女性ボーカリスト・MARiAとコンポーザーtokuの二人によるユニット・GARNiDELiAが再始動後初となるアルバム『Duality Code』をリリース。タイアップ作品はじめ、ソロ活動を経てパワーアップした彼らが放つ楽曲が数多く収録された、大充実のアルバムとなっている。今作のリリースを記念してGARNiDELiAの二人にインタビューを行い、現在の心境やアルバムに込めた想いを中心に話を聞いた。アルバムを引っ提げて12月より開催される予定の全国ツアー『GARNiDELiA stellacage tour 2021→2022 “Duality Code” 』に込める想いも語っているので、是非最後まで読んでもらい、進化し続ける今のGARNiDELiAを感じてほしい。

 

今、私たちが伝えたいことは、とにかくこのアルバムを聴いてくれたら絶対に伝わると思います

 

──GARNiDELiAは2020年に結成10周年を迎え、今年に入ってソロ活動を始動、そして再始動となる今作『Duality Code』でレコード会社を移籍と、怒涛の2年間を送られたと思います。

 

MARiA:本当に怒涛でしたね。この2年間、上がったり下がったりのジェットコースターみたいな日々をずっと過ごしてきて、その中でソロアルバムを出させていただく機会をいただいて。全曲違う方に詞と曲を書いていただいて、それを歌で表現していくというアルバムを作りました。お互いに修行じゃないですけど、外に向かって一歩踏み出したことが成長に繋がったなと感じています。歌の表現の幅はもちろん、歌詞の世界観や言葉選びなど、いろんなことを吸収させていただいてこのアルバムの制作に移ったので、歌詞を書いている時も自分の中ですごく変化を感じたんですよ。20代前半とかはすごく尖っていて突っ張っていて“自分はずっと強くい続けなきゃいけない”みたいに思っていたところがあって、それが歌詞にも影響を与えていたんですけど、ソロをやらせていただいたことで、肩の力が抜けたというか、こういう顔を見せてもいいんだなっていうのがあって。すごく自由に、今自分たちが、何がやりたくて、何を伝えたいのかっていう、シンプルなところに立ち返って作ることができたので、制作もすごく楽しかったし、思いっきりやれたかなっていう感覚があります。

 

toku:もう10年くらい一緒にやっているので、こうやったらこうくるんだろうなっていう、お互いの駆け引きみたいな、言わずとも叶っているところがあったりしたんですけど、ソロから戻ってきたMARiAの歌詞の内容が、すごくリアルな女性像というか、等身大の女性の意識や発言を表現する言葉になっていて、よりリアルな言葉選びになってきたというのが、一番変わったところかなと思っています。それが今の僕が作っているGARNiDELiAの音楽にとてもフィットしている感じがして。今まではわりとファンタジーのような世界の中で表現してきたんですけど、それがリアルな表現に変わることによって、リスナーにより刺さる音楽に変わっていくのかなっていうのが、今回のアルバムを作っていた中で感じたことです。

 

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──お互いのソロ活動がいい形でフィードバックされているんですね。アルバムタイトルの『Duality Code』は、そのまま今作のコンセプトになっているのですか?

 

MARiA:このタイトル自体は決まったのは最後の方だったんですけど、“2”という数字を何かしら入れたいねっていう話をずっとしていたんですよ。2人のGARNiDELiAだっていう存在感を出したいなっていうのがあって、“2人”っていうことにこだわりたかったんです。“Duality”は二元性という意味で、この2人で生きていくのがGARNiDELiAだ、今の2人だけで作るものをとにかく届けたいんだという決意を込めています。

 

──アルバム制作はどういうところからスタートされましたか?

