歌唱力やギタースキルはもとより、自身がMCを務めるラジオ番組ではトーク力を発揮し、エンターテイナーとして広く活躍をしているシンガーソングライター・おかゆ。

2023年2月1日(水)にはインディーズ時代の人気曲から、メジャーデビュー以降の人気曲までの中から15 曲を厳選した、自身のベストアルバム『おかゆベスト』をリリース。才能を持ちながらも努力家であり、今後のさらなる活躍にも期待が高まる彼女が、3月8日(水)17時よりビクターオンラインストア限定で“あなただけのジングルクラフト”企画を開始。本企画はおかゆ自身が購入者のためだけにジングルを制作し、その所有を証明するNFTが発行される、という企画になっている。

今回「レコログ」では、おかゆにインタビューを行い、ベストアルバムをリリースして約1か月の心境や作品に込めた想い、さらにジングルクラフト制作企画実施に向けての想いを中心に、話を聞いた。

 

 

私自身、すごく未知な世界なのでどうなるかワクワクしています!

 

──ベストアルバム『おかゆベスト』には、これまでのリリース曲やインディーズでの曲などが満載で感動しました。多くの曲の中から厳選するのは大変だったのではないでしょうか。

 

そうですね。メジャーデビュー曲から始まり、最後はみなさんで歌えるような、まるでライブを楽しんでいただけるような、セットリストのような選曲をさせていただきました。

 

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──すでに発売されていますが、ファンのみなさんからはどんな反応がありましたか?

 

インディーズ時代とデビュー後の、それぞれご好評いただいた曲を1枚に入れさせていただいたこともあり、みなさんからは「この曲が入って良かった」と言っていただけてすごく嬉しかったです。さらに、初回限定盤にはライブ映像を入れさせていただいたので、ライブに足を運ぶのが難しい方にも楽しんでいただけたんじゃないかなと思っています。

 

──おかゆさん自身がライブ映像を観て感じたのはどんなことでしたか?

 

初めてのライブだったので、私の願いと、スタッフの方々の想いがいい化学反応を起こし、すごくいい形になったと思います。ただ、もう少し自分の歌やギターのパフォーマンスがもっと向上できたらな、とも感じて。今後は、このライブを確実に超えていくパフォーマンスをしようと、あらためて誓いました。

 

──そこに気づくだけでも、大きなことですよね。

 

そうですね。“もう少し、こうできたら”という想いは常に自分の中にあるんです。それに、制作側のみなさんは常にいいもの、最高のものを作ろうと思って携わってくださっているので、そこに自分のパフォーマンス、実力が追いついていなかったら、自分の負けなんですよね。なので、もっと改善していかなくちゃいけないなと思いました。今回はファンクラブ規模だったので、次はもっと大きな規模でライブ映像を収録できるようになりたいですね。

 

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──お話を聞いていると、ものすごくストイックさを感じるのですが、よく言われますか?

 

どうでしょう…。でも、昨日も朝の4時まで練習をしていました(笑)。努力をするのが当たり前なので、これらの行動に対してストイックだと感じたことがないんですよね。

 

──それは歌以外に関しても…?

 

う~ん…。実は、これまでレコチョクさんのオーディションをはじめ、本当に数々のオーディションに落ちてきたんです。その悔しかった経験がありますし、歌手になりたいという願いが叶うのが遅かったので、その分“追いつかなくちゃ”という想いが強いんですよね。さらに、テレビのカラオケの番組で、私にとっての思い出の曲で惨敗したことがあるんです。その日から、毎日腹筋を100回することを決めていて。それを今、7年間ずっと続けているんです。

 

──続けることで、体幹だけでなく、気持ちも変化がありそうですね。

 

そうですね。私には師匠がいないので、自分自身で俯瞰して、直していかないといけないんです。ただ、2か月ほど前に、突然“誰も私の体型やビジュアルを気にして歌を聴いていないよな”って思ったことがあって。その時に腹筋を止めたら、5キロも太ったんです。その時に、腹筋がちゃんと筋肉に、歌に還元されていたことに気づきました。今は腹筋を再開して、元の体型に戻ったんですが、今後も、私が日々続けていることが良い歌としてお客さんに届くことが一番なので、これからもやめずに続けていこうと思っています。

