5人組ダンスボーカルグループ、MADKIDが7日7日に5th SINGLE「Gold Medal」をリリースする。6月15日の表題曲の先行配信から連載にてソロインタビューを掲載してきたが、今回はメンバーへの全員インタビューを実施。主に今作に込めた想いや制作秘話などを中心に話を聞いた。彼らの素顔が見えるインタビューとなっているので、是非楽曲と合わせて、インタビューも最後までチェックしてほしい。
今のこの状況下で、本当にたくさん頑張っている人たちがいると思うんです
――新曲「Gold Medal」は、LINさんが楽曲制作をされていますが、どのように制作していったのでしょうか。
LIN:いつも一緒に楽曲制作をしているスタッフの皆さんと会議をして、“こういった曲調がいいのではないか”という話から生まれたんです。なので、僕が作りやすいとか、好きなテンポとはまた違う曲になっています。今までにない挑戦作になりました。
SHIN:でも、最初にこの曲を聴いたときに、LINらしさもありつつ、誰が聴いても元気になれるような楽曲になったなと感じたんです。
――SHINさんが思う、LINさんらしさはどんなところにあると思いますか?
SHIN:僕はあまり触れてこなかった楽曲のスタイルを貫き通していて、さらに最先端の音楽をやっているんですよ。フューチャーセブンだっけ?あ、フューチャーベースか!それでいて…。
一同:(笑)
YUKI:ちょっと待って、おもしろい間違えしたまま進めないで(笑)。
――SHINさんは愛されキャラなんですね。
SHIN:そうです!愛されて育っています!(断言)
――その姿勢、すごくいいと思います(笑)。さて、YOU-TAさんはこの曲を聴いたときにどんなことを思いましたか?
YOU-TA:今までにない感じだと思いましたね。僕はこのテンポ感の曲がすごく好きなんですよ。これまで、MADKIDのことを知らなかった層の人たちに広がっていってほしい曲だなと思いました。あとは、LINがアウトラインを作ったうえに、メロディと歌詞はメンバーみんなで作ったので、そのスタイルがすごく刺激的でした。これまでLINが作った曲は、作詞もしてくれていたので、それを僕らなりに歌うことが多かったんですが、また新たなフェーズに入ったことを実感できました。
KAZUKI:僕はメロディを作ることに比重を置いたんですが、すごく中毒性がありますし、覚えやすく、みんなで楽しめる曲になったんじゃないかなと思っています。さらに、音域もいままでで一番高い音があるんですが、MADKIDの曲に比べたら全体的には音域が低い曲になっているので、お客さんとみんなで歌える曲になったんじゃないかなと思います。
YUKI:あとは、さきほど話していたテンポ感の話ですが、普通に作曲者側の面から見ると、アクセントがないと万人受けしすぎて、個性のない、普通の曲になってしまうと思うんですよ。それを踏まえたうえで、LINが上手くコライトして作ってくれたんです。その後、さらにメンバーが意見を出して曲を完成させられるというのは、改めてMADKIDの強みだなって思ったんです。LINの曲だから、その味は活かしていくべきだというのがメンバーの中に共通意識としてあったからこそ、上手くいったんですよね。最初に完成した曲を聴いたときは、本当に鳥肌が立ったんですよ。自分達の曲を愛することは当たり前のことだと思っていたんですが、改めてすごいことだなと思いました。
――ある意味、ターニングポイントになったのかもしれないですね。SHINさんは、どんな歌詞を書いたのでしょうか。
SHIN:僕は今まで作詞をしたことがなくて、でも挑戦したかったんです。ただ、僕は日本語が欠けている部分があって…。
YOU-TA:大丈夫、大丈夫(笑)。
SHIN:ちゃんと自分の欠点を分かっていたので、今までは全部メンバーに任せていたんです。でも、メンバーが“参加してみようよ”って言ってくれて、自分が思うことを箇条書きで書いて、託したんです。
LIN:SHINの書く歌詞は、すごく気になっていたんですよ。とはいえ、最初は難しいから、テーマだった“Gold Medal”と聞いて思うことを書いてみて、とお願いしたんです。
YUKI:上がってきた歌詞には、“SHINから他の人に1番をあげるよ”という言葉が描かれていて、衝撃を受けました。
LIN:僕らほかの4人は、このテーマを考えたときに、“俺らがゴールドメダルを獲りに行く”“奪いに行く”というニュアンスで書いていたんですよ。でも、SHINは違っていて。
YOU-TA:育ちの良さが出ているよね。
SHIN:今のこの状況下で、本当にたくさん頑張っている人たちがいると思うんです。生きることが苦しい人もたくさんいると思うんですよ。だからこそ、自分達がゴールドメダルをみんなにあげたいって思ったんです。…なんか、みんなのことを思ったら泣けてくる(涙)。
――優しい…!
LIN:こういう子なんです(笑)。
――グループに1人は絶対に必要ですからね。でも、その違った意見をまとめるのは大変ではなかったですか?
YOU-TA:その意見があったからこそ、すごくいいバランスで歌詞が書けたんです。他のメンバーの要素に、SHINのエッセンスが加わり、KAZUKIのメロディがプラスされ、ほんとに全員で作り上げた感じがあったので、より絆が深まった気がしました。さらに、KAZUKIとSHINは感じたと思うのですが、自分達が制作に参加することで、その曲をより好きになれるんですよね。この曲に対するみんなの熱量と想いの度合いがより高くなったこの曲を、より大切にしていきたいなと思っています。