 

MARiA:この2年ぐらいの中で、ルーティンとしてデモ出しをしたりして、2人で楽曲制作をしていたんですよ。その中から“この曲はカッコいいから入れよう”みたいな感じでチョイスして作っていった感じです。タイアップの曲をまず仕上げていったんですけど、それよりも前に「aquarium」や「ピエロ」はちょっとずつ作り始めていて。いつリリースするかは置いておいて、とにかく作りたい曲を作り続けてきたっていう感じでしたね。リード曲の「my code」は、逆にアルバムのリリースが決まってから、リード曲を書こうって書いた曲です。今回のアルバムは自分たちにとっての答えを出すアルバムだということを掲げていたので、絶対に強い曲にしなきゃいけないっていうのがあって。だから、一番GARNiDELiAっぽい曲になったと思います。

 

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──まず最初に仕上げたというタイアップ曲というのは、「オトメの心得」と「春がきたよ」ですね。「オトメの心得」はTVアニメ『大正オトメ御伽話』のオープニングテーマ曲で、書き下ろしされた作品ですよね。

 

MARiA:そうです。原作を読ませていただいて、作品からたくさんのインスピレーションをいただきました。主人公の女の子の恋心と私のオトメ心を合わせて進化させて書いたんです(笑)。普段の私はこんなにポップで明るい歌詞を書こうっていう気持ちになかなかならないんですけど、すごく引っ張ってもらった感じがあります。そこからクリスマスの曲を書いてみようかなとか、他の曲にも繋がっていったので、「オトメの心得」は自分にとってターニングポイントになった曲だなと思っています。MVも、今までは全部クールにキメてきたのに、こんなに笑っているのは初めてで。

 

toku:確かに(笑)。こんな陽気なトラックもなかなかないよね。サウンド面では、ビッグバンド調のオーダーがあったので、ブラスとストリングスを入れた形で作っていきました。

 

♪GARNiDELiA”Otome no Kokoroe”from AL “Duality Code”[Official Video]

 

──そして「春がきたよ」はMBSドラマ特区『どうせもう逃げられない』のオープニング主題歌です。

 

MARiA:自分たちは今まであんまり季節の単語を入れたり、その季節に合った曲を書くということをしてこなかったんですよ。この「春がきたよ」もドラマの主題歌というお話をいただいてから書いたんですけど、その中で冬と春がすごく印象的に描かれているので、このタイトルをつけたんです。このドラマとの出会いで書けた曲でもあるので、「オトメの心得」と合わせて、この2曲が私たちの新しい扉をちょっと開けてくれたような気がします。

 

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──tokuさんは制作過程で新たにチャレンジされたことはありますか?

 

toku:先ほどMARiAが言ってましたが、今までのGARNiDELiAのサウンドはわりと音数が多かったんですけど、今回はそれを削ぎ落とした感じにしてヴォーカルを引き立たせたり、ヴォーカルにかけていたリバーブ残響音的なものを減らして、もっと近くで歌っているような感じを作ることを意識しました。それは歌詞がリアルになって、より近しくて、想像できる感じになっていたからこそ、これをもっとリアルに聴かせたいと思って考えたことで。ミックスでもその辺は意識しました。

 

──MARiAさんの歌詞の変化が、tokuさんのサウンド作りにも影響を及ぼしたと。

 

MARiA:それこそこの2人だからこそできることですね。お互いに引っ張りあってもらっているなっていう感じがすごくあります。たとえば最後の「Reason」という強いロックの曲は、tokuの強いメロディーに引っ張ってもらったところがすごくあって。今自分が伝えたい思いを素直に書けるメロディーだったなって思います。私の心をすごく解放してくれました。それにはすごく感謝しています。

 

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──tokuさんが作詞作曲、そしてヴォーカルもとった「stellacage」も聴きどころです。

 

toku:この曲はもともとライブ中の転換でMARiAが着替えたりするパートがあって、そこで僕はDJタイムをやったりしていたんですけど、何か新しいことをやりたいなと思って、ワンコーラスだけライブ会場で披露するだけのために作った楽曲だったんですね。それがMARiA的にはすごくよかったらしくて。

 

MARiA:そうなんですよ。それがめちゃくちゃよくて、ライブのためだけなんてもったいないじゃん、リリースしようよって(笑)。それでフル尺を作ってもらって、今回のアルバムに入れることになったんです。久しぶりのツアーもあるので、自分たちのライブを“stellacage”だと言っていることを、みんなに再認識してもらうきっかけにもなるかなと思って。

 

toku:本人はリリースする気はまったくなかったんですけどね。

 

MARiA:二度と歌うこともないだろうと思っていたと思うんですけど、入れちゃったからもうずっと歌わなきゃいけないね(笑)。

 

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──今回のレコーディングで何か苦労されたことなどありますか?

