全世界が注目する、メイド姿のハードロックバンド・BAND-MAIDを作り出した小鳩ミクのソロプロジェクト・cluppoが7月7日(木)に最新作「With you」をリリースした。今作はこれまでのcluppoとは一味違う要素が詰め込まれた楽曲で、TVアニメ『咲う アルスノトリア すんっ!』のエンディングテーマとなっている。本作に込められた想いや制作時のエピソード、さらにcluppoとして挑戦したいことや意外な一面など、様々な角度で語ってもらった。自身で手掛けた、世界に1着しかない衣装で撮影した、ここでしか見られない撮りおろし写真も公開しているので、是非最後まで読んでほしい。

 

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cluppoの全部を楽しんで、聴いていただけたらいいなと思いますっぽ

 

 

──7月7日(木)に配信リリースされた「With you」は、TVアニメ『咲う アルスノトリア すんっ!』のエンディングテーマですが、このタイアップのために書き下ろした楽曲ですか?

 

そうですっぽ。お話をいただいてからアニメのために書き下ろした曲になりますっぽ。最初にお話をいただいた後で、リモートでアニメ制作側の方とお話させていただきましたっぽ。その時に「今までのcluppoさんにないような楽曲にしてほしい」というリクエストをいただいて、いつもcluppoの曲を担当してくださっているCrowさんたちに作ってもらいましたっぽ。

 

──歌詞はcluppoさんが書かれていますが、どういうことを意識されて書かれましたか?

 

このアニメはゲームが原作なんですけど、最初は可愛らしい感じのキャラクターなので、可愛い子たちが頑張る!みたいなキャピキャピしたお話なのかなと思っていたんですっぽ。だけど、ゲームをやっていくと、けっこう闇の要素があって、明るいだけじゃない、ちょっと哀愁や切なさがあったりしたので、そういう部分は意識して書こうと思いましたっぽ。あと、ゲームの中に出てくる言葉や、ゲームならではの要素も歌詞には取り入れようと思って意識しましたっぽ。

 

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──ゲームやアニメを知らなくても、今のこの混沌とした世界を体験している誰しもが共感するような歌詞の内容だなと思いました。

 

嬉しいですっぽ。cluppoの目標というか、重きをおいているのが“世界平和”なので、一人一人の“心の幸せ”というところを感じてもらえるように書きましたっぽ。アニメを観ない人たちにも「あ、cluppoらしいな」って思ってもらえる部分もちゃんと残したいなと思っていたので、アニメにも寄り添いつつ、柔らかい世界、温かい世界を描こうと思って書いていきましたっぽ。

 

──柔らかさや優しさを感じつつも、一方で芯の強さを感じさせられる部分もあります。“いのち ちっぽけでも アイは負けない”という2行が印象的でしたが、この“アイ”はLOVEの“愛”と、私の“I”が掛かっていますよね。

 

そうですっぽ、両方を掛けて書いたんですっぽ。ゲームの公式ホームページを見た時に、メインヴィジュアルのところに“魔法は負けない”と書いてあって、その“魔法”の読み方が“かわいい”だったんですっぽ。それがすごい素敵だなって思って、そういう雰囲気の言葉は入れたいなって思っていたんですけどっぽ、実際にゲームをプレーしてみると、主人公たちが挫けそうになったり、自分がちっぽけな存在だと思ったりするところがお話の中にあって、“かわいいは負けない”っていうのは自分自身だったり、気持ちに負けないっていうことなんだなと思って、それを“アイ”と言い換えて書きましたっぽ。

 

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──なるほど。「With you」というタイトルに込めた想いも聞かせてください。

 

一人じゃないよっていう、寄り添った形の歌詞にしたかったっていうのももちろんあるんですけど、このゲームが、プレーヤーが女の子たちの魔法指導の先生“ウィズ様”となって一緒に成長していくっていうストーリーなんですっぽ。その“ウィズ様”も入れたいなと思ったけど、なかなか入れづらいじゃないですか。でも“With”にすれば入れられるなと思ったんですっぽ。アニメもきっと、ゲームのプレーヤーの人たちがたくさん見ていると思ったので、“あなたのことだよ、あなたと一緒だよ”って思ってもらえたら、きっと嬉しいんじゃないかなと思ったので、「With you」をタイトルにしようと決めましたっぽ。

 

♪cluppo / With you (Official Music Video)

 

──七夕の日にリリースというのも、何か意図があったのですか?

