透明感のあるハイトーンボイスを武器に、注目を集めるバンド・postmanが8月24日(水)から夏の 3 部作シングルリリースを実施、9月21日(水)にその最後を締めくくる第三部「Hazy Daisy」をリリースした。

そこで今回、レコログではpostmanにインタビューを行い、彼らの結成のきっかけや音楽ルーツから今回の作品まで、話を聞いた。さらに、今回の作品にちなんだプレイリストをメンバーが特別に作ってくれたので、是非作品やインタビューと合わせて楽しんでほしい。

 

 

僕らの音楽が隣にいることで、その瞬間が少し素敵なものになればなと思って毎日曲を作っています

 

──バンド名の由来と結成のきっかけを教えてください。

 

寺本颯輝(Vo.&Gt.):The Beatles、カーペンターズなどがカバーされている「Please Mr. Postman」を聴き、郵便屋さんを英語でpostmanと呼ぶことを知り、“音楽を配達するミュージシャン”にぴったりだと思ったのでつけました。

小学5年生の頃、親の影響でギターを始めたときに地元の少年野球チームの友達を誘って結成しました。兼本はその頃からのメンバーで、野球チームではキャプテンをやっていました。

 

──では、postmanの音楽を一言で表すと?その理由を教えてください。

 

寺本:「色彩」。色やその日の天気や、なるべく情景が目に見えるような言葉と音を意識しています。

 

──皆さんで他己紹介をお願いします。

 

寺本:兼本は物静かでクールなように見えて、内に潜む野心やこだわりや思想は人一倍あり、ギターを持つと人が変わるようです。

 

兼本恵太朗(Gt.):浅井はふわふわしています。まるで雲や霧のように掴みどころがないようにも感じます。ふわふわした中を手でかき分けていくと、鉄のように硬く折れない意志に急にぶつかります。そんな人です。

 

浅井洸亮(Ba.):いわたんばりんはしっかり者ですね。自分にないものをけっこう持っている気がしていて、密かに羨んでいます。割とオタク気質なところは似てるかも?

 

いわたんばりん(Dr.):寺本はカッコ良くて独特な雰囲気を持っているように見られがちです。それはそれで間違いないのですが、それ以上にお茶目でボケたがり。そしていろんな物事に対して真摯な男です。

 

──皆さんが音楽を始めたきっかけや影響を受けた楽曲やアーティストを教えてください。

 

寺本:THE YELLOW MONKEY、RADWIMPS、山下達郎、The Beatlesです。

 

兼本:物心つく前から車でながれていたのはThe Beatles、 大瀧詠一、角松敏生で少なからず影響はあるのかなと思っています。自分で好きになって聴くようになったのはRADWIMPSです。

 

浅井:ルーツは圧倒的にAquaTimezです。影響を受けたアーティストはストレイテナー、それでも世界が続くなら、the cabs 、Gotye、Gazelle Twin、Bon Iverなどなどです。

 

いわたんばりん:最初に音楽をやりたいと思ったきっかけは和太鼓です。幼稚園の先生が和太鼓の指導者で、楽しそうに太鼓を叩く姿を見て興味を持ちました。バンドにハマるきっかけはRADWIMPSとandymori。どれが欠けても今の自分はいないと思います。

 

──postmanはTOWER CLOUDから楽曲配信されていますが、TOWER CLOUDを利用したきっかけを教えてください。

 

いわたんばりん:2022年から自主で活動を始めた自分達に「良かったらサポートしたい」という声をかけて頂いたのがきっかけです。

 

──TOWER CLOUDを利用して嬉しかったことなどがありましたら教えてください。

 

いわたんばりん:まだまだ利用を始めたばかりですが、やっぱり活動のサポートをしてくれるところですね。2枚のシングルを自主で発表したのですが、その時より多くの人に届いている実感があります。一緒に応援してくれる人がいることはすごく心強いです。

 

──8月24日(水)より夏の 3 部作シングル 連続リリースを開始されました。このような取り組みをしようとなったきっかけを教えてください。

 

寺本:2022年から以前までお世話になっていた事務所を離れ、自分達であれやこれやと考えていかなければならない状況を楽しむため、良い曲が出来たらすぐリリースしよう!というメンバーの意向です。なので、今回曲が生まれてからリリースまでの期間がpostman史上最短となりました。それゆえに、楽曲が今まで以上にみずみずしく、イキイキしてる気がしないでもないです。

 

──架空の女性の名前からつけられた postman 初のコンセプチュアルなラブストーリー三曲になっていますが、テーマはどのようにして決定していったのでしょうか?

