日本最古のNFTアイドル「POiNT(ポイント)」が、レコチョクのワンストップECソリューション「murket(ミューケット)」を採用して開設した公式ネットショップ「POiNT SHOP」にて、NFT「POiNTを一緒に応援しよう~日本最古のNFTアイドルの歩み~」を販売開始(https://point-ballet.murket.jp/)。二人の未公開写真100枚以上を公開、メタバースコミュニティ「ReCone(リコーン)」との連携など、アーティストとファンの想いが繋がるNFTとなっている。そして、「NFTが難しくてよくわからない人のためにも、日本円で購入することができるNFTを発売したい」というPOiNTの希望も実現。今回、レコチョクの独自基盤を利用した本NFTの発行から販売までサポートするレコチョク「次世代ビジネス推進部」のスタッフとPOiNTとの対談が実現。NFTはもちろん、Web3で広がるエンタテインメントの未来について語ってもらった。
POiNTのNFTを手に入れて良かったなと思えるような活動を、これからも続けていきたいなと思っています
──クラシックバレエを日本中に広めたいという想いからバレエヴォーカルユニットとして活動されているPOiNTのお二人ですが、活動を通して成長したことや変化したことはありますか?
MOE:バレエは声を発しないので、POiNTとして活動するまでは一切歌ったことがなかったんですけど、バレエを広めるにあたって歌や言葉で説明した方がわかりやすいと思って、歌も歌った方がいいなと思って歌い始めたんです。今では、それがすごく楽しくて・・・。
ARISA:以前はカラオケにも行かなかったのですが、普通に行くぐらい歌うことが好きになりました。
MOE:歌が苦手から好きに変わった。それは私たちの中ではかなりの変化だったと思います。
──指先から爪先まで、身体を使っての表現力はバレエですでに備わっているので、歌と合わさると無敵ですね。
ARISA:バレエの中に、身振り手振りでお芝居をするマイムというのがあるんですけど、ステージに立つと10倍ぐらいのイメージで動いたり表現したりしないと伝わらないんです。身体全体を使った表現、指先から爪先から全部意識をする、ということは昔からやっているので。
MOE:自己紹介の時に私たちがやるポーズ(右手の甲を左の頬に触れ、そのまま反対の頬までなぞるような動き)があって。
ARISA:それはバレエのマイムで“美しい”という意味なんですよ。ファンのみなさんからよく「アイーンってやってるよね」って言われたりするんですけど(笑)、一つ、バレエでは“美しい”っていう意味なんだっていうことを知ってもらえるじゃないですか。そういうふうに少しでも興味をもってもらえたらいいなと思ってやっています。
──確かに一つバレエの知識を知ることができました。ところで、お二人は2020年頃からNFTを取り入れた活動も始められていますが、きっかけを教えてください。
ARISA:コロナの影響で、ずっと行っていた有観客のイベントができなくなったことがきっかけです。スタッフに勧められて、バーチャル空間上でイベントができる「cluster(クラスター)」というアプリを使って、アバターを踊らせたりするようなライブ配信をしてみたんです。だけどやっぱりバーチャル空間上だと、対面とは違う距離感みたいなものがどうしてもあって、ファンの皆さんとの距離を何かで繋げられないかなというと話している時に、「NFTっていうものがあるよ」って教えてもらって。じゃあ1回そのNFTを発行してみようってなったんです。
MOE:そのclusterの中のワールドという会場で、例えばライブをやるとしたらタオルとか、一緒に写真が撮れるフォトスポットとか、そういうアイテムを作ってくれたクリエイターさんにNFTをプレゼントすることを始めたのが最初です。プレゼントから始まって、いつかファンの方と繋がれるものができればいいなと思っていました。
ARISA:それからはいろいろなNFTを発行しました。クリスマスイベントをやった時には、クリスマスのプレゼントとして、ライブに来たことの証明になるNFTを発行したり、アートのNFTや、「クリプトスペルズ」というカードゲームとコラボしたNFTを出したり。
──コロナ禍で、ライブ配信などアーティストとファンを繋ぐネットでの活動が一気に進化しましたが、お二人はその最先端をいかれていますね。
ARISA:私たちのライブ映像やVJをやってくださっていた方がすごく詳しくて、いろいろとアドバイスしていただいたんです。最初は私たちも何をしているのかもわからないままやっていたんですけど、2年ぐらいいろいろな方から話を聞いて、ようやく人に説明することもできるようになりました(笑)。
MOE:最初の頃はNFTがあまり広まっていなかったから、ネットで検索しても難しい言葉が並べられているぐらいで、私自身も全然腑に落ちなくて。自分でNFTをMint(ミント、NFTを発行すること)しているので、わかるのはわかるんですが、どうやって人に伝えたらいいのかがよくわからなくて、けっこう苦戦しました。