 

それは、実は偶然なんですっぽ。制作している時はまだ発売日が決まってなくて、7月6日(水)からアニメが始まるということだったので、7日になったっていうことだったんですっぽ。本当に偶然的なものでしたっぽね。でも、七夕に発売って綺麗だなと思って。ちょうどジャケットの感じや雰囲気もすごく合っているので、よかったなって思いましたっぽ。

 

──確かに。衣装も織姫様っぽいです(笑)。

 

そうかもしれないですっぽ(笑)。衣装やヘアメイクは自分が一番楽しくやっていけたらいいなと思っているので、毎回自分で“こんなのどうですかっぽ?”って提案してやらせてもらっていますっぽ。

 

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──これまではキュートな中にもロックテイストがあったり、ギターを弾きながら歌っていたりされていましたが、今作では歌い方もガラリと変化しましたね。

 

まったく違いましたっぽね。最初の打ち合わせの時に、歌い方も「今までにない、ちょっと語りかけるような感じもほしい」と言われていたんですっぽ。せっかくこういう優しい楽曲なので、歌い方もこれまでのcluppoじゃない感じにしたいなと思って、AメロやBメロはなるべく息で歌うような感じを意識して歌いましたっぽ。今までにそういう歌い方はやったことがなかったので、本当に新しいチャレンジになりましたっぽ。

 

──ファンの方もビックリされたんじゃないですか?

 

私自身が出来上がりを聴いて、これは最初だけ聴いたら私だって気づかない人もいるんだろうなって思っていましたっぽ(笑)。アニメの公開とともに聴いてくださった方が多いんですけど、やっぱりビックリされた方が多くて(笑)。でも、それはcluppoだからこそ出来ることだと思っているので、ビックリしてくれたことがむしろ嬉しかったですっぽ。

 

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──メロディもフックがあるというか、言葉がこぼれるような感じがあって。

 

ちょっと漏れていくみたいな感じがありますっぽ。『hatofull』っていう1stEPを出した時に、Crowさんたちに私の好みをいろいろと伝えたり、提案したりしたこともあってか、この「With you」に関しては、特に私からのリクエストはなかったんですけど、すごく私の好きな音だったりテイストが入っていたので、私の好みをしっかりと把握してくださっているな、っていうところがありましたっぽね(笑)。

 

──この曲をきっかけに、cluppoさんの振り幅がますます広がるのではないかと期待が高まりました。

 

そうですっぽね。今作でいい意味で裏切れたと思うので、またいろいろな裏切り方が出来るようになったなって思いますっぽ。逆に自分でハードルを上げてしまったような感じもするんですけど(笑)。もともとcluppoがこんなにしっかり続けられているっていうこと自体、私としてはすごく嬉しいサプライズになっているので、そのサプライズが終わらずに続いていけたらいいなって思ってますっぽ。

 

──今後挑戦してみたいこと、やってみたいことはありますか?

 

楽曲としては、たとえばギターではないものだとか、歌の部分でもうちょっと雰囲気が違うものにもチャレンジしていけたらいいなと思ってますっぽ。そして、やっぱり“世界平和”っていうことを掲げているので、そういうグッズなんかもいつか出せたらいいなって考えていますっぽ。

 

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──ライブ演奏のお披露目は、BAND-MAIDのオンラインお給仕前に行われたサプライズの配信ゲリラライブからスタートしたcluppoさんですが、生のライブも拝見してみたいです。

 

あのゲリラライブは直前のリハーサルで「やったらいいじゃん」って決まったので、あれは大変でしたっぽ(笑)。あの時から曲数がちょっと増えてきたので、ライブ開催の現実味が帯びてきたかもしれないですっぽね(笑)。本人が一番現実的に考えてない可能性があるんですけど(笑)。これからcluppoがどんどん大きくなっていってもらえれば、いつかBAND-MAIDのお給仕の合間に開催出来たらいいなと思いますっぽ。

 

──BAND-MAIDの方は9月に新譜をリリースされるとのことですが、制作は進んでいますか?

