(左から THE SIXTH LIEメンバー・ Vo.Arata、Dr.Ray)

 

国内外をボーダレスに活動する4人組ロックバンド・THE SIXTH LIEは、TVアニメ『ゴールデンカムイ』第一期エンディングテーマ「Hibana」でメジャーデビュー。その圧倒的なライブパフォーマンスやバンドとしてのクオリティーから、注目を集め続けている。

現在、CDデビュー6周年イヤーを記念したライブツアー『THE SIXTH LIE 6th Anniversary LIVE「6 Games」』を開催中の彼らは、初となるNFTを販売(https://dreamline.murket.jp/)。ライブツアー中のステージショットからセレクトした初のデジタルライブフォトブックやバックステージ動画が見られるといった特典もある、盛りだくさんのNFTが完成。

今回、レコチョクが販売基盤をサポートしたつながりで「レコログ」ではTHE SIXTH LIEのメンバー・ArataとRayにインタビューを行い、今回のNFT販売についてはもちろん、最近の活動についてや、これまでの活動を振り返って思うことなど、幅広く話を聞いた。ここでしか見られない撮りおろし写真と合わせて、是非最後までチェックしてほしい。

 

 

みなさんを驚かせるような新曲を作り上げていきたいと思っているので、楽しみにしていて下さい

 

──デビュー6周年イヤーを記念して、初のNFTをリリースしたTHE SIXTH LIE。現在、6周年を記念した自主企画ライブ『6Games』も開催中です。6周年を祝うというのは、やはりバンド名にもかかっているんですか?

 

Arata:そうですね。他のアーティストさんだと、5年とか10年で節目を打っていくんだと思うんですけど。6のつくバンドなんで、6周年を祝わせてもらってます。

 

──5周年の去年はコロナ禍で、あまりお祝いムードという感じでもなかったですしね。

 

Ray:そうですね。もともと、2019年に東名阪ツアーをやる予定だったんですけど、全部なくなっちゃって。それからもライブがやれない状況が続いて。

 

Arata:今年になってようやく、お客さんが積極的に足を運んでくれるようになって。東京でのワンマンは、過去最高の動員数で迎えることが出来たんです。

 

Ray:そう。『6Games』を続けてきた甲斐があったなと思えましたね。

 

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──3月から対バン形式で4本、ストリーミングライブや札幌での番外編もあってという『6Games』シリーズをやってみての感想を教えてください。

 

Arata:「思い切ったことをやりたい」ということでメンバーと話し合って、「いろんな形でのライブを積み重ねて、ワンマンに着地させよう」という1年間通しての目標だったんですけど。3月は仲の良いLenny code fictionと一緒にやって、コロナ禍で悶々とした想いを一緒にぶつけることが出来ました。「同じ境遇で、苦しいことも楽しいことも一緒に乗り越えられるね」って分かち合えて、非常に良いスタートが切れて。

 

Ray:そこから4回の対バンイベントは全部、shibuya eggmanでやらせてもらいました。同じ会場でやることで、いい意味でルーティーン化されて、回を重ねるごとに良いパフォーマンスが出来るようになっているのが分かったし、すごく成長出来たと思いますね。その集大成がワンマンだと思うので、それをたくさんの人に見てもらえたのも嬉しかったです。

 

──成長ってところでは、6年前と比べた時のバンドの成長はどんなところに感じます?

 

Arata:ありすぎて言い切れないんですけど(笑)。個人的には一番苦手だったのが、人前で話すことで、MCが本当に苦手だったんです。でも、6年間でいろんな経験をさせていただいて、ようやく人前で喋れるようになってきました。歌に関しては、僕らの楽曲って音域高めで、僕が一番美味しく歌える音域のちょっと上って感じなので。最初はすごく音を取りづらかったし、悩まされたんですけど。回数を重ねるうちにレンジが広がって、すごく成長出来ていると思います。

 