 

寺本:今までは個人的に、ある恋愛についての曲を書くことに抵抗があり、あまり書いてこなかったのですが、コロナ禍でライブが思うように出来なくなり、とにかく曲を作るしかなかったとき、試しに何かになりきり、さまざまな視点で歌詞を書いていたら「Kitty」が出来上がりました。

自信なさげにメンバーの皆に聴いてもらったのですが、とても反応がよかったので、まんまと良い気持ちになってしまい、「ちょっくらラブソング書いてみますか!」と息巻いた結果です。

 

──それぞれ、どんな楽曲に仕上がりましたでしょうか?1曲ずつご紹介いただけますと幸いです。まず、第一部の「Kitty」から。

 

寺本: “こんな夜に限って君が愛おしくて”という一節は、泊まり込みのレコーディング中に愛猫である「ごま」を想って書いたものです。このフレーズからラブソングにしてしまおうと作り始めたので、全て「ごま」のお陰かもしれません。

 

兼本:サウンドのコンセプトが「北欧の宅録少女が作った曲」というのがあったので、わざとチープめに作ったりと、シンプルながらもこだわりが詰まった作品になっていると思います。アルペジオの透明感とその裏で鳴っているキラキラしたサウンドが、聴いた人の”こんな夜”のイメージとリンクしたら良いなと思いながら作りました。

 

♪postman – Kitty (Official Music Video)

 

 

──第二部「ミス・ブルームーン」はいかがでしょうか?

 

寺本:僕のものすごく個人的な恋愛においての考えを詞にしたので、非常に女々しいです。初めはもっとポップだったのですが、気付けば女々しくて無骨で不器用な男の子の曲になっていました。

 

兼本:海外のオールディーズミュージックと日本の歌謡曲を合わせたような曲になっていると思います。サウンドは荒々しいですが、メロディーは聴きやすく、良いバランスに落とし込めたラブソングになりました。

 

「ミス・ブルームーン」ジャケット写真

 

──第三部は「Hazy Daisy」。

 

寺本:映画化もされているアメリカの小説のF・スコット・フィッツジェラルド「グレート・ギャツビー」から着想を得て、書き出したラブソングです。純粋で素朴さを感じる愛は心を揺さぶるものがあり、そして自分自身そうでいたいと思っているので、これを機に言葉にしてみました。メンバーの皆もその清らかな聖なる雰囲気を穢さないようなサウンドメイキングを心掛けてくれました。

 

兼本:「Hazy Daisy」は、いちばん苦労した曲でした。が、やりたいこともいちばん出来た曲だと思います。曲中での振り幅が大きく、物語を撮っているかのように次々と展開していく曲になっているので、細部まで楽しんで頂ける作品になったのではないかと思います。

 

postman_j3

「Hazy Daisy」ジャケット写真

 

──レコーディング時のエピソードなどがありましたら教えてください。

 

浅井:「ミス・ブルームーン」のレコーディングが個人的にけっこう過酷でしたね。テンポも相まってかこの曲の奏法はとっても疲れるので、何度も弾くうちに腕がパンパンに。筋トレしなきゃなって思いました。

 

いわたんばりん:実は3月に初めてドラムセットを買いまして、今回のレコーディングがそのドラムセットの初舞台でした。実際録ってみるまでどんな音がするか不安で、撮ってみたらすごくいい音だったので安心した記憶があります。「ミス・ブルームーン」という曲では、寺本に「タンバリン叩いて!」と急に振られ、即興で叩きましたが、結果的にいい味になっているのも見どころですね。

 

──歌唱・演奏する際に意識されたことを教えてください。

 

寺本:どの曲も女々しい男の歌なので、カッコつけすぎず自然体でいようと徹底しました。

 

浅井:楽器に関して言うと、それぞれの曲でキャラクターが全く異なるので、曲調に寄り添って出す音のイメージや強弱を変えることなんかを1番に意識して演奏しました。

 

──浅井さんが加入されてから約半年になります。変化を感じることはありますか?

 

寺本:浅井くんが以前所属していたバンドで何度もご一緒していたし、歳もほぼ同い年でよく一緒にお酒を飲んだりもしていたので、お互い何も気負うことがなく自然に溶け込みました。

浅井くんは、やりたいことや、音楽に対するこだわりがちゃんとあるのに、今までそれを発揮出来る環境にいられなかったんじゃないかと僕は思うので、postmanで思う存分発揮して、完遂して欲しいなと思います。

 

兼本:浅井くんが加入してから出来ることの幅が圧倒的に広がりました。機材の知識もそうですし、音楽の理論的なことやサウンドのアプローチなど、全てと言っても過言ではないくらいに変化は起こっていると思います。メンバー間でも今まで以上に理性的な話し合いも多くなったし、バンドのスケジュールも計画性が増したと思います。

 

──9月10日(土)には一日限定での”ダイニングバー”イベント「Dining Bar -postman」を開催されます。皆さんの地元・名古屋でのイベントですが、どんなイベントにされたいですか?(※取材時は開催前)

 

