昨年末、WIZYで“2020年に音楽シーンを賑わす令和を背負っていくアーティストを集めた無料フェス「いとしの令和」””開催に挑戦するプロジェクトを成功させたレイラ。その際に多くの出会いがあったことを受けて、先日、自身の「公式アーティストロゴ候補」を募集するコンペを企画(https://post.wizy.jp/s/layla)。優秀作品をネット配信で発表した直後、今回のプロジェクトで感じたこと、今後の活動についてなど、メンバーに話を聞いた。
僕らの募集に対して色んな反応があって嬉しかった
――WIZYにて、「公式アーティストロゴ」を募集するコンペを実施され、YouTubeの生放送で大賞となるロゴを発表しましたが、今回のプロジェクトをやってみての感想は?
有明(Vocal&Guitar):思っていたよりもたくさん応募が来て驚きました。良いロゴがたくさんあって、すごく悩んだんですけど。選んだ基準は読みやすさで、可愛すぎるのとかイラストに文字が隠れてるロゴでなく、文字っぽいのを選びました。
【最優秀ロゴデザイン】クリエイター:さいとうくるめ
「レイラの曲を聴きながら作りました。透明感があり、なじみの良い手書き風のロゴにしました。」
――大賞に選ばれたロゴは満場一致だったんですか?
すわ(Drum):そうですね。最後に4つくらいに絞られて、いまのアー写にハメてみたり色々試して。最後は満場一致で決まりました。
――有明さんは個人賞で、可愛らしいロゴを選んでましたね。
有明:あれ可愛いですよね? いまだにグッズとかで使いたくて狙ってます(笑)。Tシャツにしてもワッペンにしても可愛いと思うんで、本当にいいなと思ってます。
――メンバーみなさん、今回のロゴ募集プロジェクトをやってみての感想は?
三浦太樹(Guitar):全部で166件の応募があって、僕らの募集に対して色んな反応があって嬉しかったし、たくさんのクリエイターの方が、僕らを気にかけてくれていることも嬉しかったですね。
牧野ウスシオ (Bass):このプロジェクトを機会にレイラを知ってくれた人も多かったみたいで、それも良かったですね。大賞に選んだロゴはいまのアー写に合わせた時もぴったりで、すごく気に入ってます。
すわ:思ったより多くの人が応募してくれたことも嬉しかったし、このコンペをキッカケにレイラを知ってくれた人がSNSで広めてくれたり、なかなかない、新しい形の広がり方がみえたのもよかったなと思います。
三浦:そうだね。あとはコロナ禍でもこうやって繋がれることがわかって、もっといろんなことが出来ればいいなと思いました。
レイラ – Emma(Music Video)
――現在、コロナ禍でライブも出来ない中、バンドとして何が出来るかなど考えました?
三浦:結構考えたんですけど、やりたいことがあっても人とは会えないということで断念しなきゃいけないことも多くて。そんな中、WIZYさんの方から今回のご提案いただいたんですが、面白い提案をしてもらえて、本当に良かったです。
有明:私はこういう時期に出来ることは、曲を作るくらいしかないと思って。いつライブが出来るか、いつリリース出来るかも分からないけど、その時のために備えておこうと、いっぱい曲を作っていました。
――昨年年末はWIZYで自主企画「いとしの令和」開催費用のプロジェクトも経験、目標金額を達成されましたが、前回やってみて思ったことはありました?
すわ:クラウドファンディングという試み自体が初めてだったので、分からないことだらけでした。目標額を100万円に設定したんですけど、ギリギリまで「達成出来ないんじゃないか?」と思っていて。達成した時にはみんなに支えてもらってるんだな、ということを実感出来ました。
三浦:僕はクラウドファンディングというものに対して、正直最初の頃はどうなんだろう?と思っていたんです。でも、実際にやってみてこそ思うんですが、すごくしっかり考えられていることも分かったし、人と人の距離や繋がりの大事さがよく分かるサービスだなと思いました。今回のロゴコンペもそうだったんですが、やるたびに多幸感を味わせてもらっています。
――「いとしの令和」もライブの内容も決まっていないところから、皆さんが企画に期待し、賛同してプロジェクトに協力してくれて。みんなでゼロから作り上げたイベントですよね。
有明:そうですね。決して4人だけで活動してるんじゃなくて、お客さんとかみんなの支えがあって活動できているんだなっていうこともより感じられました。ライブに来ている人たちだけではない、レイラを応援してくれている人の顔がすごく見えた気がしたし、「もっと頑張らなきゃいけないな」って気持ちになりました。
牧野:僕も、前回のプロジェクトで、愛されてるんだなと感じました。たくさんの人に協力してもらってるから、色んなことが出来ているんだなということを感じましたね。
レイラ ‐ アパートの中で (Music Video)
――レイラは2016年結成、活動5年目になりますが。バンドとしての音楽性や方向性も確立してきていますか?