 

──自分が気持ちのいいビジュアルを保つことも、歌だけでなく生活のモチベーションに繋がりますしね。

 

そうなんですよね。一番自分が輝いている状態がメンタルも整いますし、それがお客さんにも伝わっていると思うんです。そこでいい曲を作り、歌っていくことが私の仕事だということに、改めて気づくことが出来ました。

 

──さて、今作をレコーディングする中で、印象的だったのはどんなことでしたか?

 

今回「赤いひまわり」「真夜中のマーメイド」「桜綴」という曲をビクタースタジオでレコーディングさせていただいたんです。ただ、レコーディングの当日にトラブルがあり、急遽一番広いVIPスタジオでレコーディングさせていただくことができたんですよね。そしたら、驚くほどいい歌を歌えて、“スタジオでこんなに違うんだ!”って驚いたんです。これは間違いなく運が味方してくれたんだなと思いました。VIPルームはなかなか使うことが出来ないんですが、叶うなら、今後もそこでレコーディングさせていただけたらいいなって思いました(笑)。

 

──おかゆさんは、楽曲制作も行われていますが、歌に制作とかなり大変なのではないでしょうか。

 

ちょうど今、制作期間なので、詰まっているなと感じることはありますね(笑)。でも、そうでもしないといい歌が歌えないんですよ。それに、追い詰められたときこそ、いい曲ができるんですよね。「桜綴」もそうだったんですが、締め切り直前に歌詞とサビが出てきて“来た!”って思えたんです。それは、自分と向き合ったからこそ生まれたものなので、その時間は今後も大切にしていきたいと思っています。あとは、電車やお風呂の中でふと思いつくことが多いですね。その時はすぐに録るようにしているんですが、この前、電車で浮かんだメロディーを録ることを忘れてしまったんです。そしたら、もうそのメロディーは絶対に出てこないんですよ。そのせいでずっと悔しくて…!

 

──もし今も、パッと思いついたら録音してくださいね。

 

あはは。ありがとうございます(笑)。

 

──その出てくる言葉たちは、月日を重ねるごとにどんどん変化すると思うのですが、いかがでしょうか。

 

このベストアルバムには、インディーズの頃から、今までの曲が収録されているからこそ、コロナ禍での曲も多くあるんです。中でも、コロナ禍で行ったインスタライブがきっかけで生まれた曲もあるんですよ。

 

──どの曲でしょうか?

 

「たまごやき」という曲です。私と母の思い出の手料理が卵焼きなんですよね。そのレシピを書いた紙を、財布の中にずっと入れているんです。私は裕福な家庭ではなかったので、家のキッチンがとても小さくて、そこで卵焼きを作る母の背中を幼少期、ずっと見ていました。それを話すきっかけもなかったんですが、インスタライブでファンのみなさんに「思い出の手料理は?」と聞かれて、このエピソードを思い出したんですよね。そのインスタライブを終えた後、当時の思い出がこみ上げてきて、わんわん泣いてしまったんです。そこでこの曲が生まれたんですよ。コロナ禍にならなかったらインスタライブをすることはなかったし、なによりこの曲が生まれることはなかったんです。なので、みなさんにすごく感謝をしています。

 

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──素敵なお話ですね。

 

ありがとうございます。あとは、「星旅」も、STAY HOME期間がきっかけで生まれた曲なんです。コロナ禍となり、先が見えない状況だからこそ、なにか新しいことにチャレンジしようと思い、歌謡曲、グルーヴ、歌謡シティーポップ、ファンクという要素を詰め込んだ曲を作りました。実は、2019年のコロナになる前に、カンボジアにテレビ番組の企画で行かせていただいたことがあるんです。その時に、夜の飛行機から見た、キラキラと光る外の世界がすごく印象的で。さらに、カンボジアでは、市場にただ座っている子供たちと話す機会もあったんです。その子たちは学校に行くわけでもなく、ただ、座っているんですよ。でも、話したときに、その瞳が見たことがないくらいキラキラしていたんです。その目の輝きも忘れられなくて。そのふたつの輝きが、この曲とリンクしたんです。