 

MARiA:歌に関しては、仮歌を録っている段階から自分の中で迷いがなく、どういう方向性で歌っていきたい、みたいなものがどの曲も自分の中で確立していたんですよ。なので、デモの完成度が高くて、それをレコーディングでブラッシュアップしていくという感じだったので、レコーディングに入ってから悩んだり、時間がかかってしまったっていう曲がほとんどなかったんですよね。

 

toku:そうだね。だいたい計画通りに(笑)。

 

──あと、この曲順にはかなりこだわりがあるんじゃないかなと思いながら聴かせていただいたんですよ。前半はロック色が強くてシリアスな楽曲が並んでいますが、後半に向かって開けていって、ハッピー感もあって。

 

MARiA:実はこの曲順、すっごい考えたんですよ。この曲たちがちゃんと刺さるように、どう聴かせるのがいいかって。だから、かなりライブを意識したような、セットリストを組むみたいな感じで作っています。幕が上がった瞬間の感じとかを表現したかったので一曲目に「Live On!」をおいて、最後はやっぱり一番伝えたいことを詰め込んだ「Reason」で締めたい、と。その中にカッコいい曲があって、そこからだんだん明るくなって。なので、アルバムをこの流れで一度は絶対に聴いてほしいですね。今はサブスクがシーンの中では主流になってきているので、みなさん単曲で聴かれることも多いとは思いし、音楽の聞き方は人それぞれですが、一度はシャッフルしないでこの流れで聴いてみてください。

 

──12月にはこのアルバム『Duality Code』を引っ提げての2年ぶりのツアー『GARNiDELiA stellacage tour 2021→2022 “Duality Code” 』が開催されます。楽しみにされているみなさんに、メッセージをお願い致します。

 

toku:12年目のGARNiDELiAにとって、最高のアルバムができたと思います。ツアーにも来てもらいたいですし、このアルバムを聴き込んで、新しいGARNiDELiAを“stellacage”していただけたらいいなと思っております。

 

MARiA:今、私たちが伝えたいことは、とにかくこのアルバムを聴いてくれたら絶対に伝わると思います。なので、何はともあれ一度『Duality Code』を聴いてみてください。あとは直接でしか伝わらないこともあるので、ぜひツアー会場に足を運んでいただけたらと思います。2年ぶりのツアーですからね。コロナ禍でツアーがなくなっちゃって、どうやって伝えたらいいんだろう?と、モヤモヤしたり悲しんだりした気持ちを書いた曲たちもあって、そんな私たちがそれを乗り越えて、“私たちが音楽をやる理由はこれだ!”っていう思いをこのアルバムに詰め込みました。その2年間分の思いが爆発するツアーになると思います。

 

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文:大窪由香

写真:平野哲郎

 

 

▼GARNiDELiA『Duality Code』はこちらから

レコチョク:https://recochoku.jp/album/A2002502032/album

TOWER RECORDS MUSIC:https://music.tower.jp/artist/detail/2000081232

dヒッツ:https://selection.music.dmkt-sp.jp/artist/2000081232

 

【「空間の音楽 by MARiA(GARNiDELiA) 〜冬の街で聴きたい音楽〜」プレイリスト】
[セレクト理由]
テーマは冬。クリスマスを控えた街並みに光るイルミネーション。家族連れや恋人たちで賑わうショッピングモールやアミューズメントパークをイメージしたウィンターソングを集めました。
[楽曲リスト]

