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レコチョクのアーティストピックアップ企画「Breakthrough」の6月度に選ばれた注目アーティスト、Omoinotake(オモイノタケ)。そんなOmoinotakeにインタビューを行い、直近リリースした「One Day」「夏の幻」に込めた想いやコロナ禍での楽曲制作に関してなど、話を聞いた。

 

 

音楽を愛する人たちが、良い音楽を広めようとしてくれてる、とても良い企画だと思うので、選ばれて嬉しいです

 

 

――レコチョクサイト内の「6月度Breakthroughアーティスト」に選定されたOmoinotake。選定したスタッフは「One Day」の前向きな言葉に救われました」とコメントしていますが、選定されての感想はいかがですか?

 

富田:過去の「Breakthrough」も読ませていただいたんですけど、音楽を愛する人たちが、良い音楽を広めようとしてくれてる、とても良い企画だと思うので、選ばれて嬉しいです。

 

藤井:「One Day」はこの時期になるべく早く出したいという想いで出来た曲なので、このタイミングで選んでもらったことが嬉しいし、届くべき人に届いて欲しいと思います。

 

――「欠伸」、「One Day」、「夏の幻」と、3ヶ月連続配信リリースを行っていますが、第2弾となる「One Day」はコロナ禍のこの状況で出したくて、急遽差し替えたんですよね?

 

藤井:はい。いつも通りのレコーディングも出来なくて、一人ずつ別々にスタジオに入ってレコーディングをしました。

 

福島:いまの心情を歌に出来たし、この曲は聴いて貰えれば絶対に届くと信じていますが、僕らの力だけだと届けたい所まで届けられないので、「Breakthrough」に選んでいただいて、たくさんの人に聴いてもらえる機会が出来るのも本当に嬉しいです。

 

「欠伸」ジャケ写

「欠伸」ジャケット写真

 

――バンドでスタジオにも入れず、ライブも出来ないという自粛期間はどう過ごし、この期間はバンドにどんな影響を与えましたか?

 

藤井:制作面では以前から作詞がエモアキ(福島)で作曲が僕というのもあって、直接会えなくても連絡を取り合ってやれて。いつもより制作モードになれたのが、良い作品に繋がったというのは振り返って思います。あとはリモートでの演奏をSNSで発信したり、テレビの企画で演らせてもらったりして。一緒に演奏出来なくても、各々の演奏力もブラッシュアップ出来たんじゃないかと思います。いまは非常に前向きに捉えられているし、間違いなく自分たちの活動の中でもハイライトな期間になったかなって。

 

福島:配信リリースも毎月出来て、いま思っていることを聴いてもらえる環境があったので。“いま曲を出す意味”というのを深く考えられるようになったのはすごく良かったと思うし、今までにないくらい色々考えた時期なので、それを形に出来て良かったです。

 

富田:僕は作詞作曲を担当していないので、スタジオにも入れないとなるともどかしくてたまらなくて。自分に出来ることや伸ばせることを改めてじっくり見つめ直す時間になりました。ドラムに対して、出来ないことや苦手だったことを見つめ直すことが出来て。6月に「夏の幻」のレコーディングを行ったんですけど、そんな時期を経ての手応えをそこで感じられたので、自分でも成長出来ていると思います。

 

――Omoinotakeは昨年末、「関ジャム 完全燃SHOW」で蔦谷好位置さんが「Blanco」を紹介した頃から一気に注目された感がありますが。周囲の環境や状況の変化はありました?

 

藤井:すごく感じています。それまでは自分たちの中で納得がいくような楽曲が出来てきている中、なかなか多くの人に伝わっていないもどかしさを感じていたので。昨年くらいから、「やっとみんなに広がる土台が出来始めているのかも知れない」と思えるようになりました。

 

――2012年結成、2017年からストリートライブを始めますが、それくらいまで自分たちに自信が持てなかったという話を聞いて驚きました。バンドの方向性や音楽性が固まるのに、それくらいの時間がかかったのでしょうか?

 

藤井:いま振り返るとですけど、そうですね。このバンドをやる前、僕はドラムをやってて。曲も作って無かったので、自分で曲を作って歌って、メロディを奏でる楽器を演奏するというところに慣れるまでの時間はかかっちゃったのかなと思います。

 

福島:初期の頃は音楽性も変えたり、何が正解か分からない時期もありましたが、ストリートライブの経験を経て作った2ndミニアルバム『Street Light』とか、やりたいことがやれていると思えたし、お客さんに届いている深さが違うと思えたので。完成にたどり着くまでまだまだかかりそうですけど、やっぱり時間が必要だったんだなと思います。

 

 

「Street Light」

「Street Light」ジャケット写真

 

富田:最初はもっと縦ノリな感じだったんですけど、横ノリのブラックミュージックをルーツとしたジャンルに方向転換して。いま流行ってるものを聴いたり、そこからルーツをたどったり、試行錯誤を繰り返しながら情報を集めて、だんだん形になってきたんです。そこでただの横ノリのちょっとオシャレな音楽をやるなら、この3人である必要も無いと思うし。この3人だからってところが、一番重要だったと思います。

 

藤井:僕とエモアキは中学の頃から一緒で、同じような音楽を聴いてきて、そこをいかに出していくか?ということが上手く出来てから、納得いく曲が作れてる実感があります。

 

――蔦谷さんも「ブラックミュージックを基調としたサウンドメイクの中にも、和風でノスタルジックなサビのメロディが非常にマッチしている」と評論してましたが、どこかにカテゴライズされない音楽を作り上げてきたんですね。

 

藤井:音だけじゃなくて、歌詞の面もすごく変わってきていて。それも相まって、より納得出来るものが出来ている感じがあります。

 

モラトリアム通常盤

「モラトリアム」通常盤ジャケット写真

 

――エモアキくんは歌詞に込めた想いをどうやってレオくんに伝えているんですか?

 

藤井:「One Day」に関して言うとメロディが先に出来て、エモアキからグルーヴを殺さずにしっかりメッセージのある歌詞が来たので、本当にビックリしたし、感動しました。

 

福島:「One Day」は現状を書こうというテーマがあったのと、Aメロは語りっぽかったり、怒りの成分を含んだメロディだったりしたので、いまの本当の想いをワッと書けば良い曲になるし、絶対に伝わると思いました。メロディに添えて、書きたいことが書けたと思います。今は「何を歌ってるか?」というのが言葉で出てこなくても分かる、みんなが思う共通の思いがあるというのはすごいレアな状況だと思っていて。こんな状況は今後もないだろうと思いながら歌詞を書いたし、状況が変わっても聴き続けてもらえる曲になれば良いなと思います。

 

 

 

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