三浦:それぞれがどういう人間かは分かりつつあるんですが、最近になってお互いの新しい面が見えてきたりして。まだちょっと4人で過ごす時間の足りなさは感じますね。
――結成時はあまりお互いを知らずにスタートしたんですか?
三浦:結成した頃はほぼ知らない同士で、顔見知りくらいからのスタートでした。だから、他のバンドよりは他人同士だったかも知れない。有明のことも最初はさん付けだったし(笑)。
――女性ボーカルのバンドがやりたいところで、結成のキッカケを作ったのは三浦さんですよね?
三浦:そうです。それで有明に声を掛けて、すわは知り合いに「ドラム叩くヤツいるよ」って教えてもらってすわがサポートしているライブを見に行って。ライブが終わった直後に「これからよろしく」って言って。
すわ:初対面なのに僕も「よろしく」と(笑)。僕もちゃんとバンドをやりたかったので、直感で「よろしくお願いします」って言って、参加しました。
牧野:僕はすわに拾われた感じです(笑)。
すわ:最初、ベースだけサポートを入れて活動してたんですけど、「そろそろメンバー決めたいよね」って話をしていた時、ベース持ってて暇そうな人がいたんで声をかけました(笑)。サポ―トでも何度か入ってもらっていたんです。
牧野:僕はそれまでコピーバンドくらいしかやったことがなかったので、ちゃんとしたバンドをやってみたいと思っていたときに声をかけてくれたので。
三浦:ウスシオはスタジオ終わった後、ラーメンを奢ってくれたりしたんで、「これは加入だな」と思いました。
――あはは。有明さんは結成前から曲を作ったりしていたんですか?
有明:結成したばかりの頃は三浦が全部作ってました。
――女性視点の歌詞も、三浦さんが書いているんですよね。 有明さん、男性が女心を描いた歌詞ってどうですか?
有明:最初はちょっと過激だなと思って恥ずかしかったんですけど。過激さが薄れたのか、慣れてきたのか、最近は大丈夫になりました(笑)。
――女心って、男には分かりきれないところもあると思いますが?
有明:全てに「そうだよな」って共感出来るパターンは無いかも知れないです。部分的にはあるけど、基本的にはあまりないですね(笑)。だから、みんなが書いてくれているSNSやYouTubeのコメントを読んで、聴いてくれる人もいろんなタイプの子がいて、いろんな捉え方をしてくれているんだなとすごく思います。MVのコメントを見ていても「先日、彼氏と別れました」って書き込みを見て、「こういう人に届いてるんだ!」と驚いたり。
――「エンドロール」のMVを見てコメント欄を見ていたら、いろんな子が自分を投影して聴いているリアルな書き込みが並んでいて、読んでて泣けてきちゃいました。
有明:私もキュンとするし、「辛かっただろうな」と思ってめっちゃ心痛くなります。コメントを見ると、もっと前向きになれる曲がいいのかな?と思ったり。
レイラ「エンドロール」Music Video
――良い思い出として昇華するためにも思い出や楽曲に浸って、それが一歩前に足を進める手助けになるかもしれないし。レイラの曲はそういう存在になっていると思います。
有明:だったらすごく嬉しいんですけどね。
三浦:そうだね。本当にそうだったら嬉しい限りで、僕は曲を作って聴く人のかゆいところを掻いてあげたいというか。知っている日本語とバンドサウンドで言葉に出来ない感情や場面を描いて、届けていきたいという思いがあるので。そこに共感してもらえたら、すごく嬉しいし、「みんな同じなんだな」って気持ちもあります。
――すわくんと牧野くんは曲を聴いてくれているの方からの反応をどんな思いで見てます?
すわ:聴く人それぞれの気持ちや思い出を重ねて聴いてくれてるんだなっていうのは、すごく嬉しいですね。だから、もっとたくさんの人に聴いてほしいと思うし、聴いて感じることは聴いてくれた人に委ねるので、とにかく聴いてほしくて。レイラの曲をもっと広めていきたいし、自分たちでも動いていきたいです。
牧野:僕は自分でも変な気持ちですけど、「分かる~!」と思いながらコメントを見ています。「この箇所がいい」ってコメントを見ると、「分かってるじゃん!」と思ったり(笑)。
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