 

完成に向けて頑張ってやってますっぽ。リード曲の「Unleash!!!!!」というタイトルが公開されたんですけど、初めてアニメの映像を入れたミュージックビデオになっていて、私たちもアニメ化、キャラクター化されているんですっぽ。それ自体が初めての試みで、少し活動が空いていたので新たな一歩というか、第二章の始まりというか、ここからまたさらに進んでいくぞっていう感じの1曲になっているんですっぽ。BAND-MAIDの曲は毎回そうなんですけど、キャラが全部濃い曲しかないんですっぽね。今回もすごく詰め込んじゃったね、アルバムじゃなくてEPなのにね、って(笑)、EPなのにおなかいっぱい、みたいな感じの1枚になっていますっぽ(笑)。

 

──ちなみに、アニメのタイアップにちなんで、何か魔法を使えるとしたら、どんな魔法を使いたいですか?

 

これはずっと言っていることなんですけど、小さい頃からずっと空を飛びたいと思っていたんですっぽ。飛んでいる感覚とか、どんなふうに落ちていくのかがわからなくて、小さい頃、マンションの上の方の階に住んでいたんですけど、そのマンションの中庭みたいな庭園に紙飛行機を飛ばしたりしていたみたいなんですっぽ。本当は危ないからダメなんですけど(笑)。実際に飛べたらどんな感じなんだろうなと知りたくて、最近だと、沖縄に行ったら必ずパラセーリングをしますっぽね。スカイダイビングもやってみたいんですけど、まだ経験がないですっぽ。よくBAND-MAIDのメンバーに「バンジージャンプやればいいじゃん」って言われるんですけど、それはまたちょっと違うんですっぽ(笑)。落ちる系じゃなくて、飛ぶ系の仕事ならば、お話いただけたらぜひしたいですっぽ。

 

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──もう少しプライベートなことも伺いたいのですが、cluppoさんの意外な一面を教えてください。

 

ファンの皆様には同じみなんですが、競馬とお酒とポーカーが好きだったりするので、趣味がおじさんだねって言われますっぽ。自分ではそれが普通なんですけど、初めましての方には大抵びっくりされますっぽ。最近は若い女の子も競馬好きは増えていると思うんですけど、私の場合はあまり可愛らしさのない好き具合みたいで、一口馬主もやっていたりして、それは意外って言われますっぽ(笑)。

 

──それは確かに意外でした(笑)。それでは最後に、ファンの皆さんへメッセージをお願い致します。

 

エイプリルフールの日からサプライズで始まったcluppoが、TVアニメのタイアップまでいただけたというのは自分的にもサプライズですし、今までcluppoを知ってくださっていた方たちにもサプライズになっていると思いますっぽ。なので、どんどんこのままサプライズがたくさん続いていって、cluppoもどんどんやれることの可能性を広げて、聴いてくださる方たちの幅もどんどん増やしていけたらいいなと思っているので、もっとたくさんの方に応援していただけるように頑張りたいと思いますっぽ。cluppoの全部を楽しんで、聴いていただけたらいいなと思いますっぽ。

 

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文:大窪由香

写真:平野哲郎

 

▼cluppo「With you」はこちらから

レコチョク:https://recochoku.jp/artist/2001536520/

TOWER RECORDS MUSIC:https://music.tower.jp/artist/detail/2001536520

dヒッツ:https://dhits.docomo.ne.jp/artist/2001536520

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    cluppo

    BAND-MAIDを作り出した小鳩ミクのソロ・プロジェクト。
    生み出した新たな音楽ジャンルは「HIPPIE-POPPO」
    古き良き70年代をcluppoが再解釈し、ラブリーでピースフルなミュージックを奏でる。