いわたんばりん:もともと、ぼくが好きな服のブランドを取り扱っている場所として、よくお邪魔していた「ROOMCRIM」という場所で、前々から何か一緒にできたら良いですね、という話はしていたのですが、今回アコースティックのライブ映像をこちらで撮らせて頂くことになりました。そして、その公開記念イベントのような形で始まった今回の企画、という経緯があるのですが、好評ならば第二弾も開催する可能性もあるので、是非来て頂けたら嬉しいです。ライブハウスではなかなか忙しなくてお喋りできないので、ゆっくりお喋り出来たら良いな、なんて思っています。

 

浅井:僕が考案したカクテルを当日出す予定です。行きはふらっと気軽に来てもらって、帰りはふらふらふら〜っと千鳥足で帰ってもらえれば嬉しい限りですね。

 

──では、皆さんがこれから挑戦してみたいことを教えて下さい。

 

寺本:2,3年前から言っていますが、バンジーです。早くやれ、って感じですよね。

 

浅井:トラックメイクですかね。postmanに誘われた頃、端くれDTMerとしていろいろ勉強していたので、その経験を活かしてpostmanの楽曲にエッセンスを取り入れられたら面白いかなって密かに企んでいます。

 

──今回、オリジナルプレイリストを作成いただきました。プレイリストテーマや楽曲のセレクト理由などを教えてください。

 

いわたんばりん:今回発表した夏の 3 部作シングルは、どれも曲調は違うけれど、夏の終わりを感じさせる曲です。こんなに曲は違うのに、なぜどれも夏の終わりを感じさせるのだろうか?じゃあぼくらにとって、夏の終わりってなんなんだろう?そんなことを考えて、メンバー4人でそれぞれ自分の思う夏の終わりの曲を出し合いました。ジャンルもそれぞれでまとまりがないように感じますが、どこか奥の方で繋がっている。そんな不思議な感覚を是非味わっていただけると嬉しいです。

 

──ありがとうございました。最後に、応援してくれる方へのメッセージをお願いします。

 

寺本:誰かのための音楽を作るというのは、おこがましい考えなのかもしれませんが、眠れない夜や、毎日に色がないなって思った時や壁にぶち当たってしまった時に、僕らの音楽が隣にいることで、その瞬間が少し素敵なものになればなと思って毎日曲を作っています。

 

兼本:自分の好きな曲を作ることができればそれでいいという考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、少なからず僕は聴いてくださる方がいるから今もバンドを続けているし、続ける意味になっています。今のpostmanが歩み続けているのは皆さんのおかげです。本当にありがとう。皆さんの明日が今日よりも良い日でありますように。これからもどうぞよろしくです。

 

浅井:音楽とメンバーとたくさん向き合っていつの間にか約半年経ちました。まだまだ未熟者ですが、postmanのベーシスト・浅井洸亮としてメンバーと切磋琢磨していけたら良いなと思っています。見守ってもらえると嬉しいです。

 

いわたんばりん:いつも応援してくれて本当にありがとうございます!とにかく最近は応援してくれる人がいないと何も出来ないということを実感していて、ぼくらに出来ることは音楽でその気持ちに応えることだけなので。これからも精一杯届けられるようにしますので、是非見ていて頂けると嬉しいなと思います。

 

文:レコログ編集部

 

▼postmanの楽曲はこちらから

レコチョク:https://recochoku.jp/artist/2002178721/

dヒッツ:https://dhits.docomo.ne.jp/artist/2002178721

TOWER RECORDS MUSIC:https://music.tower.jp/artist/detail/2002178721

 

▼postmanが作ったプレイリスト「postmanの夏の終わりに聴きたい曲」はこちらから

TOWER RECORDS MUSIC:https://music.tower.jp/playlist/detail/2000134604

dヒッツ:https://dhits.docomo.ne.jp/program/10040933

  • postman

    postman

    透明感のあるハイトーンボイスを武器に躍進を続ける名古屋発の4 ピースロックバンド。
    地元の少年野球チームで結成、名古屋を拠点とし、「届ける」をコンセプトに活動中。 寺本(Vo.Gt)が奏でるキャッチーなメロディと特徴的な歌声から創造される世界観を武器に、同年代を中心に厚い指示を集めている。
    2020 年 7 月には 1st full albam「HOPEFUL APPLE」をリリース。東名阪でワンマンツアーを行う。
    2022 年 3 月に Ba. 浅井洸亮が加入。新体制でのプロジェクトとして「studio Throbbing」を立ち上げる等、精力的に活動中。
    名古屋のライブハウスシーンで最も成長が期待されているバンドである。
    始動後から注目を集め、Zepp や QUATTRO などで行われたイベントに出演や、筆頭の若手アーティストが集うサーキットイベント等にも多数出演してきた、2022 年も SAKAE SP-RING .TOKYO CALLING などに出演する。