今注目のラッパー/トラックメーカー・クボタカイが47日(水)に1st Full Album『来光』をリリースする。リードトラックの「僕が死んでしまっても」はMV・楽曲に対して共感の声が相次ぎ、早耳リスナーを中心に話題を集めている彼が、今回レコチョクの次世代アーティストPUSH企画・Breakthroughに選出された。これを記念してレコログではクボタカイにインタビューを実施。アルバム制作時に込めた想いを中心に、アルバム制作時に影響を受けた楽曲や、彼がセレクトしたオリジナルプレイリスト、ここでしか見ることができない彼の意外な一面に迫る質問など盛りだくさんなので、是非アルバムと合わせて、最後までチェックしてほしい。

 

 

「クボタカイが作ってる!」ってしっかりわかるアルバムになってます

 

 

――クボタカイさんが音楽を始めたきっかけを教えて下さい。

 

高校の時に『フリースタイルダンジョン』や『高校生RAP選手権』が流行っていて、感化されて一人でお風呂で韻を踏んでたことが最初でした。それから福岡で仲間とフリースタイルラップをしていくうちに、曲を作るようになりました。即興のラップ特有の瞬発力と言葉への欲求は今の制作にも響いています。最初はたしか「Nakasu night.」という失恋の曲だった気がします。

 

――「クボタカイさんに影響を与えた1曲」がありましたら教えてください。

 

クリープハイプさんの「イノチミジカシコイセヨオトメ」ですね。中高生の時にロックDJMIXを聴いてたんです。僕はback numberさんの「スーパースターになったら」を聴きたくて聴いてたんですけど、その前の曲がクリープハイプさんで、最初は「何だこの声!?」と驚きが強かったんですが、聴いていくうちにみるみる引き込まれていきました。僕の肩書きは一応ラッパーですが、こうしたロックにもルーツがあります。

 

――今回、レコチョクの次世代アーティストPUSH企画【Breakthroughアーティスト・4月】にピックアップされました。今のお気持ちをお聞かせ下さい。

 

月並みですがとても嬉しいです。僕もよく利用させてもらってるので、「わ〜、レコチョクってあのレコチョク!?」ってカンジです(笑)。アルバムを作り終えて一息ついてましたが、選ばれたことで発破かけられて、今制作欲が半端ないです(笑)。期待されるって嬉しいことですね。いろんな人に届くべきだと思ってるので、このまま突き抜けます!しゃ!!

 

――ご自身初のアルバム『来光』をリリースされます。どんな作品になりましたでしょうか?また、アルバム制作時のエピソードがありましたら教えてください。

 

僕の肩書きはラッパーなんですけど、この「来光」というアルバムは一曲目からバンドサウンドだったり、フォークもあったりフリースタイルもしたり…とまぁ自由な作品になってます。もともとジャンルレスな立ち位置ではありましたが、今回はより好き勝手作らせてもらいました(笑)。でもアルバムを通すと一つの芯があるというか、「クボタカイが作ってる!」ってしっかりわかるアルバムになってます。

 

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4月7日(水)リリース1st Full Album『来光』のジャケット写真

 

――「僕が死んでしまっても」は今作を象徴する楽曲で「恥ずかしいくらい人間な歌を作ってしまいました」というクボタカイさんの言葉が沁みる、まさに人間らしい歌だと感じました。実体験も含めた描写とのことで、歌詞もサウンドも印象的でしたが、制作時に意識されたことを教えてください。

 

悪いことが重なっちゃってどうしてもしんどくなった時期があって、その時に感じたことや体験を歌ったのが「僕が死んでしまっても」です。Dメロの歌詞の「最後の理性を振り絞り僕は〜」はすごく今のご時世をチクリと刺すすごいメタファーだと思うので、実体験後「これは書かなきゃ!」と思って心のまま書き上げました。

 

――「僕が死んでしまっても」のMVも世界観を体現された、胸がぎゅっとなる作品でした。制作時のエピソードがありましたら教えてください。

 

監督さんと僕とで意見を出し合ってこの作品を作りました。曲が曲なので、ミュージックビデオはすごく縛られるというか、難しい制作だろうなと思ってましたが、いざできてみると納得のいくモノが作れました。冬の海に一日中浸かっていたので震えが止まらなかったです!翌日ライブだったので「絶対風邪ひかないぞ!」と気合を入れて撮影しました(笑)。シンプルだけど良いビデオ。

 

 

僕が死んでしまっても – クボタカイ (Official Music Video)

 

 

――楽曲制作時に聴いていた楽曲、もしくは影響を受けた楽曲等がありましたら教えて下さい!

 

このアルバムはすごい心が荒んでる時期に作ったので、カネコアヤノさんとか工藤祐次郎さんとか、寄り添ってくれる音楽を頼りにしてました。中村佳穂さんやんoonなどの日本のオルタナや、PREPThe Maríasなどの海外のオルタナも聴いてました!Megan the StallionとかHIPHOPも日常的に聴いてました〜!流行ってる曲にうといんですが、優里くんの「ドライフラワー」は超良い曲だと思います。

 

――制作される際、ラップのパフォーマンスをするにあたっても幅広い知識が必要となるかと思いますが、インスピレーションを受けることがありましたら教えてください。

 

インスピレーションは基本的に日常から受けます。手元にあるもので韻を繋いで歌詞にしてみたり、リラックスしてる時に思いついたり。だから歌詞が浸透しやすいのかなぁと思います。インプットは他のジャンルから受けることも多いです。オルタナティブとか特に。リズムのラップとメロディのポップ、これを上手い具合に配合して自分らしいミクスチャーを作りたいです。

 

――コロナ禍で楽曲制作に影響が出た部分や変わったことがありましたら教えてください。

 

もちろん影響はあります。ライブもできないし届けるタイミングも考えなければいけない。でもそれは音楽業界だけじゃなく、みんなが「出来ない」を持ち合わせている状況です。だからそんなにネガティブには捉えてないです。ポジティブに捉えたら楽曲制作の時間が増えたので、一曲一曲向き合って曲を作ることができました!

 

――今若者からの支持が熱いと思いますが、今後どの層に向けて発信していきたい、届けたいなど、ありますでしょうか?

 

学校のイケてる先輩とか、友達の美人なお姉ちゃんとか、そういう人たちが聴いている音楽になりたいです。でも、若い人や上の世代が聴いても伝わる。それがポップだと思うので、「クボタカイはHIPHOP POPか」のジャンル論争は「どっちも」だと思ってます。ジャンルの隙間を泳ぎながらただただ良い曲を作る。これからも変わりません。

 

――では、クボタカイさんの楽曲を聴いたことがない方に1曲おすすめするとしたら、どの楽曲をおすすめしますか?その理由も教えてください。

 

んー、迷いますね。「ベッドタイムキャンディー2号」とかどうでしょう。もっとも僕らしいというか、THEクボタカイな一曲だと思ってます。綺麗ごとじゃない現実を綺麗に描写するのが自分だと思っているので。ただ、今作の「来光」をはじめ、たくさんのジャンルの曲があるので、それぞれ好きな曲を聴いてもらいたいなー!

 

 

【MV】クボタカイ / ベッドタイムキャンディー 2号

 

 

 

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