4月11日(日)から先行配信、18日(日)からスタートするライブツアーで完全数量生産限定盤として新作『AXIOM』をレコードでリリースする降幡 愛。前作の2ndミニアルバム『メイクアップ』リリース時にもインタビューをさせてもらったが、今回も本人にインタビューを実施。彼女が今作に込めた想いを中心に、ツアーに向けた意気込み、そしてファンに向けた感謝など、たっぷり語ってもらった。さらに、レコチョク公式Twitterでは特別なキャンペーンも実施中。本人から音声コメントも届いているので、是非最後までチェックしてほしい。

 

 

今は若い世代の方たちもレコード収集されていたりするので、そういう方たちの目にも触れられたらいいな

 

 

──4月11日(日)に各音楽配信サイトで先行配信され、18日(日)からスタートするライブツアーで完全数量生産限定盤としてリリースされる降幡 愛さんの新作『AXIOM』は、7インチシングルレコードという形態ですが、どうしてこの形態をとられたのでしょうか?

 

デビューミニアルバムの『Moonrise』もレコード盤を出したんですが、アーティストとしての私のテーマとして、80年代とかシティ・ミュージックというサウンドで今まで走ってきたので、このタイミングでまた7インチレコードを出せたらいいなという思いがありました。今は若い世代の方たちもレコード収集されていたりするので、そういう方たちの目にも触れられたらいいなと思います。

 

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完全数量生産限定盤としてリリースされる7インチシングルレコード『AXIOM』のジャケット写真

 

──「AXIOM」は初のライブツアーに向けて書き下ろされた楽曲とのことなのですが、まずツアータイトルを“APOLLO”とされた理由から聞かせてください。

 

アーティストとしてのあり方として、応援してくださる皆さんが私に光を浴びせてくれるから、私がステージで輝いていられる、という印象があって。そこから自分は月みたいな存在だなと思ったんです。だからデビューミニアルバムも『Moonrise』とつけたんです。今回は初のライブツアーということもあって、そんな私自身を象徴する“月”に皆さんをお連れするような、一緒に月旅行をするようなライブツアーになったらいいなと思ったので、宇宙船の“APOLLO”をツアータイトルにしました。

 

──なるほど、デビューミニアルバムからストーリーは続いていたんですね。

 

そうなんです。宇宙、スペイシー、ギャラクシーという感じのツアーテーマから、この「AXIOM」も作っていきました。今までは、女性像だったり、うまくいかない恋愛だったりをテーマにしたフィクションを歌詞にしていたんですが、今回の「AXIOM」に関してはライブをイメージしていて、皆さんと楽しんでライブができるように、サビのキャッチーさなどを意識して作っていったんです。

 

──それにしても「AXIOM」という言葉は聞き慣れない言葉ですが、どこから浮かんできた言葉だったんですか?

 

最初は仮タイトルとして「GALAXY」とつけていたんですけど、いまいちしっくりこなくて(笑)。定番すぎちゃって自分っぽくないなと思っていたので、他に宇宙に関連する単語で何かカッコいい言葉はないかなと探したんです。“宇宙 カッコいい言葉”とかで検索していって、この言葉に行き着きました。「AXIOM」には“公理”という意味があって、“仮定よりも説明できない何か”ということなんですけど、それがなんか素敵だなと思って。私とファンの皆さんも、説明できない何かで結びついて出会ったんだよっていう意味を込めて書いたんです。サビのところでは「Y.M.C.A.」みたいな感じで、振りをつけながら一緒に歌っていただけたらいいなと思って(笑)。

 

──サビの3つ目の「AXIOM」を一文字ずつ歌うところはプロデューサーである本間照光さんとのディスカッションでできたのかな?と思っていたんですが、降幡さんのアイデアとしてあったものだったんですね。

 

本間さんとお話ししている時に「“Y.M.C.A.”みたいな感じもいいですね」なんて、軽い感じで言ってたんですよ。それが実際にあんなふうになるとはその時は思ってなかったんですけど、本間さんからあがってきた曲を聴いた時に、「なるほど、なるほど」と思いました。作詞をする時に、ある程度Aメロ、Bメロ、サビみたいな構成にして書いているんですけど、そこに今までの経験値などを踏まえた本間さんならではのものを詰め込んでくださるので、やっぱり一味違うんですよね。80年代当時の感じもありつつ、今時さもちゃんと入っている。すごく洗練された一曲になったかなと思います。

 

──音色もスペイシーな感じですが、降幡さんのイメージ通りでしたか?