ARISA:ファンの方も全然ついてこれなくて。「まず何を入れたらいいんですか?」って。ついてきてくださっている方もいるんですけど、脱落されることもありますね(笑)。
──そういう経緯もあって、今回レコチョクの基盤を使った日本円で決済できるNFTを発行するということになったのでしょうか。
ARISA:本当にそうなんです。お待たせしました!って感じです(笑)。
──そのNFT「POiNTを一緒に応援しよう〜日本最古のNFTアイドルの歩み〜」の企画内容を教えてください。
MOE:まず、私たちの幼少期から今までの未公開写真を100枚以上見ることができて、“日本最古のNFTアイドル”としての歩みみたいなものをファンの方に見せられたらいいなと思っています。けっこうヤバめな写真もいっぱい入っています(笑)。
ARISA:むしろそういう写真を選んだよね(笑)。SNSに出せなかったけど公開したかった写真とかをとりあえず100枚ぐらい。NFTなので、今後も写真を更新していけたらいいなと思っています。付加価値をつけていくということもNFTの一つの魅力だと思っているので、毎月このNFTの所有者(ホルダー)の方たちとZoomオフ会みたいなことができたらいいなと思っていて。月一回、毎月14日に開催する予定です。
MOE:ARISAちゃんの誕生日が25日、私の誕生日が3日で、その真ん中が14日なので、毎月14日の“真ん中バースデー”に何かできたらいいなと。そこで今後のPOiNTとの作戦会議とか、ファンの方とのコミュニケーションが取れたらいいなって思っています。
ARISA:あと「ReCone」(リコ―ン)っていうメタバースコミュニティを、できた当初から使っていて、それがファンクラブ的なものになっています。NFTの所有者の方は、「ReCone」と連携すると、私たちのブログが見れたり、ライブ配信も見てもらえます。
MOE:盛りだくさんだよね。NFTを持っている方には、今後、有観客ライブのチケットを先行で買えるようなこともできたらいいなと思っています。
──レコチョクの「次世代ビジネス推進部」のみなさんは、今回POiNTさんと一緒にNFTを制作するにあたって、どんな印象を受けましたか?
小南勇介:僕はアーティストさんの窓口としてNFTの件に関して相対することが多いんですが、もともとPOiNTさんがReConeでの取り組みをされているという活動も知っていました。今回、POiNTのお二人が販売ストアを開設できる「murket(ミューケット)」にご興味があるということで、オンラインで打ち合わせをしていた時に、我々の技術コンサルティングの一部に携わっていただいているno plan株式会社さんの話になって、お二人もno planさんと一緒にNFTを発行していたということを伺って、不思議なご縁を感じて一気にリアルになりました。結果的に、先程おっしゃっていたような、POiNTの歩みを辿れて、一緒に成長を応援できるような企画ができて、ファンの方たちにも楽しんでもらえるだろうなと思っています。全員がハッピーになる企画になったんじゃないかなと感じています。
──よりファンの方の手が届きやすいように、どのようなご提案をされたのですか?
横田直也:数年前からWeb3に興味があったんですが、昨年、とりあえずNFTを発行してみようと、僕のグループのメンバーでNFTのプロトタイプをつくることになったんです。マーケットプレイスを作ったり、NFTを発行したりして、独自のマーケットプレイス流通みたいなところまでプロトタイプを作って実際に使ってみたんですが、使いづらいねっていう結論になったんです。アーティストさんとNFTについて会話をする機会があった時に、そもそもメタマスクって何?暗号通貨ってどうやって手に入れるの?といったことが課題になっていることを肌で感じていたので、我々としては法定通貨で決済ができて、ウォレットを意識しないような作りにしようと。その考え方を最優先するために、どういったUXにするか、ユーザーさんに使いやすいように試行錯誤して、2022年の1月から新たに実装に至ったのがレコチョクのNFTの始まりです。
MOE:まずはNFTを所有してもらわないと、何も伝えられないんですよね。なので、最近は一度所有してもらった後にメタマスクなどを入れてもらう、っていうように考える人も最近は増えてきましたね。
横田:我々も最初に発行したNFTは閉じた世界だったんですけど、今は自分のメタマスクやウォレットで転送できるようになって、そこからDApps(ダップス:分散型アプリケーション)と呼ばれるReCornなどに接続できるようになって、Web3の世界までやっと漕ぎ着けました。
──レコチョクのNFTは、クリエイターが希望すれば10月からユーザー間売買もできるようになったそうですが、どんなメリットがあるのでしょうか?
