アーティストとして自身の楽曲制作はもちろん、現在は楽曲提供なども手掛け、注目を集めるにゃんぞぬデシ。5月22日(土)より“恋歌日記”と題して配信での連続リリース企画を実施しており、第三弾として「涙バスルーム」を8月22日(日)にリリース。

 

そこで「レコログ」では、にゃんぞぬデシにインタビューを行い、楽曲に込めた想いを中心に話を聞いた。今の彼女が詰まったインタビューになっているので、是非楽曲と合わせて読んでほしい。

 

 

たくさんコーラスが入っていて、こだわったので何回も聴いていただきたいです

 

──8月22日(日)に「涙バスルーム」がリリースされます。改めてですが、どんな楽曲になったかご紹介いただけますか?

 

失恋の歌です。私は今までに2、3回振られたことがあるんですけど、その時のことを思い出して、共通点を探し出して作った曲です。

悲しいことが衝撃的に起こった時は、いつも涙は遅れてやって来る気がして、そういう時は1人になってしまうことが多いと思いました。なので、そんな時に隣にいることができる曲があったら良いのにと思い、作りました。

 

──「涙バスルーム」というタイトルの由来を教えて下さい。

 

泣きながらお風呂に入っている映像が浮かんだので、そのまま「涙バスルーム」にしました。

 

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連続リリース企画 第三弾「涙バスルーム」ジャケット写真

 

──楽曲制作時のエピソードや裏話がありましたら教えてください。

 

実際にお風呂に入りながら、指を鳴らしして鼻歌を歌いながら作りました。アレンジしていただく前に打ち込みでデモを作ったのですが、打ち込みのデモがある曲の中では初リリースです。

編曲してくださった宮野さんが大サビの前の部分にとても素晴らしいメロディラインのコーラスを考えてくださり、レコーディングが終わった日からその部分だけ、ずっと繰り返して鼻歌で歌ってしまっています。その他もたくさんコーラスが入っていて、こだわったので何回も聴いていただきたいです。私が大好きなモータウンのビートを踏襲させていただいたので、そこも推しポイントです。

 

──“恋歌日記”と題して配信での連続リリース企画を行われておりますが、タイトルの意図を教えてください。また、企画を実際に開始してみていかがですか?

 

私は昔から恋バナや妄想が大好きなのですが、いままで“恋愛”と大々的に表明している楽曲はあまり多くなかったことに気づいたことがきっかけで、恋愛に焦点を当てた楽曲を作って、リリースして皆さまに聴いていただきたいなと思いました。

恋愛にはいろいろな時点の感情があるので、変わりゆく色とりどりな心のシーンを切り取って音楽にしたいと思っています。

具体的には「風とイルカと恋」では初恋の気持ち、「雨はきらい。」では片想いの気持ち、そして「涙バスルーム」では失恋の気持ち、というようなシーンとなっているので、今後どんなシーンが続くのかご期待していただきたいです。

 

──“恋歌日記”の連続配信作について、1曲ずつご紹介ください。まずは「風とイルカと恋」からお願いします。

 

「風とイルカと恋」は初恋の歌です。もしも「好き」という気持ちが目に見えるモノだったなら、それはイルカのように空を泳いで、愛おしいと思う誰かの元へ飛んで行ってしまうんだろうな、とふと思いました。

イルカは本来、海の生き物なので、空を飛べば息が苦しくなってしまいます。でも、その苦しさよりも誰かの元へ飛んでいくことを選びます。そんなお話を考えていたら、イルカは恋をしている心のようだなと思い、「風とイルカと恋」になりました。

そして、プロデュースはaikoさんやいきものがかりさんなどの曲もたくさん手がけられている島田昌典さんがしてくださいました。ナイアガラサウンドをイメージしてアナログテープを使って録音したり、チェンバロやティンパニーや12限ギターなどビンテージ楽器を使ったりして、キラキラした懐かしい空気が流れる曲となっています。

 

──「風とイルカと恋」はMVもこだわりの作品かと思いますが、制作時のエピソード等ありましたら教えてください。

 

監督は私と同い年の映像作家・村上右京さんという方で、ある日、SNSで見つけた映像に一目惚れし、「絶対この作品を生み出した方に私の作品を創っていただきたい!」と思って自分でメッセージをお送りして、直談判して、念願が叶いました。

歌詞に寄り添った映像にしたいという思いを汲み取って、まるで小説のようなMVを創ってくださいました。「風とイルカと恋」は初恋をイメージして作った楽曲だったのですが、完成したMVをはじめて見た時に“初恋の走馬灯”だと思いました。

 

♪にゃんぞぬデシ「風とイルカと恋」MUSIC VIDEO

 

 

──では、「雨はきらい。」はどんな楽曲になりましたか?