 

そうですね。具体的にどの楽器のどういう音色というところまではイメージしていなくて、宇宙的でスペイシーな感じというオーダーしかしていなかったんですが、できあがったものは私が思い描いていた以上のもので。SF映画に出てくるような、すごく壮大かつ、かわいらしいサウンドに仕上がっていました。もう1年くらい本間さんとやり取りをさせていただいていますが、何も言わなくても私の頭の中を読み取ってくださる素敵なプロデューサーさんで。いつも私の頭の中以上のものを出してくださります。イントロに入っている英語の部分も本間さんのアイデアだったんですが、ライブのオープニングにふさわしい、強いイントロになったなと思います。

 

──ジャケットも宇宙のイメージで統一感がありますね。

 

70年代のアーティストの方のジャケットを見ても、宇宙をテーマにしている方が多いんですよ。なので、そういうジャケットをイラストの参考資料としてお送りして、SF映画のジャケットみたいな感じで作っていただきました。アナログレコードを飾っているような方もいらっしゃると思うので、私のことを知らなくてもジャケット買いしていただけるんじゃないかと思うくらい、こだわって作っています。

 

──そしてB面の「うしろ髪引かれて」は、2月に行なったスペシャルライブ「Ai Furihata “Trip to BIRTH”」でもすでに披露されていましたね。春をテーマに作られた楽曲とのことですが。

 

以前、冬の楽曲を作ったんですけど、季節ものの楽曲をもう一曲増やそうということで制作を始めたんです。ほっこりするような、温かいイメージの春をテーマにしようと思って作詞を進めていたんですけど、私が書くとどうも切ない感じになってしまって(笑)。結局、うまくいかない恋愛の歌になってしまったんですけど、これはこれで一つ、私の作詞の軸としていいものができたなって思っているんです。ただシンプルに“さよなら”を歌っているんですけど、その中にポジティブさというか、明るい未来に向かってそれぞれが歩んでいく感じを最後の方に入れることができたので、これまでの歌詞よりは一段階上がったものが書けたかなと思います。

 

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──“切なさ”は“降幡さんらしさ”ですか?

 

そうですね。デビューの時から歌詞を書いているんですけど、80年代のドラマのような三角関係とか、そういったフィクションの恋愛にすごく憧れがあって。そういうものを踏襲しているのかなと思いますね、自分が描くものに関しては。

 

 

降幡 愛 「うしろ髪引かれて」 Live Video from Ai Furihata “Trip to BIRTH”

 

 

──「AXIOM」と「うしろ髪引かれて」のレコーディングは同じぐらいのタイミングだったんですか?

 

実は「うしろ髪引かれて」の方が先に録っていて。昨年11月のスペシャルライブ「Ai Furihata “Trip to ORIGIN”」ビルボードライブ大阪公演が終わった後にレコーディングしたんです。

 

──レコーディングで印象に残っていることはありますか?

 

「うしろ髪引かれて」に関しては、いつもギターで参加してくださっている林部(直樹)さんが、レコーディング1回目の歌を聴いてくださったんですけど、その時に「うまくなったね」って言ってくださったんですよ。それが嬉しかったですね。アーティストとしての成長過程を皆さんに見ていただいている中でそういった言葉をかけていただけて、「うしろ髪引かれて」は自分の中で大きく一歩前進できた歌になりました。「AXIOM」の方はテーマがしっかりしていたので、皆が同じ方向を向いていたということもあり、レコーディングもスムーズでした。ただボーカルに関しては今までにないような感じの歌い方をしているところがあって。ウィスパーボイスは今までも取り入れていたんですけど、フルでダブルトラックを録ることは初めてだったので、新しい挑戦になりました。

 

──これまでもいろんな楽曲を歌われてきたと思いますが、80年代をテーマにしたサウンドで歌う上で意識されていることはどんなことですか?

 

ソロデビューしてから、最初は自分の歌い方というものがわからなかったんですけど、自分が聴いてきた80年代のアイドルや歌謡曲は、アダルトで大人で余裕があるといった印象があって。そういう歌い方を意識しているところはあります。「AXIOM」に関しても、ライブのテンション感を意識しつつも、やっぱりどこか落ち着いて俯瞰して見ているような歌い方にしました。令和の今の曲って、情景なんかもいっぱい詰め込まれていて言葉数が多かったり、言葉が早かったりするんですけど、70年代や80年代の楽曲って短い言葉でわかりやすく伝えているっていうのも一つのポイントだと思っていて。作詞をする時も、歌う時も、そういうところを意識しています。

 

 

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