1.槇原敬之「冬がはじまるよ」
2.SEKAI NO OWARI「スノーマジックファンタジー」
3.広瀬 香美「DEAR . . . again」
4.中島美嘉「雪の華」
5.BUMP OF CHICKEN「プラネタリウム」
6.A夏目「東京の冬」
7.清水 翔太「冬が終わる前に」
8.the brilliant green「angel song -イヴの鐘-」
9.浜崎あゆみ「CAROLS」
10.安室奈美恵「Baby Don’t Cry」
11.DOUBLE「Winter Love Song」
12.AAA「Miss you」
13.レミオロメン「粉雪」
14.GLAY「Winter,again(Single)」
15.back number「ヒロイン」
16.wacci「君とシチューを食べよう」
17.GARNiDELiA「はじめてのクリスマス」
18.BoA「メリクリ」
19.JUJU「奇跡を望むなら… Xmas story」
20.MISIA「Everything」

 

【「空間の音楽 by toku(GARNiDELiA) 〜The scent of autumn in the window〜」プレイリスト】
[セレクト理由]
秋色に染まった街並みを、カフェの窓から眺めるリラックスタイム&ソングス。聴き流してもいい曲だけど、聞き直すとなおいい歌モノ中心のプレイリスト。
[楽曲リスト]

1.Jordan Rakei「Mind’s Eye」
2.Bazzi「I Don’t Think I’m Okay」
3.Bialystocks「I Don’t Have A Pen」
4.UQiYO「ソンバー」
5.Pablo Haiku「park」
6.DPR IAN「No Blueberries (feat.DPR LIVE/CL)」
7.girl in red「Serotonin」
8.イージー・ライフ「オーシャン・ビュー」
9.Deafheaven「In Blur」
10.トーキョーベートーヴェン「揺れてたブランコ (feat. 武藤 千春)」
11.SUKISHA「Sparkling」
12.MOSHI「Painting」
13.YonYon「Bridge」
14.Jessie Ware「セイ・ユー・ラヴ・ミー」
15.Hope Tala「Crazy」
16.Austin Mahone「Found You」
17.Charlotte Martin「Beautiful Life」

※「OTORAKU -音・楽-」アプリで提供される楽曲は、アーティストや著作権者、レコード会社等の都合により、予告なく配信を終了する場合があります。またソングリストによって曲順がシャッフルされる場合があります。

  • GARNiDELiA

    GARNiDELiA

    女性ボーカリスト・MARiAとコンポーザーtokuの二人によるユニット。

    ユニット名のGARNiDELiAは「Le Palais Garnier de Maria(『メイリアの歌う場所』の意)」と、tokuの生まれた年に発見された同名の小惑星「コーデリア(Cordelia)」からのアナグラム(単語の文字を入れ替えて全く別の意味にさせる言葉遊び)で名付けられた。

    様々なファッションブランドのモデルも務め、同世代の女性から支持を集めるメイリアはGARNiDELiAのアートワークや歌詞を担当。GARNiDELiAのサウンドプロデュースを担当しているtokuは、数々のアーティストに楽曲提供・プロデュースをおこなっている。

    2014年3月にTVアニメ「キルラキル」2nd OPテーマとなる『ambiguous』でメジャーデビューを果たし、iTunes Music Storeをはじめ、各音楽配信サイトの総合ランキングで軒並み首位を獲得。デビュー以来10枚のシングル、2作の配信シングル、5枚のアルバムをリリース。

    2016年に動画共有サイトで発表したダンス動画、「極楽浄土」がアジア圏を中心に爆発的なヒットとなり、動画総再生回数が7,000万回を突破。”踊っちゃってみた”と名付けられたダンス動画シリーズは全10作品となり、累計1億回再生を超え、全世界で注目を浴びている。

    多岐に渡るGARNiDELiAの音楽性と、圧倒的なパフォーマンス力が話題となっている。