思わせてくれる一枚になったと思います。

 

ーー曲ごとに和氣さんのさまざまな声の表情が聴ける、和氣さんがさまざまな主人公を演じているような一枚ですね。

 

私、もともと妄想がすごく好きで、普段から曲をひとつのストーリーとして妄想するんですよ。レコーディングのときも今日は「Darling」だからこのストーリーでいこうとか、また別のレコーディングでは恋違ったストーリーで…。とか、いろんな妄想をするので、同じアルバムですが、曲ごとにまったく別の作品を読んでいるような感覚でした。

 

ーーそんな本作の初回限定盤では、これまで発表したMVとリリックビデオが収録されています。これらの映像からも和氣さんのアーティストの歴史を振り返ることができますね。

 

それぞれ映像のアプローチも違いますしね。いちばん最初のMVが1stシングルの「ふわっと」になるんですけど、「ふわっと」のときはMVに慣れてなさすぎて、とにかく初々しいです(笑)。「キュピデビ」ではこう動いて、とか、こういう振り付けがあって…とか落ち着いてできたんですけど、「ふわっと」のときは頭の中で「どうしようどうしよう!」って考えながらの映像だったので、そういうところもぜひ観比べてみていただきたいですね。

 

 

和氣あず未 / ふわっと

 

 

ーーそのなかで、和氣さんがいちばん印象に残っているMVは?

 

どれも印象に残っているなあ…。でも個人的には「シトラス」かな?この曲も1stシングルからの曲だったんですけど、私のあず未という名前は、長野県の安曇野という土地からとっていて、「シトラス」の収録も安曇野で撮ったんですよ。

 

 

和氣あず未 / シトラス

 

 

ーー改めて、安曇野での収録はいかがでしたか?

 

私も小さいときに一回行ったきりだったので、撮影はすごくエモかったです(笑)。私の名前がお仕事に繋がるというのは、声優のお仕事だけだったらやれなかったことだと思うので、アーティストデビューをして、ソロ活動でこういう経験ができたのはすごくうれしかったです。

 

 

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