海津純平:NFTの一番のメリットは、“二次流通”といって、二次流通が実装されたマーケットプレイスではユーザー間売買をすることができて、売買される度に制作者やクリエイターさんにも自動的にロイヤリティ(報酬)が入ってくることですね。リアルでもWebサイトでのやり取りでも、転売されてもクリエイターさんには何も還元されないことは問題視されていたので、クリエイターさんアーティストさんに還元されていく仕組みがあることはメリットかなと思っています。
MOE:NFTは購入履歴が追えるので、誰が売って誰が買ったかがわかるんです。
ARISA:今、誰が所有しているのかをずっと追えるので、以前発行したNFTでも、「買ってくれたのにこれを売るっていうことはファンを辞めるっていうことであってますか?」って冗談で言ったりしています(笑)。
海津・小南・横田:ははは(笑)。
横田:誰が所有していたかという履歴は大事で、すごく有名な人が持っていたというだけでもNFTは価値が出るんですよね。そういうところも魅力になってくるので、単に“転売”という意味だけでは捉えられない一面もあると思います。ただ、僕らは、売りたくないくらい魅力的な商品としてのNFTを提案していくことが大事だと思っているので、まず、お客さんが喜ぶ物作りを一番大事にしたいと思っています。
──これから挑戦してみたいこと、やってみたいなと思っていることはありますか?
横田:我々が目指しているところはすごくシンプルで、「Web3の世界を突き抜ける」っていうことです。Web2.0だと制約が日本に留まるとか、日本だけだとやりづらいといったところがあるんですが、我々としては、NFTはグローバルな標準までもっていくことを目標にしています。なので、例えばメタバースだったり、ほかのDAppsと連携できるとかなり強みになると思っていて、NFTを持っている人にしか作れないグッズを作れる機能だったり、そういうことは面白いのかなと思います。
ARISA:私たちはDAO(ダオ:分散型自律組織)もやってみたいと思っていて。昨年、DAOの企画で「MICHI」っていう楽曲を作ったんです。今までPOiNTが発行してきたNFTを持っている全員で参加投票をやって、曲のイメージを選んでもらって、最終的に“海で朝に聞きたい、puipuiな感じでかわいいダンスの楽曲」っていう結果になって、メロをつけてもらって、歌詞をみんなで書いた曲があって。歌詞の中にNFTとかDAOっていう言葉も入っているんです。みんなDAOを知らないので、“ガオー”って言っているように聴こえて、萌えアイドルみたいに思われているんです(笑)。その曲をNFTのイベントとかで歌ってみたいのと、新しくNFTを買ってくださった方たちがいて仲間が増えてきたので、また新たにDAOで曲を作ったり、イベントの構成を作ったり、いろんなことができるんじゃないかなと思っています。
MOE:最近はNFT関連のイベントもどんどん増えていまして、気がついたら「Web3 Girls」に入っていたり…。
小南:「Web3 Girls」ってどんなグループなんですか?
MOE:Web3の世界では最初は全然女子がいなかったんですけど、徐々に増えてきたのでWeb3の世界を広めていこうということで、集まりができたんですよ。先日第一回の集まりがあったんですが、女の子だけで40、50人ぐらいいて。
ARISA:しかも若くてキラキラ系の女子が多いんですよ(笑)。今、けっこうコレクションするNFTが流行っていて、そういったコレクションのイベントにNFTの衣装やネイルのコスプレをして行くんですよ。そうするとコレクションしている人たちが喜んでくれて、そういうNFTがあるならちょっと買ってみようかな、っていう女の子が増えてくるんじゃないかなと思っています。
小南:僕らもWeb3企業の方とお話をする機会がありますが、今、皆さんの熱量がハンパないんですよね。絶対に次にこれがくるっていうことを信じている方が集まるので、生半可な気持ちで参加すると圧倒されてしまいますよね(笑)。
──ところで、「次世代ビジネス推進部」はいつ頃できた部署なんですか?
小南:部署としては2022年4月に発足しました。サービス自体は去年の4月に「Web3.0プロジェクト」として始め、先ほど横田が言っていたNFTのプロトタイプはその時期に作っていました。
レコチョク「Web3.0プロジェクト/次世代ビジネス推進部」紹介サイト https://recochoku-web3.studio.site/
──POiNTの皆さんは今回、レコチョクチームと組んでみていかがでしたか?
ARISA:私たちのNFTとしては、初めて日本円で購入できるので、やっとファンの方たちを迎えにいけたなと思っているので、すごくありがたいなと思っています。
MOE:円決済できるようにしていただいたり、私たちの今までのNFTホルダーの方たちもコレクションの一部として取り入れられるようになったので、今後DAOとかが簡単にできるものを作っていただけたら、いろいろと楽しいことができそうだなと思っています。
──どんどん進化しているWeb3ビジネスですが、これから期待していることはありますか?
