129日にポニーキャニオンからメジャーデビューするNon Stop Rabbit。同日にアルバム『爆誕 -BAKUTAN-』をリリースする。そんな彼らに、今の心境についてはもちろん、アルバムタイトルに込めた想いやジャケット撮影時の撮影秘話、今後やってみたいことなどについても語ってもらった。さらに、彼らに作ってもらったプレイリストについても紹介している。関連インタビューも複数公開しているので、是非合わせてチェックしてほしい。

 

 

 

今は通過点でしかないと思っているんです

 

 

 

――ついにメジャーデビューとなりますが、アルバム『爆誕 -BAKUTAN-』が完成した想いなどを含め、今の感想を聞かせてください。

 

田口:実は実感があまりないんです。曲を作って、レコーディングをして、撮影をして…という、いつも通りのことを何度も重ねていったら、その先がメジャーデビューだったというのが正直な感想なんです。それに、メンバー全員、絶対にメジャーデビューはできると思っていたんです。なので、今は通過点でしかないと思っているんです。自分達のフィールドがインディーズからメジャーに変わっただけで、やることは変わらないので、新たな場所で挑戦させていただいているという感覚ですね。

 

矢野:僕はレコーディングをしている中で、どんどん実感していきましたね。よりいいものを届けたい、今できる一番のパフォーマンスをしたいという想いがより強くなった一枚になりました。今まで以上に曲や声色にこだわったので、これがメジャーなんだなということも感じましたね。

 

太我:僕ら自身は変わらないんですが、皆さんの反応はすごく大きく感じますね。一緒にサッカーをするおじさんや、女の子たちも喜んでくれますし。それはすごく嬉しいですね。

 

矢野:え?おじさんとサッカーしてるの?

 

太我:うん(笑)。すごく喜んでくれたの。

 

矢野:初耳だったわ(笑)。

 

田口:新聞に載った時は、メジャーデビューを感じたよね。

 

太我:そうだね。

 

田口:その新聞が並ぶ日、みんなで朝まで飲んで、店頭に並ぶのを楽しみにしていたんです。でも、気が早すぎて、まだコンビニに並んでなくて…。

 

矢野5時ごろやっと手に入れたんだよね。

 

田口:うん。その新聞をみんなで喜んでいるダサさも、なんかいいなって思いました(笑)。

 

――そんな新聞にも取り上げられた今作に収録されている中で、“ずっと歌っていくんだろな”と思えた曲はありましたか?

 

田口:「全部いい」は、一生歌うんだろうなと思っています。この曲は、すべてのことを肯定する曲なんです。僕にとって、このメッセージは大きな意味になりましたし、完成した時に、すごく大きな勇気になりました。この曲を作ることができていなかったら、STAY HOME期間にライブが出来なくなったことも耐えられなかったと思うんですよ。それくらい力がある曲だし、これを聴いてくれた人たちも、すごく包まれた気になってもらえると思うんです。早く皆さんの前で、生でこの曲を演奏したいですね。

 

 

 

Non Stop Rabbit 『全部いい (DEMO TRACK)』 official music video 【ノンラビ】

 

 

 

矢野:すごく盛り上がりそうだよね。

 

田口:うん。いま、知らない人に“お前はダメ”って言われちゃう時代に、こんなに肯定してくれる曲って、ないと思うんですよね。いい意味で時代に逆走しているこの曲は、たくさんの人に響いてもらえると思うんです。

 

矢野:僕は「TABOO」という曲が好きですね。この曲は戦闘系のアニメのタイアップとして決まっているんですよ。僕の中だけで。

 

田口:実際には決まってないけどね(笑)。

 

矢野:それくらい、いい曲だし、アニメに合うし、いざそのタイアップが決まったら、一生歌い継がれると思うんですよね。

 

田口:まだ寝てるの? 寝言?

 

矢野:いや、それくらいの可能性があるってこと!この記事を見たどこかの偉い人が、本気にしてくれたらいいなって思っています!

 

太我:僕は「ALSO」という曲が好きなんです。この世の中の曲で一番カッコいいんじゃないかなと思うレベルなんですよ。

 

 

 

Non Stop Rabbit 『ALSO』 official music video 【ノンラビ】

 

 

 

――すごい大きい!

 

太我:いや、本当にそうなんです。ドラムで叩いていてもすごく気持ちがいいですし、この曲を超える曲を作るのは本当に大変だと思うんです。

 

田口:この曲はMVも作っているんですが、ある意味衝撃的な結末がいいと思ったんです。ドラマシーンで、孤独や悲しい感じを出したかったので、すごくいいMVになったと思います。実は、「私面想歌」という僕らにとっての初めてのMVを撮ってくれた監督にオファーをさせてもらったんです。それが実現して、メジャー一発目となるこの曲を撮っていただくことができたので、その物語込みでいい作品になったなと思っています。

 

 

 

Non Stop Rabbit 『私面想歌』 official music video 【ノンラビ】

 

 

 

――わかってくれる人が撮影してくれるのは一番安心ですよね。

 

田口:そうですね。曲を渡して、返ってきた脚本が、本当に想像した通りだったんですよ。そこに深く感動しました。

 

太我:監督が個性的な方で、バンドを真正面から撮るという固定概念がないんですよ。ドラムだけが横を向いているセットを観たときは、頭の中に“?”が浮かんだんですが、映像を見たら本当にカッコよくて!当たり前を取っ払うとこんなにもカッコいいものが生まれるんだなと感動しました。

 

 

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