声優としても大活躍中の鬼頭明里が、1st ミニアルバム『Kaleidoscope』をリリースした。今回、彼女にインタビューを行い、作品に込めた想いを中心に話を聞いた。彼女の挑戦や作品に向き合う姿勢が感じられるインタビューとなっているほか、自身が思う「意外と●●」な一面についても語ってもらったので、是非1st ミニアルバムと合わせて最後までチェックしてほしい。
これまでの曲と聴き比べてもらえたら嬉しいです
──1stミニアルバム『Kaleidoscope』には、どのような曲が収録されているのでしょうか。
今作には、本当に様々なジャンルの曲が収録されています。なかでも、「深夜センチメンタル」は、今まで自分が歌ってこなかったような歌い方をしています。これまで応援してくださっていた方も、“一味違うな”と思ってもらえると思います。
──基本的にチャレンジが好きなタイプなんですか?
そうですね。いろんな楽曲を歌うのが好きですし、歌いこなせるとすごく気持ちが良いので、つねに新しい挑戦を探しているタイプです。
──選曲はどのようにしていったのでしょうか。
スタッフさんたちと打合せしたとき、「どんな雰囲気の曲が歌いたい?」と聞かれたので、「ブラスの入った曲を歌いたいです」と伝えました。「シンセのエレクトロポップも歌ってみたい」と伝えたこともあり、これらの曲が集まりました。しかも、今回はいろんな楽器にフィーチャーして作っていただいています。ちなみに、ずっと歌いたかったブラスを入れた曲は「V!vace」で、すごくかわいらしい曲になっているんです。出かける前や、移動中に聴けば元気がでると思います。
──サウンドが今までとは違うからこそ、歌詞のメッセージ性も変化してきたと思うのですが、いかがでしょうか。
そうですね。「Follow me!」もすごくかわいらしい歌詞なんです。ガーリーで、大好きな人を思って歌っているような、少女マンガが原作のアニメのエンディングのような曲です。この曲を歌っているときは、小中学生の少女のような気持ちになるんです。歌うだけで心がキレイになるような気がしました!
──いまからでも、キュンとするアニメのタイアップが受けつけられますね!
本当にそうです!いつでもオファーお待ちしています(笑)。
──リード曲となる「No Continue」は、どのような曲になっているのでしょうか。
この曲は、アニメ『出会って5秒でバトル』のオープニングテーマ曲になっています。アニメのオープニングテーマを歌うのが初めてということもあり、すごく気合いが入った曲となりました。ただ、最初にこの曲を頂いたときに、ものすごく難しい曲だなと思ったんです。でも、難しい曲ほど楽しいと思えるタイプなので、楽しみながらレコーディングをさせてもらいました。
──すごくカッコいい曲ですよね。
ありがとうございます。これまでもかっこいい曲は歌わせていただいていたんですが、その時に自分の乗り越えるべき課題も見つかりました。それを改善するためにいろんな曲を聴いて勉強していたことが、この曲で活かすことができて、すごく良かったなと思っています。
──具体的に、どんな課題が出てきていたのでしょうか。
私の声って、張り上げて歌うと、どうしてもカッコいいよりはかわいい声になってしまいます。でも、カッコいい曲にこの声質は合わないなと思っていて。なので、自分なりのカッコいい声の出し方を研究して挑みました。
──どのように研究したのでしょうか。
いろんなタイプの曲を聴いて、歌ってみて、このアーティストさんはどのように声を出しているんだろうと思いながら研究しました。さらに、その声の出し方を自分に取り入れてみて、何度も練習して歌ったんです。そのなかでも、特に参考にさせていただいたのがAimerさんでした。Aimerさんの歌声って、高音でもしっかりと芯がある太い声だなと思って、そこがすごくカッコいいし、オシャレだなって思ったんです。なので、そこを参考にしつつ、自分らしい歌声を見つけていきました。ぜひ、その違いをこれまでの曲と聴き比べてもらえたら嬉しいです。
──アニメのオープニングテーマは、これからはじまるワクワク感があったり、アニメの顔になると思うのですが、そこに対しての憧れはありましたか?
もちろん、ありました。アーティストデビューをさせていただく中で、オープニングテーマを歌うことは目標のひとつでした。さらに、キャストとしても関わっている作品のオープニングテーマを歌わせてもらえるのはすごく嬉しいです。
──とくに好きなアニメのオープニングテーマ曲はありますか?
小さなころはアニメソングばかり聴いていたので迷っちゃいますね…。それこそ、アニメを見ていなくてもオープニングやエンディング曲がずっと好きで聴いていた曲もありますし、曲を聴いていいなと思い、アニメを観始めるパータンもあると思います。みなさんにとって、この曲もそんな存在になってもらえると嬉しいです。
──この曲は、アニメのために書き下ろした曲なのでしょうか?
はい。アニメに寄り添って作っていただきました。歌詞も曲の雰囲気もすごくマッチしているんです。とくに、“能力をランダムに配られてという”歌いだしのAメロの歌詞があるんですが、まさにこのアニメのための曲だなって感じました。アニメを観てくださる人にも、すごくグッとくる歌詞なので、注目して下さい!