海津:Web3のブロックチェーンなどは、おそらく10年後とかにはなってくると思いますが、どんどん一般的になっていくとは思うので、それと絡めて音楽も進化していければいいなと思います。
横田:ライブ会場で同じラバーバンドをつけている人を見かけると、あのときのライブ行った人なんだぁと思って会話が始まるみたいなのと一緒で、NFTを持っていることが一つのコミュニケーションツールになるんじゃないかなと思っています。 それが広がるとコミュニティができあがっていくのではないかと思っていて、NFTを活用してコミュニティをつくることができれば、アーティストとファンとの繋がりがより密接になったり、いつでも情報を共有できる、これまで経験したことのないような体験ができるようになると思っています。まずはそんなコミュニティをつくるところからスタートしていけたらいいなと思います。
小南:難しいことも多いですけど、やはりエンタテインメントなので“楽しく”ということが大前提にあると思います。できるだけいろいろな意味でストレスなく、アーティストさんや所有されているお客さんたちと、楽しいものを作って出すっていうことを今後もブレることなくやっていきたいなと思います。
ARISA:やっぱり私たちはアーティスト、アイドルとしての一番いいNFTの使い方をしていって、ファンの人に喜んでいただけるようなものを提案できたらいいなと思っています。
MOE:ファンの方との絆を一番大切にしてきたので、テレビだと“高額で売れたNFT”とか、話題性が高いものが紹介されがちなんですが、NFTってそんなもんじゃないぞ、と言いたいです(笑)。そういうことに惑わされず、みんなが楽しく使えるようなものになったらいいなと思っています。
──最後に、POiNTのお二人からファンの方へメッセージをお願い致します。
ARISA:今までNFTを手に入れることが難しかったと思うんですけど、今回のNFTが出た瞬間に「ゲットしたよ」いうメッセージなどもいただきました。初めてNFTを手に入れてくれた方たちにも、今まで持ってくれていた方たちにも、POiNTのNFTを手に入れて良かったなと思えるような活動をこれからも続けていきたいなと思っていますので、楽しみに待っていていただけたら嬉しいなと思っています。
MOE:今回は円決済できるNFTということで、手に取っていただきやすくなっていると思います。「興味はあるけど難しそうだし、いいや」って思っていた方たちに届いたらいいなと思っているので、とりあえず手に取っていただいて、NFTってこういうものなんだっていうことを実感していただけたらいいなと思っています。
文:大窪由香
写真:平野哲郎
■「POiNT SHOP」 https://point-ballet.murket.jp/
■NFT「POiNTを一緒に応援しよう〜日本最古のNFTアイドルの歩み〜」
¥ 5,000 (税込)
NFT所有者は、ARISA,MOEの幼少期の写真から、POiNTの結成、今日までの秘蔵写真や、これからのPOiNTの裏側が覗ける100枚以上の写真を限定で見ることができます。さらに、画像コンテンツも順次追加されていきます。
また、NFT所有者への特典として、Zoomオフ会への参加権や今後のイベントチケットが先行で購入出来る権利、ReConeでのNFT所有者限定コミュニティに参加できるなど、盛りだくさんな内容のNFTです。
OpenSea、SBINFT Marketで二次流通にも対応しています。
https://point-ballet.murket.jp/item/34185
■レコチョク「Web3.0プロジェクト/次世代ビジネス推進部」紹介サイト
https://recochoku-web3.studio.site/
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POiNT
幼少期からバレエを踊り続けてきた、ARISA、MOEの2人組バレエヴォーカルユニット。2020年からいち早くNFT(Non-fungible token)にチャレンジ、サイン入りNFT配布、クリスマスプレゼントとしてNFT配布などを実施、2021年3月にはNFTゲーム「クリプトスペルズ」でも使用できるCryptoArtとして、「バレエアートNFT」をPOiNTのOpenSeaアカウント上で発売。2021年4月にはボカロプロデューサーNorのオリジナルボカロ楽曲「ハイイロ・サイコロジック feat.初音ミク」リリース記念NFTを落札。その後、2021年9月8日(水)にNorとコラボした楽曲「ハイイロ・サイコロジック」をリリース。2021年9月29日(木)には、POiNTのNFT所有者だけが投票することができるDAO(分散型自律組織)から生まれた、NFTを歌った楽曲「MICHI」をリリースするなど、NFT領域において精力的に活動中。
2022年10月8日(土)には「CAWA TOKYO 2022」に出演。また、「web3girls」として様々なイベントにも出演中。NFT所有者限定のリアルイベントを12月11日(日)に都内某所で予定。