 

「雨はきらい。」は、一瞬のやりとりが主人公の心の中でどんどん膨らんでいってしまう片想いの気持ちを歌った曲です。

私の曲の中では歌詞が1番ストレートで、1番バラードと言える曲だと思います。

私がライブをはじめた時からずっと音楽を一緒にやってきた宮野弦士さんにプロデュースしていただきました。「涙バスルーム」でもご一緒しており、一緒に作品を作ることができてとても嬉しいです。

曲が進むにつれて小雨から嵐のような大雨になっていく気もするし、晴れ間がやって来るようにも思えるドラマチックなサウンドになっています。

 

♪にゃんぞぬデシ「雨はきらい。」MUSIC VIDEO

 

 

 

──ご自身の中で、作詞・作曲時に意識されていることがありましたら教えてください。

 

歌詞が分かりにくいと言われることがあったので、最近はわかりやすい歌詞になるようにあえて心がけています。でも私は個人的に、どちらかというとすぐには分かりにくいけど、聴いた人それぞれが全く別の景色や思い出や解釈を詰め込むことができる詞を書いたり、聴いたりする方が好きなので、いつかはそういう曲もリリースできたらいいなと思っています。

作曲については、ずっと昔から変わらないのですが、メロディが思い浮かんだあと、冷静に客観的に聴いて、サビが頭に残らないと思うとボツにしたり、サビではないところに引っ越していただいたりしています。

 

──楽曲提供もされていますが、楽曲提供の際とご自身の作品を制作される際に意識されているポイントはありますか?また、提供作品で特に印象に残っている作品やエピソードがありましたら教えてください。

 

提供させていただくアーティストの方を召喚させていただくというイメージです。脳内でメロディや歌詞を作っている時にいつもは、私本人が歌っているのですが、提供させていただく時はそのアーティストさんが歌ったり踊ったり、ダンスしたりしています。

あと、ダンスをするアーティストさんだと、まず最初に自分が踊りながら鼻歌を歌ったりして作っています。

 

DISH//さんの「どういうことなんだい?」で「予定時刻にやって来たヘッドライトを睨みつけ」という歌詞を書かせていただいたのですが、完成した音源を初めてお聴きした時に、北村匠海さんが歌なのに睨んでいるように歌われていて、表現力の凄さに感動して力が抜けてしまいました。

 

C.I.A.さんの「お揃いの1日」はイベントで歌う曲になるというお話をお聞きしたので、お客さんが聴いた瞬間に、「はじまったー!」とテンションが上がり、ウキウキワクワクできて、日常の疲れや嫌なことが忘れられる曲にしたかったのですが、実際にイベントにお邪魔してお聴きしたら、C.I.A.の皆様が楽しそうにキラキラと歌われており、嫌なことを忘れました。

 

井阪郁巳さんの「1人じゃないよ」は、井阪さんがご依頼をくださりどんな曲にするか打ち合わせをさせていただいたのですが、お話していると井阪さんが明朗快活で正直で何事にも全力で向き合われているのだろうなということがとても伝わってきました。なので、作っている期間は勝手にそのマインドを真似させていただいていたので、前向きな気持ちで生活できていました。

 

寺嶋由芙さんの「冬みたい、夏なのに。」は、寺嶋由芙さんのことが音楽活動を始める前から好きだったので、夢が叶ってすごく嬉しかったです。最初はとってもピュアな歌詞だったのですが、寺嶋由芙さんのアイディアで大人の恋愛というようなテーマに変えた結果、最悪な恋愛の歌になりました。ゆっふぃーちゃんが歌うBメロがとても感情豊かで、主人公と相手の間にあったであろう、様々な出来事が想起されて、もはや辛くなりました(笑)。

 

──制作される際にインスピレーションをうけること、インプットしていることがありましたら教えてください。

 

映画を見たり、知恵袋のような質問サイトで恋愛相談や人生相談のページをずっと見たりしています。あと、人と関わっていく上で自然とインスピレーションを受けていることも多い気がします。

曲を作る上で、架空の主人公や、映画の中の誰かを主人公にさせていただくこともありますが、実在する身の回りの人を主人公にすることも多いです。最近は近所に仲良くなった猫がいて、その子を人間の主人公にして曲を作りたいと思っています。

もしも自分が音楽をやっていなくてもそういった生活が変わることは無いと思うのですが、“音楽のために”と意識している点でいうと、映画を観ていてハッとしたようなセリフやシチュエーションがあるとメモ帳にメモしたりしています。

受けたインスピレーションや、インプットした言葉たちを散歩しながら整理しています。

 

 

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