Ray:Arataは昔、ちょっと言われるがままのところがあって。曲を作っているReijiに「このキーで良い?」って言われると、「うん、分かった」って何でもOKするから。歌ってみて、「ヤバイ、高い!」みたいなことがけっこうあったんです(笑)。最近は曲を作る時から、意見を出し合って作れるようになったので、その辺も成長だと思います。

 

──1stフルアルバム『Perfect Lies』を改めて聴かせてもらって、Arataさんは音域の広さもあるけど、楽曲ごとにすごくいろんな表情を見せてくれて。表情が豊かですよね。

 

Arata:ありがとうございます。『Perfect Lies』の歌詞は主にRayが書いてくれたんですけど。曲ごとに歌詞をしっかり自分の中に落とし込んで、内容に沿った情景を思い浮かべながら、繊細な部分や勢いあるサビをしっかり表現出来るように意識して歌っています。表現を広げるために、いろんな人の曲を聴いているし、音楽だけではない私生活の中、友達と話している中でも気づかされることが多いです。直近では、音楽劇『ジェイド・バイン』で、人生初の舞台を経験させていただいて。舞台の役者さんが一つ一つの台詞を十人十色に表現するのを見て「答えってひとつじゃないんだな」と思わされたり。そういったところから、ヒントをもらったりしています。

 

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──バンド以外のところからもヒントをもらって、ボーカルに反映出来ていると。そういう風な意識になれたら、歌の表現も変わってきました?

 

Arata:だいぶ変わりました。バンドマンである前に、人なんだなってことに気づいて。人に届ける歌を歌うなら、“同じ立ち位置から歌う”ことが大事だなと思いましたね。

 

Ray:Arataは昔、こんなに話さなかったですからね(笑)。こんな主体的に話せるようになったのは、かなりの成長ですね。僕らのバンドってReijiが曲を書いたり、僕が歌詞を書いたりして、Arataが歌うって感じなんですが。Arataが歌でそれをしっかり表現するってところまで、到達しているなって感じますね。最近はReijiが歌詞を書いたりもしているんですけど、Arataの等身大を歌詞に書いたり、そういった変化もあります。

 

──Rayさんはご自身の変化や進化はどう感じられていますか?

 

Ray:このバンドを始めた頃は「絶対にこれをやった方がいい」って、バンドとして正しいと思うことが自分の中に強くあって。それを押し進めようと必死になっていたんですが、6年間やっている中でそれぞれが表現したいことを活かすことや、尊重することもすごく大事だなと思って。バンドの中でメンバーのやりたいことがそれぞれ違うので、それが良い形で合わさったバンドになればいいなと考えるようになりました。

例えば、Ryuseiはプレイヤー型のミュージシャンで「ライブで輝きたい」というのが強くあるので、ライブを引っ張ってくれたり、それぞれが長所を伸ばして、役割分担が明確化されてきたと思います。

 

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──なるほど。そして6周年イヤーを記念した、初のNFT販売について。まず、初めてNFT販売をするという話を聞いたときの感想を教えてください。

 

Ray:NFTって、デジタルアーティストが絵画や作品を販売するイメージだったので、バンドがやるって聞いたことなかったし。「NFTって何?」って疑問を持つファンもいるだろうなと思ったんですが。THE SIXTH LIEって、これまでも音楽性とかも様々な挑戦をして、アップデートしてきたバンドなので。他のバンドに先駆けてNFTをやってみるっていうのが、僕らっぽくて良いなと思いました。

 

Arata:僕はまさに「NFTって何?」ってところから始まって、打ち合わせを重ねて、ある程度理解した感じなんですが(笑)。購入者特典のライブフォトブックは、写真もインタビューもすごくボリュームのある内容の濃いものになっていて。僕もお金を出して購入したいなと思えるものになりました。

 

──これまで、NFTを利用した経験はありますか?