 

──歌詞にも希望が溢れていますね。

 

コロナ禍を乗り越えた先に、未来があるというメッセージを込めました。またカンボジアに行き、あの子供たちと会いたいですね。それをきっかけに、カンボジアへの支援活動も始めました。お洋服を送る活動では、おかゆのTシャツも入れたので、誰かが着てくれたら嬉しいですね。

 

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──すべての経験が歌になっていくのは、素敵なことですね。

 

そうですね。カンボジアに行くまでは、支援活動の知識もなかったんですが、自分だけでなく、他人のために、何か少しでも自分に出来ることがあるなら、少しの行動で誰かが少しでもポジティブになれるのなら、何か協力がしたいと思うようになったんです。それこそ、ことあるごとに私を変えてくれた曲もたくさんあるので、私の曲も誰かの何かの小さなきっかけになってくれたら嬉しいですね。

 

──そして、今回は3月8日(水)17時より、ビクターオンラインストアにて“あなただけのジングルクラフトNFT”が発売されるということですが(https://victor-store.jp/item/36527)、ものすごくおもしろそうな企画ですね!おかゆさんが購入してくださった方のために、購入者の方と相談しながら世界に1つだけのジングルを作られる、という企画はとても新しいですよね。

 

ありがとうございます。私、電話番号や屋号を聞いただけで、すぐにメロディーが浮かんでくるんです。それを街のレコード屋さんなどにも作って提供したことがあって。さらに、私のラジオのジングルも自分で作っているんですが、この作業が本当に楽しいんですよ。

 

──大喜利をしている感覚に近いんですかね?

 

そうかもしれないです!言葉の音感などに引っ張られて、お菓子を食べている感覚でポンっと生まれるので、それを必要としてくださる方がいらっしゃったら嬉しいなと思い、この企画が生まれました。ペットの名前でも会社の社歌でもいいですし、自由自在に使っていただける、権利ごと売るNFTなので、楽しんでもらえたら嬉しいですね。買っていただいた後は、アレンジしていただいても良いですし、ご自身で歌っていただいても良いですし、配信のBGMにしていただいてもいいので、そのジングルがどうなっていくのかも楽しみです。

 

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──エピソードなどを聞いて作ったら、また深いものになりそうですね。

 

たしかに、そうですね!今回は少ない時間ですが、買っていただいた方と打ち合わせをさせていただき、喜んでいただけるものを作りたいなと思っています。私自身、すごく未知な世界なのでどうなるかワクワクしています!ぜひ参加してみて下さい!

 

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文:吉田可奈

写真:平野哲郎

 

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数量限定!2023年3月8日(水)17時販売開始!

https://victor-store.jp/item/36527

  • おかゆ

    おかゆ

    1991 年 6 月 21 日生まれ 、 北海道札幌市出身、血液型 A 型、 シンガーソングライター 。
    歌手になることが夢だった母のもと、小さい頃からスナックに連れて行かれ、そこで歌謡曲を聞いて育つ。母がいちばん好きだった歌手が髙橋真梨子で、自身も好きになった。他にも藤圭子や、ちあきなおみなどの楽曲も好んで歌っている。急逝した母の夢を引き継ぎ歌手になるため 2014年から「流し」の活動を始め 、日本全国を廻り 2019 年 4 月に 47 都道府県を制覇。インディーズ時代にはテレビ東京「 THE カラオケ ☆ バトル」で2回優勝。2019 年 5 月 1 日「ヨコハマ・ヘンリー」でビクターからメジャーデビュー。中学時代に本名の「ゆか」をもじって付けられたニックネームが「おかゆ」。
    現在、BS テレビ東京「徳光和夫の名曲にっぽん」にアシスタント MC としてレギュラーで出演中。 ラジオアミューズメントパーク 「ラジおかゆ」(9 局ネット)にメイン MC としてレギュラー出演中。