 

Ray:僕はNFTでアート作品を販売をしたことがあって。先日、渋谷で「昭和百年展」というのをやっていて、僕らのバンドのMVとかを展示したんですけど。展示に絡めたNFT作品の販売をやって、CG作品を出展しました。その時はビックリするくらいの値段で落札されて、「そういうコレクターもいるんだ」と驚きましたね。

NFTって、自分だけの所有権を手にするみたいなものなので。バンドのファンに例えるなら、チケットのA-1みたいな、若い番号をみんな欲しがったりするじゃないですか。 それにバックステージパスが付いてくるみたいな話なのかなと思っていて。なので、今回のNFTも気軽に購入してもらえればと思います。

あと例えるとするならば、僕らが初期の頃に手焼きで作った、いまは買えないCDがあるんですけど。ナンバリングされたそのCDを所有しているみたいな、そんな感じに近いかもしれないですね。NFTっていうのは、自分の所有を証明してくれるものなので、点数が決まったグッズのようなものだと思っていただければ良いかと思います。

 

──なるほど、分かりやすいです! NFTがこれまでは暗号資産でないと買えなかったのが、レコチョクのプラットフォームを利用すると日本円で買えます。より、身近なものになって来ていますよね。

 

Ray:そうですね。僕が作品を売った時は、仮想通貨での支払いだったので「ファンの人が買えないだろうな」と思ったんですけど。今回のNFT販売は日本円で買えるので、初めてのNFT体験にもぴったりだと思います。

 

──そして、NFTを購入してくれた方には、ライブフォトブックとバックステージ動画が特典として付いてきます。

 

Ray:ライブフォトブックは『6Games』のライブ写真と、メンバーの振り返りインタビューが載っているんですが。メンバーのインタビューを読むと、意外なところが想い出に残っていたりして。そういうところが見どころだと思います。ずっとフォトブックって作ってみたかったんですけど、こういう形で初めて作ることが出来て嬉しいです。

 

Arata:ライブフォトも全部の公演で撮った写真から、キマった写真を厳選して。すごくカッコいい写真集になったので、ぜひ見てほしいです。

 

Ray:バックステージ動画はワンマンの日に撮影しました。普段から「よっしゃ、頑張ろうぜ!」って雰囲気のバンドではないんですが、ライブ前の独特な緊張感があったり、バンドマンらしい感じが見られると思うんで、是非そういった面も楽しんで下さい。

 

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──今後、NFTを使ってやってみたいことってありますか?

 

Ray:いままでTHE SIXTH LIEで作った、カレンダーやCDのブックレットに使ったアートワークとか、グラフィック系の作品がいっぱいあって。そういうのをNFTで販売しても面白いかな? と思っています。もともと、僕はそういったことがやりたくて、バンドをやっているところもあって。「Reijiは曲書けるから、俺はMVとかやるよ」って、バンドを始めたので。NFTを利用して、面白いことが出来たらいいなと思っています。

 

──そして、個人のお話というところで、Arataさんはさっきも話に出た音楽劇『ジェイド・バイン』に出演して、ステム・アンバー役で舞台初出演。この経験で感じたこと、アーティスト活動に活かしたいことはありますか?

 

Arata:本当に「学ぶことが多かったな」というのが、初めての舞台を経験しての感想で。ステム・アンバーという役柄を掘り下げて、どうしたらよりカッコ良く見えるか?っていうところにフォーカスして演じて。それをバンドに置き換えた時、「ただ一生懸命やろう」って気持ちが強くて、技術的なところを掘り下げられてなかったんじゃないかと思ったんです。ステム・アンバーを理解しようと思ったように、杉本新をより掘り下げて理解して、カッコ良く魅せられるようにしようと思って。最近はSNSも頑張ってやるようにしてるんですけど(笑)。自分をもっと理解して、魅せていきたいと思うようになれました。

 

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──それはすごく大きな収穫であり、大きな気づきだったかも知れないですね。

 

Arata:あとは舞台を実際にやってみたら、めちゃくちゃ楽しくて。やる前は台詞を覚えるのも、ダンスを踊るのも、本当に出来るのかな?と思って、苦手意識の塊だったんですけど。実際にやってみたら、楽しさ以外なくて。同じように、まだ経験していないことで、頭でブレーキをかけてるような事柄っていっぱいあるんだろうなと思って。これからはどんなことも苦手意識を持たず、挑戦していきたいなと思いました。

 

──では、THE SIXTH LIEの2022年について。今年はどんな年になりましたか?

 

Arata:『6Games』でまたお客さんが集まってきてくれて、最終的には過去最高の動員でワンマンが出来たってことがバンドにとっては一番大きなことで。僕らも下を見てないで、上を目指していきたいなと思えた1年でした。そして、やってきたことが間違いじゃなかったとすごく強く感じたので、この経験を活かして、2023年はさらに良いライブをやっていきたいし、新しい楽曲もいろいろストックしているので。それをお披露目して、また新天地に飛び込みたいです。

 

Ray:ワンマンって形では、2020年の1月にやったライブが最後で、3年近く出来ていなかったんですが。やっぱりワンマンって、バンドにとって特別な感情で迎えられるライブで。当たり前ですけど自分たちのお客さんしかいなくて、成功するか失敗するかも全部、自分たち次第で。3年前とかにワンマンをやっていた頃は、お客さんが全然入らない夢を見て、すごく不安になったりしたんですけど、そういうのも含めて、個人的にはすごくやりがいがあって大好きなので。あの感じが年末になって戻ってきたのが、本当に嬉しかったです。

 

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──2023年は、早々からキックオフワンマンも予定していますが。どんな内容になるか、すでに決まっていますか?

 

Ray:年末のワンマンとは色を変えて、いままで溜めていた新曲たちのお披露目会にしたいと思っています。年末のワンマンでひとつ、2022年の集大成が出来たので。キックオフワンマンからは、新しいページを開いていこうと思っています。

 

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──2023年の良いスタートになりそうですね! では、最後にファンのみなさんへのメッセージをお願いします。

 

Ray:NFTって聞き馴染みない人もいるかも知れませんが、THE SIXTH LIEの新しいステージとして、NFTにチャレンジしたという気持ちも込みでぜひチェックして、応援していただければと思います。

 

Arata:コロナを経験して、活動出来ない時期が続いたんですが。それでも新曲に期待してくれていたり、ライブを待ってくれているファンの方がいてくれたおかげで、僕らは活動が出来ていると思うので、本当に感謝しています。そして、その感謝の気持ちは新曲とか、ライブをやっていくといった活動の中で伝えていきたいと思っているので。みなさんと会える機会も増えていくと思うし、みなさんを驚かせるような新曲を作り上げていきたいと思っているので、楽しみにしていて下さい。

 

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文:フジジュン

写真:平野哲郎

ヘアメイク:GLEAM Inc.

 

▼THE SIXTH LIE、6周年イヤーを記念して初のNFTをリリース!

NFT購入者限定で、後日、「デジタルライブフォトブック」をダウンロードできる他、ライブのバックステージ動画も見られます!

詳細はこちら

https://dreamline.murket.jp/

 

▼LIVE

2022 年 12 月 27 日(火)
ONE MAN LIVE「6 Games -final-」
開場 18:15/開演 19:00
会場:心斎橋 CLAPPER

一般:https://eplus.jp/sf/detail/3746870001
学割:https://tiget.net/events/210973

2023 年 2 月 5 日(日)
ONE MAN LIVE2023「0VERTURE」
開場 11:30/開演 12:00
会場:shibuya eggman

 

  • THE SIXTH LIE

    THE SIXTH LIE

    国内外をボーダレスに活動する4人組ロックバンド。
    2016年に世界的ロックフェス「KNOT FEST JAPAN 2016(ノットフェス)」にO.Aとして出演。
    その後、各国のJAPAN EXPOやロンドンのHyper Japan等に出演し、2018年よりTVアニメのタイアップソングを複数担当。
    活動の幅を広げている。